- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087743555
感想・レビュー・書評
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最後の4話の結末が衝撃的だった。皆さんもぜひお読みなることをオススメ致します。
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中に4編入っています。個人的には、この題名にもなっている、「光と影の誘惑」が良かったかな。普通に銀行強盗の話と思ってたらラスト…。え?誰と誰の話?読み終わった時、もう一回読み返して、おー納得〜。
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読んだあと思わず奥付を確認した。
98年刊行、90年前半のものと書下ろし、いずれも90年代なのに、全く古さを感じない!
(もちろん時代背景とか出てくる小物とかはあの年代特有だったけど)
すごいな〜!刊行の古い小説って特有の雰囲気ある気がするけど、全然そんなこと思わなかった。
文体がそうなのか。不思議。
さて、短編集4作ですが、全てミステリー。
いかにもな叙述トリックから、おおっと叙述トリックだ!ってものまで。
貫井さんの本読んだことなかったっけな。
きれいにまとまってて読みやすく、またそのきれいさが物足りなさをほんの少し感じる部分でもあったけど、面白かった!
誘拐の話なんか、やるせなさの中に最後の少しの救いを感じるところなんかもモロに私好みでした。
特にミステリー初心者叙述トリック初心者に読んでほしい作品。
(後で確認したら読んでた!!!星5つつけた『乱反射』の人でした。このときも感想きれいって書いてたから、このまとまりの良さはこの作家さんの持ち味なんだろうな。そして『乱反射』のことを思うと、この作品はきれいながらも荒削りだったかな。)
@図書館本
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貫井氏の初期の中編作品集。書かれた時期が違う作品をアトランダムに読んでいるので仕方ないのだが、やはり作品が青くてキラリと光っているがまだまだという感じ。
「長く孤独な誘拐」題材は好きな展開だが短いせいかやはりアラが目立ちました。森脇の息子が誘拐されて最初に犯人からかかってきた電話。ダックスボイスで喋っている最後に効き目がなくなって切られたが「また電話する」は普通に男性の声として聞こえたとあります。この時に会社の上司の支店長の声って気づかないですかねえ?とか。
4編目の「我が母の教えたまいし歌」、これが最も筋がいいと思いました。解説でも書かれてましたが、これが中編で書かれるのが勿体ないと思わせるストーリー展開です。円熟した貫井氏が自作をリメイクして長編で書いてもらいたいなあと感じる作品でした。 -
長編の方がいい
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うーん。やっぱり、貫井さんは長編が素晴らしいんだろうな。短編だと入り込む前にあらっていう感じで終わってしまう。ラストも割と普通・・・というか、期待しすぎたのかな。
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お気に入りは、「我が母の教えたまいし歌」。妖艶で情緒の濃い文章だった気がします。
次点は「長く孤独な誘拐」。このひとの誘拐モノは秀逸だと思う。だからこそ、読後死ぬほどやるせないのですが。