- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087746297
感想・レビュー・書評
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栗田さんの話は読みやすくて面白い。突拍子もない設定が平凡な生活の中に入ってきて、しかも普通を装うかのようなさり気なさ。思わず笑ってしまうけど、物語の中の登場人物たちは至極真面目だ。私の勝手なイメージだが、作者の栗田さんはポーカーフェイスで、皆が驚く事をしたりするんじゃなかろうか(笑)
この本は「ハミザベス」と「豆姉妹」の二作からなり、どちらも主人公がこれからの人生をどう生きたら良いのかな~と思う答えをなんとなく掴むような話。ハミザベスって何の事だろうと思っていたけれど、そこかー!と笑ってしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんかやっちゃいたいなあー…なにができるのかとか考えるのもいいけど、とりあえずやってみたことってもう既に自分にできることなんだよね。
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年齢や性に絡む身体的な悩みや愚痴といったことから、人に知られたくない出来事等が展開されていく
明るい話ではないながらも、どこか引き込まれていく話だった
この本には、タイトルの作品とは別に『豆姉妹』もあるので、そちらの感想
性に関するテーマが濃厚に入っている物語
こちらも明るい話ではないが、自由きままに物語が進行していき、なんとなく引き込まれた -
「世の中にはおしゃれがうまい人と、そうでない人がいるよね。なんで?」
「[...]じぶんのいいところと悪いところを見極められるかどうかにかかってるのかもな」(42ページ)
自分が何者で、何がしたいか。
はっきりと分からないまま受け継いだマンションとハムスター。
自分のほしいものと、
したいことを見つける物語り。 -
ハミザベスの描写が可愛い。。豆姉妹はやっぱりアフロ。自分には似合わないと思いながらもやってしまった髪型に不便を感じつつも冷静に分析。笑える。失敗しても「まあいいや」って思える気楽さがいい。
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友だちに勧められて読みました。
ハミザベスと同じく収録されていた豆姉妹のお話しがおもしろかった。
行間をあけることなく次の行で突然場面がふっと変わる箇所がところどころあって、その書き方がなんだかふいをつかれた感じがして私はとても好きでした。 -
やはり独特の世界観!文章観!
強烈なイメージはないけど、じんわりと登場人物や風景が自分の中で動き回る感じでした。 -
14/7/17
亡くなったと思っていた父親からの遺産でマンションとハムスターを受けとったまひる。
優しい幼馴染と更年期障害の母親と、生前父親が同居していた女性。
なにも大きな出来事は起こらないし、大きな変化もない。
オテルモルが大好きだからそんな空気感を求めていたけど、少し薄かったかなぁ。
一緒に入っていた『豆姉妹』の方が濃かったし、楽しかった。 -
グダグダしてる更年期の母さんとの2人暮らし。
そこへ別れた父さんから、立派なマンションの遺産と
+ハムスターを引き継ぐ。
主人公の女の子のゆる~い現代的自立ストーリーかな。
が、文体が軽妙なのがいい。 -
不思議な雰囲気だねー。
短編2編です。ハミザベスと豆姉妹。
会話が連なってるところがいいね。
物語のポイントが現実にはありえないことだから現実ぽくなくかんじるけど、
ありえないけど、ありえなくもないのかもしれない、そういうこともあるのかもしれない。とだんだん思えてくる。
全体的にほの暗い印象。
きらいではないけども。