光と影の誘惑

著者 :
  • 集英社
3.22
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本棚登録 : 92
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087743555

感想・レビュー・書評

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  • 最後の4話の結末が衝撃的だった。皆さんもぜひお読みなることをオススメ致します。

  • 中に4編入っています。個人的には、この題名にもなっている、「光と影の誘惑」が良かったかな。普通に銀行強盗の話と思ってたらラスト…。え?誰と誰の話?読み終わった時、もう一回読み返して、おー納得〜。

  • 読んだあと思わず奥付を確認した。
    98年刊行、90年前半のものと書下ろし、いずれも90年代なのに、全く古さを感じない!
    (もちろん時代背景とか出てくる小物とかはあの年代特有だったけど)
    すごいな〜!刊行の古い小説って特有の雰囲気ある気がするけど、全然そんなこと思わなかった。
    文体がそうなのか。不思議。

    さて、短編集4作ですが、全てミステリー。
    いかにもな叙述トリックから、おおっと叙述トリックだ!ってものまで。
    貫井さんの本読んだことなかったっけな。

    きれいにまとまってて読みやすく、またそのきれいさが物足りなさをほんの少し感じる部分でもあったけど、面白かった!
    誘拐の話なんか、やるせなさの中に最後の少しの救いを感じるところなんかもモロに私好みでした。
    特にミステリー初心者叙述トリック初心者に読んでほしい作品。

    (後で確認したら読んでた!!!星5つつけた『乱反射』の人でした。このときも感想きれいって書いてたから、このまとまりの良さはこの作家さんの持ち味なんだろうな。そして『乱反射』のことを思うと、この作品はきれいながらも荒削りだったかな。)

    @図書館本

  • 短編集。どれも面白かったけど、表題のが一番だったかも。

  • 貫井氏の初期の中編作品集。書かれた時期が違う作品をアトランダムに読んでいるので仕方ないのだが、やはり作品が青くてキラリと光っているがまだまだという感じ。
    「長く孤独な誘拐」題材は好きな展開だが短いせいかやはりアラが目立ちました。森脇の息子が誘拐されて最初に犯人からかかってきた電話。ダックスボイスで喋っている最後に効き目がなくなって切られたが「また電話する」は普通に男性の声として聞こえたとあります。この時に会社の上司の支店長の声って気づかないですかねえ?とか。
    4編目の「我が母の教えたまいし歌」、これが最も筋がいいと思いました。解説でも書かれてましたが、これが中編で書かれるのが勿体ないと思わせるストーリー展開です。円熟した貫井氏が自作をリメイクして長編で書いてもらいたいなあと感じる作品でした。

  • 目次
    ・長く孤独な誘拐
    ・二十四羽の目撃者
    ・光と影の誘惑
    ・我が母の教えたまいし歌

    初期の中編ミステリ集。

    表題作と「我が母の教えたまいし歌」は正解がわかりました。
    「二十四羽の目撃者」も結果的には正解でしたが、これはたまたま。

    だからと言うわけではありませんが、「長く孤独な誘拐」が一番よかった。
    細かい設定まできちんと必然性があって、決して幸せな結末ではないけどほのかな温かみがあって。

  • 長編の方がいい

  • うーん。やっぱり、貫井さんは長編が素晴らしいんだろうな。短編だと入り込む前にあらっていう感じで終わってしまう。ラストも割と普通・・・というか、期待しすぎたのかな。

  • 貫井さんの中編4話収録。あー・・・そうだったのか!!の連続だった。貫井さんの、引き続きあるだけ次々読んでみよう。

  • お気に入りは、「我が母の教えたまいし歌」。妖艶で情緒の濃い文章だった気がします。
    次点は「長く孤独な誘拐」。このひとの誘拐モノは秀逸だと思う。だからこそ、読後死ぬほどやるせないのですが。

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著者プロフィール

1968年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒。93年、第4回鮎川哲也賞の最終候補となった『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』で第63回日本推理作家協会賞受賞、『後悔と真実の色』で第23回山本周五郎賞受賞。「症候群」シリーズ、『プリズム』『愚行録』『微笑む人』『宿命と真実の炎』『罪と祈り』『悪の芽』『邯鄲の島遥かなり(上)(中)(下)』『紙の梟 ハーシュソサエティ』『追憶のかけら 現代語版』など多数の著書がある。

「2022年 『罪と祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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