- Amazon.co.jp ・本 (568ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087712353
感想・レビュー・書評
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いつも本を読み終わってから、
しばらくは現実に戻れなくなります。
今回もそんな感じ。
いまだに、ぼやんとした気持ちでいます。
東京、福岡、パリ。
さまざまなところを旅して。
いろんなものを見て、聴いて、触れて、感じて。
始めは、若々しいパリっとした気持ちでいたけど。
最後には、
なにか大きなしこりが胸の奥底にあるような。
凝り固まっているような。
そんな気持ちでいます。
恋もたくさんして、
そのたびに苦しい気持ちになって。
あぁまたか・・・と絶望的な気持ちになったりして。
後ろから誰かに抱きすくめられたいような、
そうしないと、このしこりが取れないんじゃないかと不安になるような、
でも、一人で生きていくのかもしれない、というような。
そんな思いでいます。
あぁ伝わるかな。
雨の日の図書館で最後読み終わりました。
やっぱり泣いてしまったなぁ。
スルスルと、涙が出てきました。
なんとも分厚かったが、いい本でした。
次は、
右岸です。 -
茉莉と言う一人の女性の人生を描いた作品。
ちょっと不幸な、でも平凡な主人公で、よくこれだけの作品になったなぁ~、と思うくらい普通。
詳しい感想は主人公の幼なじみ・九の物語を読んでから。 -
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「準備する時間は与えられてないんだ」
と心に思っているのは良いコトですよね。だからって時間に追われるようにして生きたくはありませんが(この本...「準備する時間は与えられてないんだ」
と心に思っているのは良いコトですよね。だからって時間に追われるようにして生きたくはありませんが(この本未読)。。。
どーでも良いけど、Françoise Saganと何か関係有るのかな?と勝手に思っています。2013/08/02
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『落下する夕方』に通ずるところがある、透明なぬるま湯でゆっくり溺死するような恐怖を感じる作品。
自他共に認めるように一見排他的で自立しているように見える茉莉は、結局残像から逃れられず、肉体ばかりが大きくなって年相応のロールプレイをしているかのよう。精神が『惣ちゃん』の妹であることから逃れられずに。だから、遠くへ、行きなさい。(このメッセージの解釈には個人差があるだろうけど、私はこう。)
『でもね、あたしはあなたに意見されるとが好いとうと。わかっとうことでも、あなたの口から聞くとが好いとうっちゃん』。
小さな女の子、ではなく、小さな妹、から抜け出せない茉莉が哀しくて、愛しい。 -
なんだろう…。
主人公の茉莉的には悲しいだけの物語ではないはずだけど、私はすごく悲しくなった。というか不安になった。
茉莉の幼少期からの様々な人との関わりや自分自身の内面が書かれて茉莉の人生を深く辿る大きなお話なのだが。
親が旅立つのは仕方ないし、経験済みなので乗り越えられる思いもあるが…今そばにいてくれる恋人も、ある日急に居なくなったり…裏切ったりすることがあるかもしれない…。もういい大人だけど、その時に私は茉莉のように冷静に受け入れられるのだろうか。
今しあわせなのにそんなふうに考えてしまう私は自分に自信がなさすぎるのかな。
辻仁成さんの右岸…読もうかどうしようか迷うなぁ。 -
若いころの無知・無鉄砲。母は母なりの必死さで子を育う一方で、自分の人生を生きたいと願った喜代。その姿は自分の母親と重なり、ようやく自分の母を少しは個人として理解できる気がした。その都度その都度相手の男を全身全霊で好きになり、それ以外の可能性は考えもしない茉莉が、時と経験を重ねるごとに失望し、慎重になって行く様子は私が今味わっている人生の様相と被って胸にしみた。オカルト云々の話はいらない気がするが、それを差し引いても私個人にはずしんとくる作品だった。
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お兄ちゃん子だった茉莉の幼少期からの大河。ずっしり。サラサラとした濃密さ。死後も声が聞こえる身近な故人たち。風変わりな茉莉がいつの間にか大人になる。福岡、パリ、東京での暮らしや、画家のモデルをしたり、バー勤めから自分の店を持つ仕事模様。幾つもの恋。母娘間が独立したような子育て。娘の成長が感慨深い。
沢山コメントありがとうございます!
てか、気持ちが伝わる
いいレビューですよね(^_^)
読んでて自分自身も
な...
沢山コメントありがとうございます!
てか、気持ちが伝わる
いいレビューですよね(^_^)
読んでて自分自身も
なんとも言えない
切なさを感じました(≧∇≦)
図書館って
例のあそこですか?(笑)
そこの図書館行きたいやけど
いまだに行ったことないんです(^_^;)
結構おっきいですよね♪
品揃えいいですか?
私は、感情を文字にあらわすのが苦手で。
ついついニュアンス的なものになってしまうんですが。
擬音語が多かっ...
私は、感情を文字にあらわすのが苦手で。
ついついニュアンス的なものになってしまうんですが。
擬音語が多かったり…笑
図書館は、例のあそこです!
どうなんでしょう・・・予約することが多いので品ぞろえ的なことは分かりませんが。
でも、前住んでいたところのものと比べたら断然充実していますし、
中の読書スペースも、川沿いの緑がよく見えて気持ちいいですよ。
隣がギャラリーみたいになっているので、
地域の方の写真店とか、書道展とか建築学科の卒業制作とか。
いろいろやっているのもよく見に行きます。
いいですよ!
私は大好きです。