- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087714050
作品紹介・あらすじ
疑惑、珍妙、孤独、当惑、思慕、哀愁。あのとき、あの場所、彼と彼女の風景-直木賞作家・中島京子初短篇集。
感想・レビュー・書評
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「シンガポールでタクシーを拾うのは難しい」旅先で喧嘩した時に
「ポジョとユウちゃんとなぎさドライブウェイ」 可愛くて奔放で、でもいいところもあって憎めない女の子に振り回されてぼーっとしたい時に 読みたい作品。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これはとても面白かった。何、とカテゴライズしにくい話ばかりだけれど、流れるような、少し辛口の引き締まった文章に引っ張られるようにしてするすると読み進めていくと、時々思いもよらぬ方向へ展開したりして。それぞれ短編なのに読み応えがある、読後感のいいお話ばかり。初めての作家さんでしたが、すごく好きになってしまいました。「ポジョとユウちゃんとなぎさドライブウェイ」「コワリョーフの鼻」が好きです。
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なんだかよくわからないけど、惹き込まれて、読んでしまう。そんな感じの短編集。
ただただ小説を読むのが楽しくて夢中になっていた昔の自分を思い出した。
「コワリョーフの鼻」が一番好き。
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2022.11.3-563
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夫婦や友達など、登場人物同士が密な関係の話は面白かった。
そうではない話はちょっとわざとらしくてあまり好きではなかった。一番初めの「植物園の鰐」で挫折するかと思った…。
あとがきがすごくフツーで、こんなフツーのあとがきを書く小説家もいるんだなと思った。 -
7話からなる短編集。
色々な「彼と私」がテーマ。
ちょっと不思議な話だったり、ストーカー中な彼だったり、微笑ましい話だったり。 -
7つの短編集。署名の「東京観光」は本の最後の作品で、のこりの6つは東京観光とは無関係のお話し。中では「東京観光」が不思議な話ですが、主人公が突拍子もない状況を東京に来た非日常ということで、とりあえず受け入れてしまうところがいいなと思った。
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いろんな作風の短編集ということらしい。
ひとりアンソロジーみたいだった。
私は、「東京観光」と「シンガポール~」が好きだなぁ。
全編にちょっと変わった人が出てくる。
変わった人って何だろう。
変わった人ばかりいたら
変わってる人は普通の人ってことになるんだなぁ。
で、普通の人が変わってる人になる。
なんで、みんな変わってる人なんだ。
と、若い頃、よく思ってました。
みんなと一緒なんてつまらないって。
そ、みんな違うからいいんだよねぇ -
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