- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087713749
作品紹介・あらすじ
柔道の道場主の長男・晴希は大学1年生。姉や幼馴染の一馬と共に、幼い頃から柔道に打ち込んできた。しかし、無敗の姉と比べて自分の限界を察していた晴希は、怪我をきっかけに柔道部を退部。同じころ、一馬もまた柔道をやめる。一馬はある理由から、大学チアリーディング界初の男子のみのチーム結成を決意したのだ。それぞれに事情を抱える超個性的なメンバーが集まり、チームは学園祭での初舞台、さらには全国選手権を目指すが…。
感想・レビュー・書評
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号泣です。号泣です。感動しました。素敵でした。
三点倒立もできない私にとって、彼らの技のすべてがもはや神技。人の手のひらや肩の上に乗るなんて・・・その技を完成させるためには、やはり練習が必要で。
彼らが基本の「倒立」から始まって、「ロンダード」、「バク転」「バク宙」に至り、徐々に技術を高めて「スコーピオン」を完成させた時は「やったー!!」と声をあげたほど。
しかし、あの「反省ノート」。アレを最後に回し読みしますか、高城コーチ。なんという、鬼の所業だ。でも、アレが泣ける。号泣です。号泣です。
サクの「変わりたい」、尚志の「怖い」、金の「恩返し」、卓也卓巳の「がむしゃらって、ほんとはかっこいいはずなんだ」。
トンの自分の容姿を強みに変えた心境の変化、イチローと弦がわだかまりを憧れに変えた変化、そして、一馬と晴希がお互いをライバルだと認識し、家族のようにかけがえのない存在だと認識する気づき。
ハル視点では、知ることのできなかったみんなの視点をノートを通して知って、もう、号泣です。号泣です。
敵がいないスポーツ、自分も観客も笑顔にできる、そんな競技「チアリーディング」。
トス隊が晴希を上げるときの掛け声
「行け!!」
という声が、私にも聞こえた気がした。私にいわれているような気がした。
すごい、すごい。楽しい、楽しい。
チアリーディングを生で見た人が感じる感情を、私も同じように感じられる作品でした。
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男子のチアリーディングのお話。
7人から始まったチームが16人になって、16人個々の悩みや葛藤、いろんな思いがあるんだけど、それをチームのみんなで支えていく姿。
団体競技って、チームっていいなぁと思わせてくれました。
選手権前の最後の儀式。
毎日コーチとやりとりしていたそれぞれのノート。
それを回し読みするなんて!みんなの人には言えない気持ちがそのノートにはたくさんつまっていて。
ハルの目線で読まれていくんだけど、みんな頑張ったね、と涙しながら読みました。
最後の2分30秒の演技。
よし!よし!って声をだしながら、ハルと同じくこの演技が終わらないでほしいと思いました。
個人的にカズがいいなって思ったけど、トンの要所要所でかけてあげる言葉がすてきだなって、トンちゃん、なかなかやるやん!!って思いました。
だから彼だけ彼女がいるのかな・・-
noboさん、こんにちは!
まさに青春!という作品ですよね♪
朝井さんの他の作品にくらべて、いちばん地に近いというか
エッセイでの朝井さん...noboさん、こんにちは!
