- Amazon.co.jp ・本 (484ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087753189
作品紹介・あらすじ
病院長の孫娘が誘拐された。"身代金"は入院患者の命だ!標的は病院に身を隠していた被告人。挑戦か陰謀か。悪魔のゲームの幕開けか!?そして、もう一つの誘拐が…。逆転に次ぐ逆転!衝撃と興奮の傑作巨編。
感想・レビュー・書評
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これはかなり面白かった!いつかまた読み直したいと思う。作品中で似た様なことを何度も記載しているけど、強調したい意図は伝わってきた。何より読後感が良かった。
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確か昨年あたりに、題名と○○誘拐のみを換骨奪胎したかのようなテレビドラマが放映された記憶があり、何気に書棚から抜き出し、12年ぶりの再読。
やはり、ドラマよりも原作が面白い。
時を置かずして発生した二つの誘拐事件。
そして意表を突く身代金代わりの要求事項。
犯人の動機は?
やがて犯人の姿がおぼろげに解りかけるが、物的証拠の皆無。
警視庁と神奈川県警の縄張り争いと、被害者家族それぞれの思惑。互いに問題を抱えながら、終幕へ。
最近では珍しい2段組みの484頁の長編ながらも、最後まで読者を惹きつけて飽きさせない著者の筆力に真のエンターテイメントを思う。 -
長かったな・・・
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二つの誘拐事件が起きて大変な騒ぎになるもなんか狂言くさくて振り回される話。
長い。長すぎる。こんなに長くなくていいだろに。こんなに長いのに、未消化の謎も少し残って消化不良。 -
病院長の孫娘が誘拐され、身代金は患者の命。そしてもう一件の誘拐事件の身代金は株券。
前代未聞の誘拐事件なだけに、一体どういう風に事件が終焉するのか途中までは興味深く読めた。しかし、早い段階から犯人が予想でき、後半は動機の解明の方に重心が置かれていく展開に。動機に関しては読み手次第で良し悪しが変わるだろうが、私的には興醒めするものだった。誘拐というのは家族や周りの人間(警察も含め)に多大なる負担を掛けてしまうもの。最後に明かされる肝心の目的を果たすために起こしたものであるのなら、もっと他にやりようがあったのではないかと思ってしまった。単なる美談で終わらせてしまった結末に、読んでいて哀しくなった。