キラー・エリート 極秘諜報部隊ISA (集英社文庫)

  • 集英社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087605921

作品紹介・あらすじ

1980年、イランの米大使館人質救出作戦の失敗を契機に結成された極秘諜報部隊ISA(通称アクティヴィティ)は、その後、世界各地で活動を知られるようになる。ソマリアでの情報収集活動、旧ユーゴスラビア紛争における戦争犯罪人逮捕、アフガニスタンでの隠密作戦、イラクでのフセイン捕縛など、暗号名のみが知られ、実態が深い闇に包まれていた世界最強の特殊作戦部隊の全貌を明らかにする。

感想・レビュー・書評

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  • 『CIAは何をしていた?』ロバート・ベア著とあわせて読むことを強くお薦めします。

    役に立たなくなったCIAの仕事を代行する組織。
    CIAが長期間に渡ってその国や地域を定点観測し未然に工作するのと違い、ほぼ軍事行動が決まった後にその前準備として活動する。
    この機関もいつかCIAのように本来の目的に供しなくなるのかも知れないが、その都度新しい組織を作れるのがアメリカの強さの秘密だと思う。

  • とりあえず、用語の使い方の不統一のせいでとても読みづらかった。(^^;
    たぶん作者が悪いんだろうけどさぁ、略称と通称をごっちゃに使うのって小説ならいいんだろうけど、この手のノンフィクションではどうだろう。
    訳すときに少しは気を遣えば良かったのに。
    内容については、ま、よくある秘密部隊の暴露物。
    まぁ、9.11 を境に、アメリカ国内で狂っていたのが、国外に対しても狂っていったということがよくわかる本でした。
    用語集とか、対談とか蛇足な感じも少し。

  • 2015.3.23〜 4.6読了
     対テロ工作など特殊作戦の情報支援隊(ISA)の実態がわかりやすく解説されている。米軍でも組織の縄張り争い、事なかれ主義が横行している様子は最初は意外なような気がしたが、戦死者発生にナーバスになれば当たり前かもしれない。"赤い旅団"誘拐、麻薬王エスコバルの追跡、湾岸戦争、ソマリア紛争、旧ユーゴ紛争、タリバーン・アルカイダの追跡、フセインの捕縛などなどアメリカが関わる紛争の裏では必ずISAの暗躍と支えたラムズフェルド国防長官がいた、ということか。

  • CIAと実行部隊の間を取り持つ組織、アクティヴィティ。今まで知られてこなかった謎の組織に光を当てたドキュメント。諜報機関の論理と実行部隊の論理の違い等、内容は非常に興味深いです。先般のビン・ラディン殺害にも関与していたのでしょうか。

  • 第二次世界大戦以降のアメリカの対外戦争に影に実戦部隊とスタッフ部門をコーディネートする部隊が、題名の部隊。

    有名な事件が大半であったが、コロンビアとの麻薬戦争、ユーゴスラビアでの戦争犯罪者の逮捕は、初めて知った。

    矛盾するのは、極秘であるが故に、実存するかどうかを証明できない。即ち、下手をすると、作者の大ボラであるのかも知れない。

  • 軍事作戦を実施するまえに短期間現地に乗り込んで情報収集などのお膳立てをする特殊部隊の話。アフガンでの対テロ作戦ととイラク戦争が中心です。有名な作戦や戦闘の舞台裏でなにがあったのか、情報収集という一面ですが、わかって面白いです。現場視点で書かれているので、上層部から疎まれたり、権力争いの影響を受けたり、誤った作戦指示に振り回されたり、悲哀も感じます。読み切るには軍事関係の知識がある程度必要かもしれません。

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