誘拐の果実

著者 :
  • 集英社
3.28
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本棚登録 : 289
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (484ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087753189

作品紹介・あらすじ

病院長の孫娘が誘拐された。"身代金"は入院患者の命だ!標的は病院に身を隠していた被告人。挑戦か陰謀か。悪魔のゲームの幕開けか!?そして、もう一つの誘拐が…。逆転に次ぐ逆転!衝撃と興奮の傑作巨編。

感想・レビュー・書評

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  • これはかなり面白かった!いつかまた読み直したいと思う。作品中で似た様なことを何度も記載しているけど、強調したい意図は伝わってきた。何より読後感が良かった。

  • 確か昨年あたりに、題名と○○誘拐のみを換骨奪胎したかのようなテレビドラマが放映された記憶があり、何気に書棚から抜き出し、12年ぶりの再読。
    やはり、ドラマよりも原作が面白い。
    時を置かずして発生した二つの誘拐事件。
    そして意表を突く身代金代わりの要求事項。
    犯人の動機は?
    やがて犯人の姿がおぼろげに解りかけるが、物的証拠の皆無。
    警視庁と神奈川県警の縄張り争いと、被害者家族それぞれの思惑。互いに問題を抱えながら、終幕へ。
    最近では珍しい2段組みの484頁の長編ながらも、最後まで読者を惹きつけて飽きさせない著者の筆力に真のエンターテイメントを思う。

  • 長かったな・・・

  • 二つの誘拐事件が起きて大変な騒ぎになるもなんか狂言くさくて振り回される話。
    長い。長すぎる。こんなに長くなくていいだろに。こんなに長いのに、未消化の謎も少し残って消化不良。

  • 数ある営利目的の犯罪の中で、もっともリスクが高く、実りの少ないと
    いわれる誘拐事件。

    この小説は、そんな誘拐事件を題材にしています。

    最後まで読み切ると非常に完成度の高い内容で、計算されつくした
    結末となっていて非常に面白かったとの評価が出来るのですが、
    出だしなどは、テンポも悪く、挫折しそうになる小説です・・・。

    正直、自分も途中で何度読むのを止めようとしたことか・・・。

    しかし、読み終わると”果実”が手に入る・・・と、思いますよ・・・・。
    多分・・・。

  • 2003年版週刊文春ミステリーベスト第2位。面白かったけどちょっと長い。なんか警察をバカにしたような巧と寄付のために一芝居打ったってのが一致しないんだよな。確かに賢い子なんだろうけど。恵美と巧の気持ちが分かるような、分からないような。ボランティアで会ってた子どもの死にこんなに引っ張られるか?私が10代の純真さをもう失ったってことなんだろうか。でも今どきの10代はこんなこと考えないよな。結局個人差ってことか。永淵どころか政國までもが無給の理事としてがんばっていた、ってのも納得いかないような。そこまで悪い人間じゃなかったってことか。孫のためなら心を入れ替えるってことか。何か誰にも感情移入できない感じなんだよね。

  • 最後は、え!そんな理由?みたいな。。。

  • 重圧は狭窄。

  • 病院長の孫娘が誘拐され、身代金は患者の命。そしてもう一件の誘拐事件の身代金は株券。
    前代未聞の誘拐事件なだけに、一体どういう風に事件が終焉するのか途中までは興味深く読めた。しかし、早い段階から犯人が予想でき、後半は動機の解明の方に重心が置かれていく展開に。動機に関しては読み手次第で良し悪しが変わるだろうが、私的には興醒めするものだった。誘拐というのは家族や周りの人間(警察も含め)に多大なる負担を掛けてしまうもの。最後に明かされる肝心の目的を果たすために起こしたものであるのなら、もっと他にやりようがあったのではないかと思ってしまった。単なる美談で終わらせてしまった結末に、読んでいて哀しくなった。

  • よく練られている作品だとひたすら関心。
    厚い本ですが集中力が途絶えることなく
    読み進められました。


    ただ…(少しだけネタバレ)



    ラストは何となく綺麗過ぎて
    そこまで考えて生きてる人はおるんかい…と
    少しだけ突っ込みたくなりました。
    私の心が汚れてるのかなぁ(笑)

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著者プロフィール

真保裕一(しんぽ・ゆういち)
1961年東京都生まれ。91年に『連鎖』で江戸川乱歩賞を受賞。96年に『ホワイトアウト』で吉川英治文学新人賞、97年に『奪取』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞長編部門、2006年『灰色の北壁』で新田次郎賞を受賞。他の書著に『アマルフィ』『天使の報酬』『アンダルシア』の「外交官シリーズ」や『デパートへ行こう!』『ローカル線で行こう!』『遊園地に行こう!』『オリンピックへ行こう!』の「行こう!シリーズ」、『ダーク・ブルー』『シークレット・エクスプレス』『真・慶安太平記』などがある。


「2022年 『暗闇のアリア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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