幕末遊撃隊 (集英社文庫 い 8-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087500790

感想・レビュー・書評

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  • とにかく伊庭八郎かっこ良かったです!!
    幕末維新で、最後まで薩長の官軍に抗い続けた姿が本当にかっこ良かった。
    負けると分かっていても戦う理由がある。
    男の生き様をまざまざと見せて頂きました。

  • 心形刀流・伊庭道場の跡継ぎで、後に遊撃隊の隊長となって蝦夷に渡って戦う伊庭八郎が主人公。

    とにかく、伊庭さんがこれでもかというほど格好良い。特に吉原からの帰りに杉沢伝七郎を退けた所などはものすごく格好良い。
    十六で初めて本気で竹刀を握った……学問と剣術とで剣術を選んだ理由が切なかった。

    江戸と京都がほぼメインとなっていて、蝦夷はあまりページ割かれておらず、もう少し詳しく蝦夷での部分読みたかった。

    それから後半部分によく登場する榎本武揚がこれがまた格好良い。最後、陣羽織の説明だけでも悲しかった。

  • 怒涛の如く進撃してくる官軍!剣ひとすじに生きる伊庭八郎は、遊撃隊を組織し、押し寄せてくる敵に向かって戦いを挑んだ―。短くも壮烈に生きぬいた男たちの姿を描く幕末秘話。

  • 面白かった。伊庭八郎と鎌吉の関係がとても魅力的。

    伊庭のセリフのおかげで明治維新を別の視点から見ることができた。池波正太郎は読みやすい。

  • 隻腕の美剣士、漢前なイバハチもの。
    パラレルな部分もありますが通して素敵で、読み終わった後じんわりきます。

  • 伊庭八郎。
    将軍の親衛隊。改編され遊撃隊となり、鳥羽・伏見の戦いを経て五稜郭で命を落とす。
    簡単に言うとこんな方。

    池波正太郎の書くこ気味の良いべらんめぇ口調と、冷静に自分の「命の残量」と「やれる事」を計る姿勢のギャップがせつなくなる。

  • 唯一おもしろかったのって土方とお知り合い?なところかな…
    伊庭の魅力にいまいち気づけずじまい

  • すでに設定とかがドリームな気がしますが、
    全然OKっ!
    イバハチ好き〜ならこんなのもアリでしょ!

  • 「え?」って思うような展開はあるものの、
    そこはあくまで小説として読み進めると
    最終的にはちょっと涙しました
    …でも最後はあんまりにもサラッと流され消化不良感が拭えないのが残念

  • 伊庭八郎がカッコイイんですヨ。池波さんだから尚更デス。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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