マルコの夢

著者 :
  • 集英社
3.28
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本棚登録 : 197
感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087747881

感想・レビュー・書評

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  • 姉に呼ばれフランスへ渡った主人公の日常を描いたのかと思ったら、途中から世にも奇妙な物語に。その奇妙さが面白くて、有り得ない話だけど起こり得るんじゃないかと錯覚を起こす。(きのこの幻覚か!?(笑))
    きのこを巡って人生が繋がって行き、実は世界が?一つに繋がってるんじゃなかろうかと思ってしまった。本当、突拍子もない話だけれど、とても気に入りました。
    読み終わった後、休憩にあみぐるみを編んでいたのだが、無意識のうちにきのこ編んでた!私もこの物語に出てくるきのこ「マルコ」に魅了されてしまったのかも。。。

  • 面白かった…!
    空気感がとても好き。
    所々、ふふっ、と声をだして笑ってしまった。

    人々の会話や、文章のリズムが魅力的。

    今度キノコを食べる時に、すこし躊躇してしまいそう。
    短いお話なので、もっと読みたいと思ってしまったけれど、キノコ料理のように、必要以上の量でなく、あれでちょうどいい量だったのかも。
    とも思う。なんとも癖になる空気感だった。

  • こういう不思議な話は大好き。
    ゆるそうな割には、いざ人から頼りにされると張り切っちゃう主人公とか、弟の扱いに長けた適当そうな姉さんも好き。
    ダメ人間の集大成かと思っていた父親が意外にも真面目だったのには笑えた。
    わたしがマルコに好かれることは、多分ないな。
    ゆるそうで実はきっちりしている人っていいなって思うよ。
    周りの人を見ても、口ばっかりだもんね。
    マルコは好きな人の夢の中には王子さまのいでたちで現れるんだよ。素敵だよね。

  • 栗田さんの本、2冊目読了。

    さきにレビューをみていたので
    「本当にキノコの話しだ!」と思いながら読みました。
    マルコ食べてみたいな。
    不思議な気持ちが残る本でした。

  • フランス。きのこ。ファンタジー◎

  • きのこが題材ってあまりない。ファンタジーに行きすぎず現実の中で普通に起こっている事の様に描かれているのが滑稽で面白い。
    マニアックで妖しい世界。きのこだけに中毒性がある。
    最初より途中から後半辺りで一気に読み進むスピードが加速した。

  • 面白かったです。こういう妙な話いいですよ。

著者プロフィール

直木賞を受賞した恋愛文学の旗手から、早熟の天才少女作家まで。いま、もっとも切実な恋を描く6人の女性。

「2008年 『コイノカオリ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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