捜査官ケイト 過去からの挨拶 (集英社文庫)

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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (600ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087605488

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらず面白い。
    派手な動きはないし、メンバーも変わらないけど、安定していていつもながらに引き込まれる。

  • サンフランシスコ検査官。レスビアンの女性。
    被害者は者シャーロックホームズに傾倒して
    住居、生活も似せようとしてる?
    ドイルの書いたかもしれない 未発表の原稿を
    めぐって 話しは進む。
    はたして本物かどうか?
    その話も挿入されているので 2冊の本を読んだようで
    得した気分。

  • 同じ著者の「シャーロック・ホームズの愛弟子」第9作とリンクしていると聞き、一気に読もうと思ってずっと寝かしていたが、その第9作の邦訳がなかなか出ないので、待ち切れず読了してしまった。愛弟子シリーズではえらく執拗に書き込んでいるのに、こちらではシャーロッキアンの生態をおちょくっているような節もあり、そこはかとなく著者の遊び心を感じる。それはそうと、あの原稿って、やっぱり…?

  • 主人公ケイト・マーティネリは、サンフランシスコ市警の捜査官。
    6年ぶりの新作。
    豪邸を手放した恋人のリーとその娘である3歳のノーラと小さな町に住み、身近に住む自由な雰囲気の友人達と行き来するなごやかな暮らしを満喫していた。
    ホームズ愛好家のクラブが登場、被害者フィリップは自宅の一部をアンティークで揃え、ホームズの部屋そっくりにしていたという凝りよう。
    ヒロインはホームズには詳しくないのだが、作者は別シリーズでホームズが愛弟子の女性と結婚したという設定のシリーズを書いているので、非常に詳しい。
    謎の未発表原稿が出てきて、それを巡って起きたらしい殺人事件。
    1924年にサンフランシスコを訪れたイギリス人シゲルソン(ホームズが使っていた変名と同じ)が、夜の町を探訪、ビリー・バードソングという女装の歌手と知り合う。恋人の軍人ジャックから連絡が来なくなった事を心配していたビリーのために捜査を始めるが?
    悲恋が切ない。
    原稿の真贋は明らかにされないが、別シリーズではホームズは実在人物なので、ドイルではなく彼自身が書いたということなのでしょう。
    その原稿にも出てくる性別を偽った結婚の話(史実らしい)などが現代の主人公らにも絡んでくる。
    読んでいるとただ普通に愛し合うカップルというだけで、なんの違和感もないんだけど。当人達が回りに認められるのは至難の業だったことでしょう。
    サンフランシスコで同性結婚が公式に認められたというタイミングのようです。2007年飜訳発行。

  • 著者のケイトシリーズの1作なのだけど、シャーロックホームズの愛弟子シリーズとまぜこぜにしたような感じ。それでも詰め込みすぎにならず、バランスはいい。いつもどおり人物描写も巧み。もうちょっと発刊のペースを上げてもらえるとうれしいんだけど。

  • 未読です

  • シリーズ4作目。ずい分久しぶりと思ったら、6年ぶりの新作だとか。ケイトが自らをレスビアンと認識するところから始まった1作目から、パートナーであるリーとの関係は常に葛藤まみれだったが、今回は前作より8年後との設定だとかで、リーの生んだ3歳のノーラとともに、安定した家庭生活を送るケイトを見ることができる。パパのかわりにママが二人という、まだまだ変則的とみなされがちな家族構成とはいえ、その幸福のさまは、世間一般の核家族のものと、なんら変わりない。ケイトの周囲のゲイ・コミュニティーの様子もまじえて、そういうところがきめ細かに描き込まれている点が、このシリーズの魅力だと思う。公正なボス、アル・ホーキンも健在で、彼のファンとしては嬉しい。
    ――The Art of Detection by Laurie R. King

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