ハーケンと夏みかん (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 304
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087496888

作品紹介・あらすじ

庭の松にしかハーケン(登攀具)を打ったことがない悪友に誘われて岩壁に挑み、みごとズリ落ちた帰り道、ふとみつけた夏みかんに静かに感動する表題作。以来、地球凸凹状況探険家となったシーナがニッポンを歩く。あるときは雪山に天幕を張って酒盛り。またあるときは山のいで湯で温泉正常化を考える。はたまた、カヌーで秘境の沢をくだる。焚火と自然と人間をこよなく愛す、アウト・ドアエッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 椎名誠さんの本が何冊か積ん読されていたので、そろそろと思いこの本から読みました。
    初めて椎名誠さんに触れましたが、まず面白い!
    もっと早く読んどけばなーと反省しました。
    もう何冊か家にあるので、タイミングを見て少しずつ読み進め"シイナワールド"に浸れたらと思います!
    山や旅の時代を感じられる素敵な本でした!

  • 読みやすく面白かった。
    筆者たちの逞しさ、明るさがとても魅力的だった。

  • 日本の経済と文化が爛熟していた1988年に出版されたアウトドアエッセイ集。
    椎名誠という作家は、90年代頃に本のCMなんかもやっていたから名前は知っていたけれど、実際に読んだことはなかった。

    山登りに目覚めた頃、何かのきっかけで本著の存在を知り、ブックオフで叩き売りになっていたのを買っておいたのだ。
    冬の蓼科に向かう途中、本棚に眠っていたこの文庫本を引っ張り出して、特急あずさの中で読み耽る。愉悦。

    『ハーケンと夏みかん』という魅惑的な表題が示すように、無骨で粗暴な登山行為と、それに挑む人間の甘酸っぱい青春的行為の数々。お酒を飲んだり、カヌーでひっくり返ったり、そうか、オジサンになっても高校生の頃と変わらないメンタリティを露呈させてしまう登山とは、人間の愚かしくも可笑しい本質を確認する行為なのだろう。

  • 仲間とワイワイ、馬鹿騒ぎしながら、大自然と向き合う姿が爽快で楽しい。
    キャラクターの濃い登場人物がとても魅力的で、その人たちがどうでも良いことを真剣に議論し合う姿が堪らない。
    気持ちが沈みがちなときに読むと元気が出る本。

  • 少年の時にはじめて読んで、
    「エッセイ」というもの、
    「旅ルポ」というものをはじめて知った1冊。
    そして、椎名誠さんの著作のファンになった入口の1冊。

    僕の人生観や世界観に影響を与えた本のうちのひとつ。

    もし子供が出来たら勧めたい1冊。

  • 2017年1冊目。
    短い物語なので読みやすい。

    さらさらーっと読めたな。

  • カヌーに行く前に読みました(●´∀`●)ノ
    やっぱり面白いー!
    素直な言葉が笑えるし共感できるー!
    アウトドアをさらに楽しめる1冊です。

  • 1996年11月28日読了。

  • この本で一の倉沢 衝立岩の存在を知った

  • どこで読んでるにところかまわず思わずくすくす笑っちゃう、顔がにやけちゃうアウトドアエッセイ。わかるなってとこから、こういうのやってみたいなと思うことまでいっぱいあるのでまた読み返したい。文章がとってもおもしろい!!

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著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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