波多町 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087486827

感想・レビュー・書評

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  • 昨日の「治療塔」に引き続き、これも筒井大人レコメンド。

    薔薇についての講演に行った町で
    不慮の事故を殺人に仕立て上げられ、
    町での薔薇栽培を強要され軟禁され・・・って
    不条理な巻き込まれはまさに大人のお好みかと。

    微妙にハッピーエンドかあーと思っていたら。
    ・・・あらら、この町の人たちってば。
    こーんなスーパーな町民なんて、少なくても平和ボケ21世紀ニッポンにはおらんって ^^;;

  • 京浜工業地帯の架空の町「波多町」が舞台。たぶん川崎あたりの軽工業が集積する海に近い運河沿いの町かな。
    童画家のかたわら、バラ栽培の手引書を出した「わたし」は、舞い込んだ講演依頼の手紙に誘われ、この町にやってきた。そしてとつぜん、殺人の容疑で監禁される......
    奇想天外なストーリで始まるこの内海さんの作品も、いろいろな個性的な人物が配置されその人情描写が卓越している。

  • 謎解きと人情の物語。
    この作家さんに、人情物語を書かせたば、右に出るものはいない!とまで傾倒しております。私。

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著者プロフィール

1937年生まれ。岩手県出身。立教大学卒業。出版社勤務を経て作家に。69年「雪洞にて」で文學界新人賞受賞。他に『家族の肖像』(新潮社)、『欅通りの人びと』(講談社)など。

「2022年 『だれもが子供だったころ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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