シベリア追跡 (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087496871

感想・レビュー・書評

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  • あぜやんリリース

  • 1997年9月読了。

  • 極寒。ぶるる。

  • 文句なく面白い!

  • 1980年代、ソ連時代の取材旅行という意味では、一種の歴史的なものになる。
    二百年前の冒険者たちの軌跡を追うという旅は、変わらぬ自然の威力をまざまざと感じさせる。
    極寒の地の人々の生活ぶりは、驚異としかいいようがない。
    「こういうところにも、人々の生活があるのだ」と、感嘆する。
    シーナの文章が冴える。
    真剣さが、とてつもなくおかしかったり、「信じられな~い!」という状況を絶妙な表現で伝えてくれる。
    笑ったり、「う~ん」と唸ってしまったり、とにかく、面白い!!

  • 大黒屋光太夫のロシア漂流を追う、シベリア横断の旅。
    大黒屋光太夫のロシア漂流は、井上靖の「おろしや国粋夢譚」で読んだことがあります。三重から漂流して千島まで流されてロシア人に助けられ、帰国を求めてシベリアを横断してサンクトペテルブルグの女王に会いに行きます。結局帰国が許されて北海道に送り届けられますが、日本では幽囚の身となって余生を送る実話です。この本は20世紀に生きる著者が、その経路を追った旅行記です。
    大黒屋光太夫の記録には無い、生のシベリアの姿が伝えられてとても面白い。20世紀であっても、シベリアの過酷さは昔と変わらないのかもしれない。夏場の蚊の来襲に悩まされ続ける一行の記述が、シベリアの過酷さを感じさせる。
    シベリアを行くなら、やっぱり蚊に襲われないシベリア鉄道でしょうかね。ちなみに一行には、ロシア語翻訳家でエッセイストだった若い頃の故米原万里さんも参加していたようです。

  • これも夏におすすめ。マイナス50度の世界。
    大黒屋光太夫という漁師がロシアの果てまで漂流し、日本に帰れるように過酷なシベリアをペテルブルクまで横断した行程を追ったもの。

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著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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