血縁

著者 :
  • 集英社
3.25
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本棚登録 : 278
感想 : 62
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087710687

作品紹介・あらすじ

出頭という言葉を聞くと、芹沢はあの出来事を思い出す。刑務官が押さなければならない、死刑執行の3つのボタン──「ラストストロー」。家族にまつわる七編の短編を通して、人生の機微をうがつ。

感想・レビュー・書評

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  • 短編集。謎解きが癖になりそう。

  • 身内の犯罪を描いた短編集。身内同士が結託した犯罪、身内が復讐する犯罪、身内同士で憎しみ合う犯罪…いろいろな立場から描かれていて、血の繋がりが濃いからこそ、他人同士の犯罪より、嫌な気分になったりもしたが、相変わらず、短編でここまでまとめる巧さを感じる一冊。
    タイトルになった「血縁」はもちろん、他の作品もタイトルの意味を考えずにはいられない作品ばかり…本当、この人の短編は凄い。

  • 短編なので、サクッと読めてしまったが、登場人物がイヤーな感じの人が多かった。
    やっぱり長編でじっくりと人となりを知った上での話の方が面白いし読みごたえがあるかな。

  • 長岡さんの本は4冊目。
    短編集で読みやすかった。

  • 何だかどこかで読んだ何かに似てると思った。
    だから、日頃トリックが分からない私が、次がどうなるか最後は…と予想できるものがあり…

  • 10月-11。3.0点。
    「血縁」がテーマの短編集。兄弟とか、親子が犯罪を犯したり、復讐したり。
    サラッと読める。

  • 「苦いカクテル」と「黄色い風船」の話が良かった。
    長岡さんの話は、最後に救いのある内容の方が個人的に好みです。

  • *誰かに思われることで起きてしまう犯罪。誰かを思うことで救える罪。親しい人を思う感情にこそ、犯罪の“盲点”はある。七つの短編を通して、人生の機微を穿つ、ミステリの新機軸*

    ほぼ哀しくて苦い結末のお話が詰まった短編集ですが、どのお話も一捻りあり、哀しいだけではない読後感にため息が出ます。血縁がテーマですが、内容もバラエティに富んでおり、飽きずに読ませる良作ばかりです。

  • 読みやすく面白かった

  • 7つの短編からなる。何だか悲しい話が多かった。最後の「黄色い風船」は救われる。一つこういう話は入れてて欲しい。

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著者プロフィール

1969年山形県生まれ。筑波大学第一学群社会学類卒業。2003年「真夏の車」で小説推理新人賞を受賞し、05年『陽だまりの偽り』でデビュー。08年「傍聞き」で第61回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。13年刊行の『教場』は「週刊文春ミステリーベスト10」の1位、「本屋大賞」6位などベストセラーとなった。他の著書に『線の波紋』『波形の声』『群青のタンデム』がある。

「2022年 『殺人者の白い檻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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