- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087712520
作品紹介・あらすじ
過去と現在と、やがて訪れる魂の永遠の故郷への誘い…。至高のエッセイ集。
感想・レビュー・書評
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順序にこだわらなくともよいもののようなので全4冊を順番にではなく同時に読んでいる。一冊は移動用、一冊は眠る前、一冊は家事の合間、一冊は仕事の合間という具合に。
どの一冊も、その文章に心を満たされる心地がして手放すことが出来ない。まるで薬のよう。取り上げられている数多の曲を私は残念ながらほとんど聴いたことがない。吉田秀和氏手書きの楽譜が間にはさまれているのも、楽譜を読むことが出来ないのでその文字の暖かさを感じ取るばかり。それでも、その曲を知らないあわれな私にもその感動を文章で伝えてくれる。
CD版というのも出ているようなので、曲とともにまた読み返したい。さらに深く満たされる事だろうと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
プーランク、マーラー、ヴォルフなどの歌曲と、その原詩であるアポリネール、エリュアール、リュッケルト、メーリケらの詩。吉田氏はフランス文学の泰斗でもあり、素晴らしい香りのある文章です。プーランクはあまり親しみのない音楽であり、今ひとつ入っていけませんでしたが。
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「薄明」編を読む前に「真昼」編が出てしまったじゃないか!早くしろわたし!→正月休みに読了。時間があれば本なんていくらでも読めるんですよ。ブラームスとプーランクの歌曲をテーマにしているのが興味深かった。吉田秀和さん、これからも頑張ってください。