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- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087504651
感想・レビュー・書評
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渡辺淳一が推理小説を書くなんて意外性があり。
医者という視点がよく生きている。
桑島という勘で事件を解決するという古典的な捜査手法。
若手刑事の和泉がパートナー。
この和泉は、あまり役割を果たしていると言えない。
桑島が ゴルフの練習に行って、骨にひびが入る
という導入部が おもしろい。
局部をメッタ刺しにされた若い女性が発見される。
それが、小室聖子といい、ゴルフの練習所の受付嬢だった。
桑島は 殆ど思い出せなかった。
小室聖子のパトロンが、梅原病院病院長だった。
梅原夫人の冷ややかな対応。
そこから、犯人像が浮かび上がってくる。
うまれつきの不具な身体。ふたなり。
それを小室聖子に笑われて、
殺人の動機が 特殊で個人的なものだった。
医者らしい編集による推理小説。
梅原夫人の立ち位置が、うまく設定してある。
桑島刑事の勘が あたっていたと言うことなんですね。
桐の花は 藤色。
遺伝子組み換えで 赤色にできるのかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
再読了。
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非常に象徴的なタイトル。
医師免許を持つ作者だからこそ書けるテーマだなぁ。
トリック自体は目新しいものではないと思うけど、根底にあるものが重い。
するする読めるけど、後に残ります。