みのたけの春

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 62
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087712643

作品紹介・あらすじ

時は幕末。北但馬の農村で暮らす清吉は、病身の母と借金を抱えながらつましい暮らしを送っていた。ある日、私塾仲間の民三郎が刃傷沙汰を引き起こしてしまう。友を救おうと立ち上がる清吉。だがこの一件の波紋は思わぬ形で広がってゆき-。若者たちが「新しい国」という夢に浮かされた時代、変わりばえのしない日々のなかに己の生きる道を見出そうとした男の姿を描く、傑作時代小説。

感想・レビュー・書評

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  • 先の「彼方の友へ」と同じく時代の対極へと移り変わる時代に生きた主人公の物語
    起承転結の整った物語と違い、こういったある一人の物語を淡々と進めていく小説は情景は住んでいる近辺が描かれているので想像するのが面白いが、読書するに至ってはメリハリが弱く物足りない。
    自分としてはTV化、映画化されるような物語を求めているんだろうな。

  • シミタツ節に一番初めに出遭った「作品」が
    「蒼に候」、つづいて本書を手にしました。
    登場する人物が抱えている「志」や「葛藤」には
    やはり、独特のムードが漂い、これがたまらない、
    という向きには、この作品もお薦めです。

  •  読了。いい話だなぁ。

  • 読み終えた後大きな感動や充実感はなかったですね…そこそこ面白かったですが。テーマがよくわからなかった…人の生きざまなのか、親子の結びつきについてなのか。

  • 親っていったいなんだろう。自分も親になり、親の気持ちはわかる。しかし主人公の親への思いはわからない。親だけではなく、故郷の様々なものが気になり、京へ行かなかったということならばわかる。

  • 面白い。一気によんでしまった。

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著者プロフィール

1936年、高知県生まれ。雑誌のライターなどを経て、81年『飢えて狼』で小説家デビュー。86年『背いて故郷』で日本推理作家協会賞、91年『行きずりの街』で日本冒険小説協会大賞、2001年『きのうの空』で柴田錬三郎賞を受賞。2007年、初の時代小説『青に候』刊行、以降、『みのたけの春』(2008年 集英社)『つばくろ越え』(2009年 新潮社)『引かれ者でござい蓬莱屋帳外控』(2010年 新潮社)『夜去り川』(2011年 文藝春秋)『待ち伏せ街道 蓬莱屋帳外控』(2011年新潮社)と時代小説の刊行が続く。

「2019年 『疾れ、新蔵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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