- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087716832
作品紹介・あらすじ
気鋭の小説家、初のエッセイ集。
パーティーもBBQもフェスも見当たらず、学生でもない。でもこれは紛うことなき青春だ!
会社の同期五人との、謎の熱狂。平日は毎晩のように誰かの部屋に集まり、一台のベッドにぎゅうぎゅう詰めで眠る。会社のロッカーに共用の風呂道具を入れて、仕事帰りにみんなで銭湯に通う。北は北海道から南は長崎まで、弾丸旅行へ行きまくる――。
「私が体験した青春は、ジェネリックだったのかもしれない」。
記録魔だからこそ振り返ることのできる、あまりにもさっぱりとした自虐エッセイ!
どうか笑ってあげてください。
【著者略歴】
奥田亜希子(おくだ・あきこ)
1983年(昭和58年)愛知県生まれ。愛知大学文学部哲学科卒業。2013年、『左目に映る星』で第37回すばる文学賞を受賞。著書に『透明人間は204号室の夢を見る』『ファミリー・レス』『五つ星をつけてよ』『リバース&リバース』『青春のジョーカー』『魔法がとけたあとも』『愛の色いろ』がある。本作は著者初のエッセイとなる。
感想・レビュー・書評
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初めて読む作家さんで、エッセイから。
タイトルがなんとなく気になって。
小・中・高・大と人とあまり交わらなかったけど、就職して同期と沢山旅行したりして、この時期が彼女の青春だった話。
理解ある旦那様で凄く良かったと思う。
小説も読んでみなくては。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人との縁にすごく恵まれてる人なんだなぁ…羨ましい。まさに青春、って感じの旦那さんとの馴れ初めや、同期たちとのバカみたいな話が山盛りで、すごく羨ましいと思った。いいなー。こんな友達、旦那様
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エッセイ
笑った!笑った!面白かった!!
ジェネリック青春、楽しそう笑 -
社会人になっても青春を謳歌できるのっていいな、と思った。
わたしも社会人一年目の時、趣味つながりで同じ社会人一年目の友達ができた。生まれた場所も育った環境も、学校も職場も違ったけれど、なぜか仲良くなれた。
それから毎年のように京都に遊びに行った。行きたいと思ったところは全部一緒に行った。祇園祭、大文字焼き、納涼床、嵐山、鞍馬、鴨川デルタ...。真夏に河原町から出町柳まで歩いたり、好きな小説の聖地巡りをしたり、激安BARにも高級BARにも行った。
最近はそれほど頻繁に会わなくなってしまったけれど、京都に行くたびに、当時のことを思い出して幸せなきもちになる。
青春に年齢は関係ない。いい思い出をたくさん作ること、それが人生の目標。そう思ったら、今も青春真っ最中かもしれない! -
奥田さん初のエッセイ集。
愛知県の大学を卒業後、千葉で暮らす彼との距離を縮める為、千葉にある地域密着型のフリーペーパーを発行している会社に就職した奥田さん。
そこで出会った5人の同期とのはちゃめちゃな青春が描かれている。
随所にモノクロの写真が掲載されているが、全然オシャレな感じではないのがとても良い。
ある日は徹夜カラオケで「はたらくくるま」を熱唱し、またある時には官能映画鑑賞、北は北海道から南は長崎まで旅行、軍艦島へはお揃いのネコTで。
気の置けない女友達と遊ぶのは最高だよね。
私も、もう1回青春をやりたくなる。 -
ただただ面白い。あまりの馬鹿馬鹿しいエピソードの数々に笑ってしまう。そしてちょっと羨ましい。