彼が通る不思議なコースを私も

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 618
感想 : 76
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087715347

感想・レビュー・書評

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  • 友達の彼氏が、結婚をしたい、してくれないならと、十階のビルから飛び降りた。
    それを見ていた黒ずくめの男は、助けもせずにいなくなった。

    一週間後、霧子はその「死神」に合コンで再開した。
    彼は教師で、今の教育に不満を持ち、変えようとしていた。
    そして、彼・椿林太郎は、人の寿命を感じることができた...


    読後すぐは、これで終わり?って、不満でしたがジワジワと、染々と霧子頑張って!二人で幸せになれな気持ちに。

  • 星六つ。
    ホンシェルジュの白石先生の小説ランキング1位だったことで読んでみたが、大変読み応えがあった。
    運命を感じさせる会心作だと思います。ぜひご一読ください。

  • 人は彼のことを“神の子"と呼ぶ――学習障害を持つ子どもたち。世界を変えようと決意するひとりの教師。彼の目に映る、人間の未知なる可能性とは。直木賞を受賞した『ほかならぬ人へ』をはじめ、“運命"をめぐる数々の名著を物した著者が、生への根源的な問いを放つ、渾身の一作。
    「本物の時間というのは、絶えず伸びたり縮んだりしているんだよ。人間はみんなひとりひとり、持っている時間の長さが違うんだ」――友人がビルから飛び降りようとしている現場で、霧子は黒ずくめの不思議な男と出会った。彼は修羅場の最中、気づけば消えるようにいなくなってしまった。彼の名前は椿林太郎。学習障害児の教育に携わる、抜群に優秀ですこし変わった小学校教師。霧子はひょんなことから彼と知り合うことになり、魅かれていくが、実は彼には知られざる不思議な能力があって……。

  • 改めて不思議な作品を描く作者だなと思った。
    ストレスを溜めてしまったので、やることほおり出して、本に逃避、癒しを求めて手に取る。
    不思議な出会いをした彼と唐突にも結婚することになり、結婚生活を送るがお互仕事があるなかスレ違いになってしまう。彼の凄さを垣間見つつもスレ違いの生活にストレスを感じていた主人公だが。
    ラストもまあ不思議な感じで、はあなるほどそうタイトルに繋がるんだなと。
    面白くなくはないし、新鮮な読み心地だったが、本著者の他の作品の方が好きだな感。

  • 不思議なお話でした。

    結末を知るとどこからが夢なのかわからなくなってしまいそう。

    林太郎という人間は人としてわたしは尊敬してしまうし、行動は真似できるものではないなと思いました。

    たしかに、人のために奔走できる人って全速力で生きているから長生きというイメージはないかもしれないです。もちろん長生きする方もいるとは思います。

    自分が好きだから生きたいって思う、、なんだか納得でした。

    書き方にまとまりがなくなりましたが、霧子からみた林太郎を通して生ってなんだろうって考えさせられたし、少しSFっぽいけど心にじわっとくるお話でした。

  • 文学

  • 2018.11.8読了

  • 林太郎の世界観は好き。しかし展開が少し強引過ぎかな。学習障害児教育というテーマを扱っているだけに、もう少し展開早めず、じっくり深堀りしほしかった。

  • 今までにない世界観。

  • なんだろうこの不思議な感じ。今までよ白石一文の作品とは全く違うテイストのような感じだった。でもイマイチわからなかった。ただ、子供の教育に関してはいい事が書いてあってとても参考になった。

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著者プロフィール

1958年、福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。文藝春秋に勤務していた2000年、『一瞬の光』を刊行。各紙誌で絶賛され、鮮烈なデビューを飾る。09年『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で山本周五郎賞を、翌10年には『ほかならぬ人へ』で直木賞を受賞。巧みなストーリーテリングと生きる意味を真摯に問いかける思索的な作風で、現代日本文学シーンにおいて唯一無二の存在感を放っている。『不自由な心』『すぐそばの彼方』『私という運命について』など著作多数。

「2023年 『松雪先生は空を飛んだ 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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