坊っちゃん (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.62
  • (73)
  • (97)
  • (133)
  • (25)
  • (5)
本棚登録 : 1725
感想 : 104
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087520071

作品紹介・あらすじ

学校を卒業したばかりの正義感あふれる"坊っちゃん"が四国の中学校に数学教師として赴任した。先輩の赤シャツや野だいこなど、偽善的な俗物教師たちを相手に"坊っちゃん"は大騒動をくりひろげる…。歯ぎれのよい文体とさわやかなユーモアあふれる本書は、漱石の作品中最も多くの読者に愛された小説である。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 主人公の真っ直ぐな性格が好きです。少し激しいところもありますが。友達(同僚)、東京に残してきたばあやへの優しさがすごく伝わってきます。

  • 江戸と明治、真っ直ぐな坊ちゃんと偽善的な教師との闘い。エンタメとして面白いし、今なお変わらない世の縮図のような作品でした!

  • やっぱり現代まで残っている名作というのは面白いと思いました。
    清々しい読後感になります❕
    ぜひぜひ読んでみてください

  • 久々にめくったら、そのまま夢中になって読んでしまった。自分の新卒時代と重なる。こう言っては何だが、やっぱり村社会は嫌だね。「人間は好ききらいではたらくものだ。論法で働くものじゃない。」っていう言葉に救われた。確かに感情で仕事をしちゃいけない事もあるかもしれないが、やっぱり最後は感情だ、直感だ。古賀先生の送別会についても、別れを惜しむためでなくみんなが遊ぶためだって言ったのは本当にその通り。顔色を窺わなきゃいけない、でも自分の感情は出しちゃいけない、そんな息苦しいこの世界を、坊っちゃんが見たらどう思うかな?

  • 坊ちゃんは得をする性格ではないけど、曲がったことが嫌いでなぜか憎めない。読むのに少し苦労するけど、素敵な一冊だと思う。

  • 意外と読みやすかった。

    坊っちゃんが、先生なのに子供のまま大人になったような人で憎めなく、愛らしかった。
    特に坊っちゃんと山嵐は似ているところがあり、2人のやりとりが真っ直ぐで清々しかった。
    そばにいる時はそうでもなかったとに、清のもとを離れた途端、清への想いが強くなっていくところも純粋で良かった。

  • タイムスリップできる感覚があるからこの時代の物語は定期的に読みたくなる

    ひとりひとりキャラ濃くて、面白い

    なんか憎めない主人公、不思議と最後には応援したくなって、好きになっていく

  • 坊っちゃんの真っ直ぐな人間性がとても魅力的だった。1度は口も聞かなくなった堀田と和解し、その後すべての事の黒幕であった教頭と野だに痛い目をみせてやった場面は痛快であった。ただし、古い言葉が多いため少々読みづらさを感じた箇所もあった。

  • すごく読みやすいし論文読むと様々な解釈があって面白い。明治も現代もこんなにも変わらないのかと感慨深い。

  • 主人公坊っちゃんの無鉄砲という性格は欠点として見えてしまうが、素直さという長所に変わり闇を暴く姿がカッコよかった。
    素直に物事を感じとる主人公のような感性は羨ましい。

全104件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

夏目漱石の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部 みゆき
三島由紀夫
ドストエフスキー
ヘルマン ヘッセ
宮部みゆき
三島由紀夫
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×