- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087711387
感想・レビュー・書評
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読む前から自分にとって突き刺さりそうだな、って思ってたけどそんなもんじゃありませんでした。ガン刺さりです。
自分はアイドルを応援するっていう文化から遠い所にいますし、多分病的に苦手です。
なのに地下アイドル / 蠢く星 というワードの組み合わせには突き刺さるものを感じました。
登場人物がいろんな思いを詰め込みながらアイドルを目指して行くのですが、その感情の起伏に「分かる…」と感情移入してしまいます。それだけキャラが立っているのかもしれません。
また、後半のオチの部分まで含めてデビュー作、「ラメルノエリキサ」よりも好きになりました。
作者はキャラに感情移入させるのが上手いので、是非いつかシリーズ物とか読んでみたいなって思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アイドルにはまった経験のない私にとって、どこもかしこも新鮮だった。アイドル、しかも地下。なんとなくうさんくさくてあやしいイメージのあるそのアイドルたちの、さまざまなおもいのこもった青春。そこに40代で突然アイドルオタの、しかもプロデュースする側にはまり込んだ一人の女性の「遅れて来た青春」がからまり、予想外に血が騒いでしまった。アイドルのおっかけ、ちょっとしてみたい。
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最初の「リフト」は読んでて恥ずかしくなった。
もうやめてって感じ。
その後は面白かったけど。 -
初読みの作家さん
「リフト」「リミット」「リアル」
「天使」「アイドル」「リピート」
6話収録の連作短編集
会社員で40代独身女性の夏美。
たまたまライブで見た「地下アイドル」にハマり、自ら地下アイドルのプロデュースに挑戦すると言ったお話しです。
各話では、「アイドル」の持つ光に引き寄せられた登場人物達の夢や希望、挫折、諦め、迷いなどの気持ちが表現されています。
自分の居場所を求めて試行錯誤を重ねる若者達の心情がリアルに描かれていました。 -
おお、ラメルノエリキサの作家さんとは気付きませんでした。
軽〜いタッチも行けるんですね。
またまた私の知らない世界を垣間見ることができました。
「地下にうごめく星」。ラメルノエリキサ同様にタイトルの付け方はさすがです! -
タイトルが気になり。地下にうごめく星とは地下アイドルのことだった。ふつうのおばさんが地下アイドルにはまり、プロデュースしよう!とする話。私はやっぱり地上のアイドルの方が好きだな。
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衝動的に地下アイドルのプロデュースをする話。葛藤や、将来への不安はきっと現実世界でのアイドルも抱えているものかもしれない。アイドルの寿命はとても短くて、それにも関わらず大成することなく終わってしまうグループもある。貴重な青春時代をアイドル活動に捧げてくれているアイドル達に感謝したくなった。
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地下アイドルへの執着と卒業をテーマにした作品。
地下アイドルの現場を舞台に、年齢や性別に関係なく好きなものにみっともないほど入れ込んでしまう楽しさと辛さ、そして、それを経験し価値観が変化したからこそ訪れる卒業がとてもリアルに描かれていた。
地下アイドルという題材を安直な若者の成長物語で終わらせず、汚い部分やグレーな部分もしっかり書き込んでいるのが良かった。
特に、最後は「え」と思うようなオチだったが、それでも読後感は爽快だったのはキャラの作り込みがしっかりしていて、どんな結論でもこの人を応援したいという気持ちになったからだと思う。 -
yk
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タイトルを見たとき、不思議に思った。
地下にうごめく星-
地下に星はいない。
星はキラキラするもので、うごめくと評されるものではない。
けれども、読み進めていくと理解できる。彼女たち、彼たち、アイドルもファンも、みんな地下にうごめいている星なのだと。
地下アイドルの光に魅せられるファンがいる。光を求めて藻掻くアイドルがいる。自分の思い通りにならないアイドルに闇を募らせるファンがいる。ファンに光を求め自身は闇を抱えるアイドルがいる。
これは、現実、夢、嘘、本当、光、闇、欲望……爆発できない気持ちがうごめく、ドロドロした現実世界の一角で綴られる、主役になれない主人公達のうごめく物語なのだろう。