波王の秋 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 247
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087488739

作品紹介・あらすじ

時代は南北朝。肥前のとある浜辺に一人の男が泳ぎついた。密使だった。済州島のナミノオオは、上松浦党水軍に手を結ぼうと持ちかける。やがて両軍の後押しで、波王水軍が旗揚げされた。若き上松浦党の後継・小四郎を大将として。海を祖国を護らねばならない。熱き思いを胸に秘め、小四郎が立ちあがる。敵は、強大な元朝。そして決戦の時は、今。大海原を舞台に描かれる北方歴史ハードボイルドの会心作。

感想・レビュー・書評

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  • ようやく読み終わった。何故か読み進まず…。
    どこかで見た北方作品という感じ。
    ちょっとキャラクター造形が単純過ぎないか?
    海戦の描写ってなかなかリアリティを出すのが難しいと思いますね。

  • 風邪を引いて、余り精神に応えるものは読みづらく、ついつい手にとった作品です。
    前回の記録が2001年で、このとき既に再読ですから、今回は再再読か。いや、もっと行ってるかも知れません。でも、面白く読めました。
    で、感想はといえば、下に書き尽くされているようで。。。。
    ==================
    01-24
    2001/05/08
    ☆☆☆☆
    ハードボイルドの巨匠、北方謙三の北方太平記のひとつ。
    前回読んだときは”武王の門””破軍の星”という傑作の延長で読んだせいか、あまり印象に残っていなかった。今回読み返して、これはこれですごく面白い小説であると再認識。とにかくページをめくる手が止まらない。(多分)前記の作品と違って、主人公が実在の人物ではないために、かなり自由な設定やストーリー作りができたのではないか。それが、この本の利点でもあり、一方何か浮き上がりがちになる理由でもあるようだ。
    相変わらず切り詰められた文体は力強い。

  • 荒唐無稽な話だが、面白かった。

  • 他の南北朝ものも読もう。

  • 昔の海戦のリアリティが凄い!東シナ海の地理的表現もとても分かりやすく読めました。ほんとに北方さんの作品に出てくる男たちは魅力的です。

  • 北方の本で久々に主人公が死ななかった。びっくり。

  • 三度目の元寇を防ぎ、海の自由を守るお話。

  • 九州などを舞台とした作品です。

  • 2011年05月 01/024
    北方南北朝シリーズで、三度目の元寇を防ぐために立ち上がる海の民の話。中国史詳しくないので、これがどこまで史実なのかはわかりません(もう一度元寇が計画されてたのかとか)が、楽しかった。
    終わり方がいつもの感じとは異なるところも良かった。船の戦いは一度映像で観てみないとうまく想像できていませんが、、、

  •  海の軍団が、元と戦う時代小説。3度目の元寇を阻止する話だ。独特の節回しが気持ちよいのだけど、視点がころころ変わるので、なじむのに少し時間がかかった。

     自由と独立を求める気概も、物量で圧倒的に勝る相手に立ち向かう雰囲気も、「北方水滸伝」と共通しているものがある。いや、同じ物語を別の素材で描き出していると言ってもいいかもしれない。

     こういう物語はどこで終えるかが難しいのかもしれない。「散る」けれど余韻を残す、というのもひとつの選択肢だろうけれど、もの寂しい気持ちになってしまう。この物語の場合は、ある意味では中途半端な終わり方で、やっぱりちょっと欲求不満が残った。
    2009/8/12

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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