青藍の峠 幕末疾走録

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087716634

作品紹介・あらすじ

ある若者が、蘭学者・緒方洪庵の適塾の門を叩く。礼儀正しい態度の裏に、実は「暗殺」の使命を隠していて──。尊皇攘夷の時代に、正義のありようを模索する若者の姿を描く、熱量あふれる成長物語。

感想・レビュー・書評

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  • すっごい面白い訳じゃないんだけど、低空飛行のわまま最後まで止められずに読んだ。
    「愛国とは、この国の成し遂げたことに健全なるほこりを抱くこと。決して無批判に自国を称揚することや、他国を抽象することではない。」覚えておきたい言葉。

  • 緒方洪庵暗殺のため、適塾にもぐりこんだ、主人公。その心が、すこしずつ揺らいでいく。
    清貧で、まっすぐな緒方洪庵が、魅力的。命に対するひとつひとつの発言は、現代でも共感するものばかり。
    尊王攘夷派の見苦しさとは、対照的。
    幕末を舞台にした、成長物語。

  • 緒方洪庵の暗殺という密命を果たすために河内の村を出て、適塾に潜り込んだ弥吉であったが、洪庵の人柄に触れることにより人の命の大切さに気づいていく。
    洪庵の死後、京の政変により天皇の大和行幸は中止となり、挙兵の大義名分を失った天誅組は暴徒として幕府の追討を受けることになる。河内村の尊王攘夷派の仲間を助けるために奈良に向かう弥吉であったが・・・

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著者プロフィール

1964年大阪府生まれ。大阪教育大学卒。公務員を経て執筆活動に入る。2000年、『筋違い半介』で第68回小説現代新人賞を受賞、2011年『蛻』で第144回直木賞候補となる。作品は他に、『囲碁小町嫁入り七番勝負』『吉岡清三郎貸腕帳』『与太話浮気横槍』『やさぐれ』などがある。

「2016年 『蝶結び かわら版売り事件帖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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