- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087718492
感想・レビュー・書評
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西加奈子さんの最新短編集。扱うテーマだけに男性作家では書けない、女性作家も”強く”は触れない内容を、西加奈子流に描く。それは西さんの病気の経験を通して、とても生々しく。そういうものが短編集となると、味の濃い料理のフルコースのような、うまく消化しづらい部分もあったように思うが、西さんが今出すものとしては、とても思いが込められたもので、ひとつひとつ前向きに受け止めることができた。とはいえ、短編集やノンフィクションは、西さんの戦場ではない気がする。悪い意味ではなく、長編が好きすぎるのかもしれない、あくまでも個人的に。
もうひとりの”あなた”から見た自分を描く「あなたの中から」、世の胸の価値を改めて問う「あらわ」、本作の書き下ろし「チェンジ」が面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
西さんの短編
女性の生きづらさや性や病気や
なんか色んなことについて描かれているのだが
短編一つの中でも
ものすごいスピードで物語が過ぎていって
全然思考が追いつかなかった。。
もっとじっくりと考えたいテーマではあるので
読み手側としては
ちょっと置いてきぼりをくらった
でも西さんは
伝えたいことがものすごくあって
それを伝えたんだろうということは伝わった
西さんの作品は何作か読んだけど
どうしても世界観に入り込めないものもある。
でも西さん自体はとても好きで
扱ってるテーマに共感するし、
ちょっとした表現はハッとするほど
好きなものもある。
きっと私の理解力が足りないんだろうなあ。。
それが悔しい。 -
女性の「わたし」が抱える様々な生きづらさを描いた短編集。
ご自身の乳癌の体験から書かれたのかなと思う作品や、VIO脱毛、性交などなど、なかなか書きづらそうなテーマがリアルに表現されていた。(とっても西さんらしい!)
共感できるものばかりではなかったけど、その人らしさを持ち続けることは大事だなぁと思った。 -
書かれているテーマはとても関心があるし、問題意識も共有できるし、この小説たちが書かれる意義もわかるのだが。
全部が性急過ぎてちょっとしんどい。西加奈子さんの体調もあるのかなと勘繰ってしまう。余計なお世話だろうけど。
もっと熟成させてゆっくり読みたいテーマです。 -
ちょっと不思議な感覚を覚えた
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難しい文章や表現では無いのだけど、何故か難解。女性にはスッと入ってくるんだろうか。って感想もNGな意志を感じる作品。苦手だったかな。
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にゃおちぃさん
そうですねー。最新作かなり期待してたんですがね。メッセージ優先で描きたかったんですかね。次回作を期待してます。にゃおちぃさん
そうですねー。最新作かなり期待してたんですがね。メッセージ優先で描きたかったんですかね。次回作を期待してます。2024/01/26
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病の経験を踏まえて書かれたであろうと思われる短編集。
ジェンダーや性に関して、一歩以上踏み込んでイラストや生々しい表現で描いてゆく。
ややもすれば、メッセージ性や卑猥さを拾われてしまう作品になるところであるが、そこはうまく文学作品に仕上げられている。 -
西加奈子の乳がん闘病の影響を感じる作品も多くある。
女性の身体や容姿について、ブスでもイビツでも、愛するしかないのですね。せめて自分だけでも。きっと愛着が湧いて、イビツさも愛おしくなる。
「ママと戦う」のママ、なんかすごく愛おしいキャラでした。
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ご自身の病気経験があっての 今 西加奈子さんが 声を大にして 言いたい事を小説にしたって感じでしょうか
「女だから」「男だから」と言うのは 死語に近くなって来ましたし 特に最近は「ダイバーシティ」「ノーマライゼーション」「トランスジェンダー」等の新しい言葉も出て来て その言葉に もう差別的な事は無いと世間は安心している?
でも 中々人は変わらない。女は男はこうあるべき と思っている人が まだまだいるような気がします。