- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087744972
感想・レビュー・書評
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号泣だった。それぞれの生き様に涙が出てきて仕方がない。「水滸伝」は中国でもいじられること無く、ほぼ原形を保った状態で語りそして描かれている。先日読んだものもそんな感じで面白味などまるで感じない。
正直クライマックスは続編に来るような気もするのだが、やはりこの水滸伝はじわじわと近づいてくる禁軍最高の実力者の童貫との最終決戦であろう。
「女を守れない男だといわれたくない」
ような台詞を扈三娘に吐き己の命と引き換えに散った「林沖」やっぱり一番好きですね。6万の軍に包囲された林沖率いる黒騎兵の旗手であった郁保四と共に散る。
この黒騎兵と遊撃隊の中には重要人物である史進、索超、馬麟、扈三娘、徐寧、そして楊令いた。戦の中心はこの騎馬隊になってくるので、それぞれに思い入れは強いが、北方水滸伝が他の作品と違うのはすべての登場人物がタイトルロールであってそれぞれにドラマがある。
例えば軍の人選に当たっても細かな角度からそれぞれを眺め適材適所に振り分けられる。ただ指示がでてるのではなく、なぜかということまで書かれ読者を納得させてくれる。騎馬隊の華やかさに比べ歩兵の地味さはラグビーで言えばFWのように思える。彼らがいるから戦える。そんな思いを誰もが忘れず戦っているシーンはなんともいえない。本当に泣けるのだ、しかも人物に記憶がないと遡ってまた読んだりとそれを流して前に進むことの出来ない名作に感じる。
武人の物語、文人の物語、女性の物語もあれば、凄いのは職人の物語もある。それぞれに命を懸けた壮大な物語です。男なら読め!といった感じです。まさに北方ワールドの集大成のように感じられます!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ここまでの巻でも結構、愛する女性を失って、その煩悶から立ち直る話が多いけれど、読み手も苦しくなる。今回は立ち直った武松、失った宋江兄弟、狙われそうな済仁美…せめて、次は助かってほしい…
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【所蔵館】
りんくう図書室
大阪府立大学図書館OPACへ↓
https://opac.osakafu-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2000951704 -
宋江が旅に出ることになった件、明らかに宋江が悪い。
女を軽んじすぎたなあ。
唐牛児もなんだかなあ。
これまでの進行は遅かったけど、ここから一気に動きそうで、続きが気になる。 -
第3巻
ここでは素手で無敵の強さを誇る武松と、王進を師にもつ史進が大きく扱われている。
武松は拳で棒を折ってしまう力をもち、再生し宋江の行者として傍に使えていく。
史進は少崋山の頭領として抜群の強さを誇るが、若さ故に周りが見えずに苦悩を深めていた。そして魯智深は再度、王進のもとに預けるのを決めた。そこでの会話は史進を素直な1人の若者に蘇らせてくれる。
王進、王進の母との再会に涙を流す史進は、再度修行の日々を迎える。 -
2巻でヘタレだった楊志が魯智深と二竜山を占領して、そこの頭目になり活躍し始める。
その少し前に孤児を養子にして、楊令と名乗らせる。
妻と息子を得た楊志は、守る者が出来たため、二竜山を拠点に官軍と対峙する事になる。
1番好きな人物なだけに大活躍するのが嬉しく思う。
少華山の頭目になっていた史進は、魯智深に連れられて王進の元で再教育。
変わりに武松が立ち直り、宋江の従者になる。
そして遂に、宋江が事件に巻き込まれ、役人の地位を捨てて逃亡する事になり、いよいよ物語が大きく動きだそうとする予感が漂って来て読むのをやめられない。
すでに、全巻で揃っているので一気読み出来る事に幸せを感じる。 -
王進と史進の再会の場面が最高!
楊志の不器用っぷりもイイ!