女人源氏物語 4 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 82
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087498653

感想・レビュー・書評

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  • 初めは侍女が説明的に語り、後で本人が、という形の、女三の宮と落葉の宮。顔しか似てないと言われる光源氏と夕霧のそれぞれの身勝手さを暴き出します。雲居雁のぶっちゃけトークのような語りも痛快ですね。
    ラストは紫の上、愛が渇れて憐れみしか残っていないまま、世を去ってしまいます。光源氏は何も分かっていないのが切なくやりきれない。

  • 女三宮に関わる侍女、本人たちの独白の節が相当部分を占める。猫が御簾を上げたところから柏木に初めて見られ、柏木の恋病が始まったと理解していただが、この本では、実は以前から柏木が彼女に憧れていた!それがこの一件により再燃する。そのような理解も確かに面白いストーリーになる。女三宮のこころの奥深い悩み、そしてその姉・柏木の妻となった女二宮、また朧月夜など不幸な女性たちが次々に登場する。実は女性たちが主人公の元々の源氏物語だった!との巻尾収録の著者の語りになるほどと痛感する。だから著者はこの小説を書いたのだ。

  • 2022年1月25日購入。

  • ・朱雀パパと女三の宮
    ・紫上と六条御息所 が泣ける。
    なんでこう…光君は馬鹿なんだろう(愛)

  • 内容紹介:兄・朱雀院のたっての願いで光源氏の許へ女三の宮が降嫁してから理想的に見えた六条院に波風が立ちはじめる。年よりも万事に幼い宮に、源氏は困惑し、改めて紫上の素晴らしさを知る。内大臣の息子柏木は以前からの恋心が募りとうとう女三の宮と密通してしまう。源氏はその事実を知り苦悩するが、柏木は罪の意識から病に倒れ、死を迎える。やがて源氏の愛を一身に集めた紫上も惜しまれ世を去った。(「BOOKS」データベースより)

    資料番号:011253390
    請求記号:913.3/ ム/ 4
    資料区分:文庫・新書

  • 源氏を題材にした小説の中では、
    管理者の中ではNo.1!

  • 女三宮を覚醒させた柏木との恋
    <BR>女三宮降下にゆれる、紫の上はそのまま命が尽きてしまう・・・。

  • 電車の中で読んでいて、号泣してしまいました・・・。

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著者プロフィール

1922年、徳島県生まれ。東京女子大学卒業。63年『夏の終り』で女流文学賞、92年『花に問え』で谷崎純一郎賞、11年『風景』で泉鏡花賞を受賞。2006年、文化勲章を受章。2021年11月、逝去。

「2022年 『瀬戸内寂聴 初期自選エッセイ 美麗ケース入りセット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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