無病息災エージェント (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087496161

感想・レビュー・書評

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  • 大沢在昌の連作ミステリ短篇集『無病息災エージェント』を読みました。
    『悪人海岸探偵局』、『標的はひとり』、『冬の保安官 新装版』、『らんぼう』に続き、大沢在昌の作品です。

    -----story-------------
    国際的なガードマン会社の日本支社長クリスは、仕事が嫌いで遊び好き。
    美人秘書の慶子に尻を叩かれてシブシブ出動、VIPの警護に走るが…。
    シティ派ユーモア・サスペンス。
    (解説・清水谷 宏)
    -----------------------

    1987年(昭和62年)に『危険を嫌う男』というタイトルで刊行された作品… イギリス人と日本人のハーフで、要人警護システム(V・G・S)社の日本支社長クリストファー(クリス)・ヨシオ・ウォーカーを主人公とした、いやいやクリスシリーズの第1作です。

     ■一兆ドルの頭脳
     ■十万本をとり返せ!
     ■散りすぎた男
     ■もっとも危険なパースン
     ■十二点鐘が鳴る時
     ■「警官嫌い」殺人事件
     ■国籍のないスパイ
     ■解説 清水谷宏

    世界各地に支社を持つ国際的なガードマン会社・要人警護システム(V・G・S)社の日本支社長のクリスは、日英の混血でハンサムな青年… ところが遊び好きで仕事大嫌い人間ときているから、美人秘書の慶子は気を抜いていられない、、、

    一兆ドルの頭脳を持つエレクトロニクスの権威、毛生え薬の秘密を抱えた薄ハゲの元C・I・A局員など、世界からやってくる要人をめぐって巻き起る騒動… 洒落た感覚で描くユーモア・サスペンス。

    軽ーい、むっちゃライトな感覚で読めるユーモアたっぷりのサスペンスでサクサク読めましたね… 気分転換にイイ感じかな、、、

    ちなみに、各短篇のタイトルですが、

    『一兆ドルの頭脳』はレイ・デントン著の『十億ドルの頭脳』、

    『十万本をとり返せ!』はジェフリー・アーチャー著の『百万ドルをとり返せ!』、

    『散りすぎた男』はアルフレッド・ヒッチコック監督の映画『知りすぎた男』、

    『もっとも危険なパースン』はギャビン・ライアル著の『もっとも危険なゲーム』、

    『十二点鐘が鳴る時』はアリステア・マクリーン著の『八点鐘が鳴る時』、

    『「警官嫌い」殺人事件』はエド・マクベイン著の『警官嫌い』、

    『国籍のないスパイ』はJ・M・ジンメル著の『白い国籍のスパイ』

    と、有名な映画や小説のパロディになっているそうです… 洒落っ気たっぷりなところも良いですね。

    続篇もあるようなので、機会があれば読んでみたいと思います。

  • この1冊に7話入っています。

    最初はつまんないイケメンのドタバタコメディみたいな感じかなと思っていたら、最後は続編に続く・・・といった終わり方。

    それにしてもハーフイケメンというだけで美女がベッドに転がり込んでくるなんて安直すぎ。慶子さん一人がまとも。

  • まずサブタイトルにウケるところから始まり。
    終始、頬が緩みっぱなしでした。
    あーおもしろかった。

  • 危険な仕事が大嫌いの要人警護システム社のクリスと秘書兼アシスタントの才媛榊原慶子が織りなすユーモア・サスペンス。

  • まぁまぁ面白かった。ユーモアサスペンスだけど短編集だからかそこまで印象に残ることもなく。一度読んだので満足。

  • エージェントシリーズ第一弾。短編集。
    国際的ガードマン会社の日本支社長で日英混血のハンサムな青年、臆病者のクリスを主人公とするユーモアミステリ。

    ドンパチやるわりには、拍子抜けするような外した解決が面白かった。
    (図書館)

  • 再読

    作品の紹介
    世界各地に支社を持つ国際的なガードマン会社(V・G・S)の日本支社長のクリスは、日英の混血でハンサムな青年。ところが遊び好きで仕事大嫌い人間ときているから、美人秘書の慶子は気を抜いていられない。一兆ドルの頭脳を持つエレクトロニクスの権威、毛生え薬の秘密を抱えた薄ハゲの元C・I・A局員など、世界からやってくる要人をめぐって巻き起る騒動―。洒落た感覚で描くユーモア・サスペンス。

  • カバー表紙なし。

  • ユーモア・サスペンスという枠がぴったりですね〜。

  • 2008.05.20 読

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著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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