- Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087728170
作品紹介・あらすじ
全世界のジャーナリズムと諜報機関を育てた集団が、じつは同じ系譜にまとまる一族であったため、欧米のジャーナリズムはひとつのタブーを避け事件を報道し、歴史を記録してきたという重大な疑惑がある。ヘップバーン、グレイス・ケリー、バルドー…。華麗な映画界の裏にみえるスターの素顔。湾岸戦争に踏みきったベーカー国務長官の素姓と多国籍軍を組織したイスラエル人脈とは?現在もなお金融支配のもとで進行する数々の政治的策謀を明らかにする3000枚におよぶ大調査。経営者・サラリーマン・学生にとって必読の書。
感想・レビュー・書評
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上級国民の系譜にこれでもかというほど登場するロスチャイルド家。才と運に恵まれた者が時流に乗って成り上がるのではなく、自分たちの一族に都合よく世界のルールを創り、自分たち以外のものが生み出した富を掠め取る姿には圧倒的な無力感を植え付けられる。
ロスチャイルド家は国家よりも上位の存在である。かよわい個人が国家に依存するものは安全と食糧とエネルギーの保障だが、安全保障の分野に経済原理が侵食した結果、「士」と「商」の力関係が逆転してしまった。
自身が剣を手にして戦った古代の戦士と異なり、近代以降の軍事力は武器弾薬だけでなく兵站、輸送、情報通信あらゆる分野にコストがかかり、戦争の勝利は軍事的能力以上に資金調達能力に依存するようになった。軍事力=国家権力を左右できるほどの資金があれば独占や企業買収も可能であり、食糧、エネルギー、メディア、流行、教育あらゆる分野を抑えることができる。
もしもロスチャイルド家が土地=国家に属する民族であれば、盛者必衰の言葉どおり新興勢力に取って代わられたのかもしれない。しかし、差別のために土地を持てなかったユダヤ人であったが故に根拠地がなく、敵と味方の双方に投資するリスク回避は力の根源である資金の枯渇を防ぎ、やがては人間の欲望という無限の動力で稼働する資本主義というシステムと一体化することで、ロスチャイルド家は不死の幽霊として倒せない存在と化してしまった。
広瀬隆がどれだけ民主主義や正義を叫んだところで、情報と教育と流行を操作すれば選挙の結果など変わったところでたかが知れている。万に一つ政権が変わっても国際金融資本の利権構造にメスが入らない限り、一国の改革などロスチャイルド家にとってはどうでもよい。
世界は変わらない。
変えられるのはロスチャイルド家が食べ残したおこぼれの分だけである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【文章】
読み易い
【ハマり】
★★・・・
【共感度】
★★★・・
【気付き】
★★★・・
スイスが永世中立国たりえるのは、軍事力を持っているからではなく、世界の裏の金融を握っているため。 -
シェルブールの雨傘ロスチャイルド商会が制作したミュージカル、
フリーメイソン、自由な石工、
フランは通貨の単位であると同時に、フランク族を表現し、また自由という三重の意味を持っている
ロスチャイルド家とフリーメーソンの密接な関係、