まさに青春!という作品ですよね♪
朝井さんの他の作品にくらべて、いちばん地に近いというか
エッセイでの朝井さんの学生生活の楽しさが滲み出ているような感じがします。
本を開いてすぐのところにある、みんなが大集合したイラストが楽しくて
あ、これがこの子か~♪とにんまりしながら読みました(*'-')フフ♪2013/04/02
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挟まっていた愛読者ハガキの1行目に
「どのキャラクターが一番好きですか」との質問があって、
扉にひしめく18人の男子達のイラストを見ながら
「ああ、やっぱりこの大勢のキャラクターの描き分けに
作者は心血を注いだんだなぁ。。。」と
肩を揉んであげたい気持ちがこみ上げた。
(ちなみに、私は、カズ、金、溝口、ハゲ店長が好きです♪)
それぞれの事情と思いを抱えながら、
文字通りぶつかり合い、励まし合って
日本では珍しい男子だけのチアリーディングに取り組み
絆を深めていくBREAKERSのみんなが眩しい。
知らないうちにコロコロと視点の切り替えが成されていて
「あら?いつのまに?!」とアタフタしたり
過去のシーンが頻繁に挿入されて
固くなったアタマがついていかなかったりして
珍しく読むのに時間がかかってしまったけれど、
これが2作目という若い作家さんなので
文字の級数や行間、ページ割などに
編集さんがもっと気を配ってあげたら
ずっと読みやすくなるのになぁ、とお節介な気分になったりして。。。
新人賞受賞後からずっと書きたいと思っていたという
チアリーディングの世界に、描写の難しさも踏まえた上で
果敢に挑戦した作者の熱意が
ラストの二分三十秒のチアに凝縮されていて
「BREAKERSがんばれ!朝井リョウさんもがんばれ!」
と思わず応援してしまう1冊でした。-
円軌道の外さん、コメントありがとうございます(*^_^*)
私こそ、昨日はトカイまで『図書館戦争』の映画を観に行ってきたので
トカイを歩い...円軌道の外さん、コメントありがとうございます(*^_^*)
私こそ、昨日はトカイまで『図書館戦争』の映画を観に行ってきたので
トカイを歩いただけでもうぐったりで、
円軌道の外さんの想いのこもったレビューにも
コメントを書きたいと思いながらはなまるだけになっちゃってます、ごめんなさい(>_<)
この本、円軌道の外さんが男子チアに感じた感動そのままに
朝井リョウさんのチアへの想いがダイレクトに伝わってきて
若々しい情熱に打たれる本でした!
文庫化されるといいですね♪2012/06/28 -
うわぁ〜
図書館戦争行ったんですか!?
いいな
いいなぁ〜(>_<)
で、まろんさん的には
声優や絵の感じや
...
うわぁ〜
図書館戦争行ったんですか!?
いいな
いいなぁ〜(>_<)
で、まろんさん的には
声優や絵の感じや
音楽や構成も含めて
満足の出来でしたか?
それとも
ちょっと残念な感じでしたか?
めっちゃ気になります!(*^o^*)
2012/07/04 -
映画版『図書館戦争』、よかったです!
何年か前に放送してたアニメとキャストも作画も同じなので
全く違和感なく楽しめました♪
音楽も、『S...映画版『図書館戦争』、よかったです!
何年か前に放送してたアニメとキャストも作画も同じなので
全く違和感なく楽しめました♪
音楽も、『SP』なんかで有名になった菅野祐悟さんなので
シーンとの融合が素晴らしくて、大満足でした!2012/07/05
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2013.2.2 市立図書館
朝井さんのこの長編は短編モノとはちょっと違う感じ。
(今まで読んだものは瑞々しい感じが大きい)
「チア男子!!」は、純粋にたのしかった。
明るい雰囲気が読んでてわくわくさせた。
おもしろかった。
そして後半は、まんまと泣かされちゃいました。(涙もろいもんで)
がむしゃらはかっこいい。そういうのって気持ちがいい。
いい小説を読めたなぁって思った。-
まゆたろうさん。初めまして。あやこと申します。
チア男子!!いいですよね。しびれました。
「翔、日本酒は買ってないの?」と溝口君が何度も言う...まゆたろうさん。初めまして。あやこと申します。
チア男子!!いいですよね。しびれました。
「翔、日本酒は買ってないの?」と溝口君が何度も言うところ、イチローが「もうやめたれや。翔は日本酒を買ってきてないねん!!」というところを繰り返し読んで、
「やー青春っていいねー」ってじたばたしている毎日です。(笑)2013/02/13 -
あやこさん。こんにちは。
コメントありがとうございます。
チア男子!!おもしろかったです^^
ホント青春だ~♪って感じで楽しませてもらいま...あやこさん。こんにちは。
コメントありがとうございます。
チア男子!!おもしろかったです^^
ホント青春だ~♪って感じで楽しませてもらいました^^2013/02/16
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男子大学生がチアリーディングを始めて全国大会に出るまでを描く。
登場人物一人一人が悩みや葛藤を抱え、仲間とすれ違ったり、支えあったりして、チアの醍醐味や意義を感じる。
ストーリーのつくりがまさにチアリーディングが持ついろいろな特徴(簡単な技から積み重ねていくといつか難しい技もできるようになっている、とか体力に頼らないとか、互いに信頼すること、とか)を表しているようで、ぐいぐい読み進めてしまった。
この作者の1作目「桐島、部活辞めるってよ」を読んだときは擬音やたとえの多い文章、いかにもな高校生像に辟易してもう読まない、と思ったけれど、この作品は非常に読みやすい文章、具体的な描写で、同じ人が書いているのが不思議なほどでした。 -
部屋にこもって読んでよかった。
ちゃんと最後家に帰ってよかった。
お父さんとお母さんと弟が出かけててよかった。
だって聞かれちゃはずかしかったから。
歯を食いしばったけど多分もれちゃってたし。
結構無茶なことやってるのはすごい伝わるんだけど、
それが“無駄”なんかじゃない。
ダメダメでも、
何かやるって勇気をもらうし、
すごい勇気を振り絞る。
今まで誰かに「がんばれ」って言われるたびに、
がんばってるじゃん
今更なに?
