神々の山嶺(上)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 298
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087742954

感想・レビュー・書評

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  • 読んだ、はず。

  • 2023/7/27
    獣臭。

  • 2022年7月映画化
    摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99339494

  • これは先生自身の信条をマジで注ぎ込んだ作品なのだろうなあ。いつもの悪のりが皆無。データや考証が驚くほど綿密で船戸与一や浅田次郎かくやというくらいに堅い。気合いが違うのだ。それでもキャラクターの配置や筋の運び、心情描写のアツさは変わらず、楽しめる。
     アクションをこの題材に求めてはいけないのは分かっているのだが、いつもの余白を生かした文体デザインで繰り広げられる活劇でページターン俊足が味わえないのが残念。
     後半でここらは入れ込んでくると見た。
     

  • 始まりはマロリーのカメラをめぐって話が進んでいくのかと思いきや、そうでもない。
    マロリーは、なぜ山に登るのかと問われた時、そこに山があるからだ、と応えたが、本書の主人公の一人は、俺がいるからだ、とこたえる。
    山に登る理由などはなく、また、エベレストに登ったからといって、それで終わるものでもない。
    マロリーやマロリーのカメラなどは本当の話だが、主人公などは架空の人物である。雪山の描写については、新田次郎の方が数枚上手のように思うが、ストーリーテラーである著者の技量により、大変楽しく読めた。
    全2巻。

  • 夢枕さん初読み。山岳モノは笹本さんの作品以来久しぶりだ。…没頭、、下巻へ向かう♪。

  • 映画化されると聞いて、夢枕獏は陰陽師ぐらいしか知らなかったが読んでみた。沢木耕太郎のドキュメンタリー「凍」を読んでいたので、無酸素単独登頂には興味は持っていたが、しかしこれは小説である、モデルはいるらしいが虚実を交えての創作であるため、作家の余程の想像力がなければ面白くならないだろう、だが始めはちょっとまどろっこしかったが、終盤一挙に盛り上がってきた、下巻に続く。

  • とても濃い。一般人の自分からは、なぜ山屋と呼ばれる人たちが生命の危険を冒して山に登るのか理解できないが、日常の薄められた生命に満足できていないのだと捉えた。
    そのような経験は自分でしたくはないが、他人の物語として読む分には十分面白い。

  • エヴェレストに敗れ仲間を失い、愛した女は戻ってこない。カメラマンマン深町誠はネパールをさまよっていた。ある時登山商品を扱う店で1台のカメラに出会う。世界で初めてエヴェレストに登頂したのではないかといわれたが、かえらなかったG.マロリーが所有していたカメラだった。カメラの発見について探っているところ、羽生丈二と出会う。冬季鬼スラを日本で初めて達成した男。

    上巻は深町のネパール/カメラ/羽生という男/再度ネパール入り。まで

    山に取り憑かれた男の物語。フィクションでありながらモデルになった人物が多く登場するので現実のような錯覚になる。

  • 「それがそこにあるから」山に登る。その気持ちは私には理解できませんでした。ハイキングみたいなコースならまだしも雪山に挑むなんてそんな自殺行為を好んで行うのはよっぽどの物好きなのではないかと。でもこの本を読んで、難しいと言われる山を登る(挑戦する)ことによって自己表現をしようとする人がいるのだという事は分かりました。下巻も楽しみにしたいです。

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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