月を吐く

著者 :
  • 集英社
3.20
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本棚登録 : 32
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087752830

感想・レビュー・書評

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  • 徳川家康の最初の正室を中心としたお話。第1章はわりと読みやすかったけど、第2章になると、いわゆる「嫁姑問題」が激しくなり、読んでいて退屈(?)になった。
    家康は超がつくほどのマザコンなんだな~、と思いました。

  • 諸田玲子さんたぶん初読。装丁に惹かれて図書館借りしたけども築山御前モノだった。家康の正室ね。今川系ご令嬢で、息子ともども夫に殺された、くらいのイメージで、徳川のオンナ話大好きなんだけどいままであまりマークしていなかった人物。“大奥”という空間には入ってないひとだからねー。それよりも於大(家康の母)がごったましいねー。賢母ちゅうの賢母みたいに描いた物語を前どっかで読んだからすごくいいイメージだったのに権力で肥え太った親玉キャラだな、ここでは。おくうと広親は架空の人物なんだろうけど、こういう人物を設定することで物語はギラギラしてくるから、いいね、作者の想像力を楽しみました。武田の隠密で巷の不幸を吸い上げて輝く悪女おくう、この人を主人公に描いても面白そうだ。それにしてもこの時代の女たちはまさに戦争の道具、産む機械(返品、取り替え自由)扱いだよね。徳川の女をテーマにしばらく本選びしたい気分になってきた。探してみよう。

  • 偽者のだんな

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著者プロフィール

諸田玲子
静岡県生まれ。上智大学文学部英文科卒。一九九六年『眩惑』でデビュー。二〇〇三年『其の一日』で吉川英治文学新人賞、〇七年『奸婦にあらず』で新田次郎文学賞、一八年『今ひとたびの、和泉式部』で親鸞賞を受賞。著書に『お鳥見女房』『あくじゃれ瓢六』『きりきり舞い』シリーズのほか、『四十八人目の忠臣』『波止場浪漫』『帰蝶』『女だてら』『尼子姫十勇士』『しのぶ恋』など多数。

「2023年 『其の一日 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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