ちゃんとやってんじゃん
そう思ってた。
馬鹿にしてんのか、って。
でもそうじゃないってこの作品にであってわかった。
「がんばれ」っていうのは責めてるからじゃない。
「がんばれ」っていうのは背中に刺さる鉛の矢印なんかじゃない。
「がんばれ」って自然に湧き上がる純粋に相手を応援する気持ちなんだ。
それは仲間なんだ、って。
朝井さんのバレーをやってた時の楽しさやくやしさ。
モデルになってる男子チアの胸に刺さるような努力。
その全部がこの作品を形にして今の自分を応援してくれているような気がする。
「大丈夫。」が座右の銘になったと言った朝井さんの気持ちが今すごいわかる。
読んでください。
エネルギーの塊がきっと今の自分に「がんばれ」って最高の言葉をくれるから。 -
青春小説ど真ん中!
社会人になって忘れていたチャレンジ精神を呼び起こし、シンプルな青春を感じられる一冊。
大学生がチアを始めて、チアの全国大会を目指す物語。全国大会を目指すにあたって、登場人物全員の心情の移り変わりに心を打たれ、熱いものが込み上げてくる。
大学生という時間が有り余ってそうで意外と忙しい。何かに打ち込むにはうってつけの時間である。ということが表現されている作品だと感じた。
新しいことにチャレンジする勇気をもらえる。
序盤は展開という展開がなく、あまり好みではないと感じていたが、中盤からの展開が面白く恐ろしいほどに感動し読む手が止まらなかった。
チアというものをあまり知らず意識的に避けていたが、朝井リョウさんの作品ということで読んでみた。結果読んでよかったと思えた。
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読み易かったのに上手く乗り切れなくて、何故かページが中々進まなかった。大学生だけれど高校生みたいな男の子たちが、新メンバーが増えたところで把握が追い付かなくなったりもしたものの、最終的にはみんなかわいかった。特に名言の引用ばかりしている溝口とか、お姉ちゃん子な春希とか、のほほんとした太っちょのトンとか、女の子みたいなサクとか、良い。春希の恋の結末と真相も騙されたし可愛かったし良かった。男子の集団だけれどむさ苦しさがなくて、汗がぴかぴかしているような爽やかな青春だった。チアが見てみたくなった。
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面白かった。青春キラキラって感じ。
予定調和的なところもあったけど、登場人物が個性的なおかげで面白く読めた。
チアリーディングの難しい言葉を、無理に翻訳(?)することなくサラサラと書いていたのも好感が持てた。
クライマックスのあたりは結構泣かせて、もしかして浅田次郎節を継ぐのはこの人かも?なんて思ってしまった。 -
まったく知らないスポーツなのに
まったく興味がない分野なのに
まったく知らない分 勝手に想像をたくましくして
まったく分からない分 「技」も想像させてもらって
※読んでしまった後、裏表紙に「技」のイラストがあるのなに気付きました
それはそれは 面白く読ませてもらいました
ページが残り少なくなってきた時
あぁ もうじき 終わってしまうのだ
という感覚を
久しぶりに味合わせてもらった一冊でした
「桐島、部活やめるってよ」はあっさりとした日常を描いた話だったと思いますが、(実は印象...
「桐島、部活やめるってよ」はあっさりとした日常を描いた話だったと思いますが、(実は印象薄い)いつの間にこんなに熱い話を書くようになったんでしょう。「最後の儀式」反省ノート廻し読みは盛り上がりましたね~。『カズに勝つ』がこんなところで生きてくるとは!それぞれの個性溢れるノートが一層涙を誘いました。他の作品も読まなきゃ!
一番いいこと書...
一番いいこと書いてたのが、卓也卓巳だというところは、まあ、よしとします・・・