- Amazon.co.jp ・本 (88ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087816051
作品紹介・あらすじ
あなたにとって、地元のごはん、汁、めんといえば? 出身県が違えば慣れ親しんだ食も変わるというもの。みんなが愛する楽しく珍しい地元の味を、簡単レシピとうんちく満載で届ける新感覚のグルメ本!
感想・レビュー・書評
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フードライター白央さんによるディスカバー・ジャパンもこれで最後になる。
①「にっぽんのおにぎり」→②「にっぽんのおかず」→③「にっぽんのおやつ」と紹介してきて、今日の④「ジャパめし」まで。
刊行順に言うと①③④② となる。
この「ジャパめし」はひと味変わっていて「ジャパめし」と名付けたご飯ものが16品。
かしわめし(福岡)そばめし(兵庫)ばら寿司(岡山)ソースかつ丼(福井)鮎めし(岐阜)鯛めし(愛媛)うずめ飯(島根)べっこう寿司(東京)茶粥(奈良)など。
次にジャパ汁、つまり汁物が12品。
のっぺ(新潟)こづゆ(福島)←これは美味しいよ!
冷や汁(宮崎)けの汁(青森)神奈川(けんちん汁)どんがら汁(山形)ばち汁(兵庫)つみれ汁(千葉)・・ここに東京と京都のお雑煮が紹介される。
最後がジャパめんと呼ばれる麺10品。
皿うどん(長崎)じゃじゃ麺(岩手)きつねうどん(大阪)ごまだしうどん(大分)
耳うどん(栃木)おっきりこみ(群馬)サバそうめん(滋賀)味噌煮込みうどん(愛知)等々。
どれも見開きの左右に一品ずつ。
料理の完成写真と細かい解説付き。命名の由来や特徴がかなり面白い。
次ページをめくるとレシピがあらわれる。手順の写真もあって丁寧だ。
非常に気になったのが「シシリアンライス」という佐賀のジャパめし。
ちょっと怖そうな名前で、のんびり食べてたら向かいのビルの屋上から狙撃されそうだ。
命名の由来ははっきりしないらしいが、見た目は「タコライス」にそっくり。
ちょっと下に作り方を載せてみるね。
①牛バラ肉とスライスした玉ねぎをよく炒め、焼き肉のたれで味付け。
②皿にご飯を盛り付け、①を乗せて、全体にサニーレタスを飾り、
ダイス上に切ったトマト、コーンを散らし、マヨネーズを適量かけて刻み海苔を乗せる。
焼き肉のたれをタコソースにして、マヨネーズをチーズにすれば「タコライス」と同じだ。
佐賀県を代表するB級グルメで、店ごとの創意工夫も愉しいという。
色合いも綺麗だし、手近な材料で作れるし、「何これ?」と聞かれたとき、この名前を言うのがワクワクする。いや、むしろ言いたい。
もうひとつ。長崎の「ヒカド」という汁物がすごく美味しそう。
大根・人参・シイタケ・ブリ・鶏肉を1.5センチ角くらいに切って、
だしの中で煮たらお酒・みりん・薄口醤油で味付け。
仕上げにさつま芋をすりおろしてとろみをつける。
どなたか試してみて!
分量は本書に載っているけど、毎日キッチンに立ってる勘で何となく作れそうではある。
ジャパめし、ジャパ汁、ジャパ麺ともに、基本は地産地消。だからこその郷土料理だ。
お寿司や天ぷらばかりが日本の料理ではない。
この本で基本をおさえたら、我が家流にアレンジも出来る。
作り手の数だけレシピがあるということ。
①から④まで、お好みのものがあったらぜひ読んでみてね。
作るためでなくとも、読んでいるだけでも楽しい。 -
これを見て料理を作ろうというわけでなく、郷土の料理ってそれぞれどうなんだろうなあという観点で読んだ。丼物、汁物、麺の3分野に渡って取り上げられている。勿論、写真はあるし、作り方も書いてある。取材メモも関連のことがいろいろ書いてあって楽しい。愛知はなんだろうなと思ったら、味噌煮込みうどんだった。なるほど。八丁味噌を使っているのだが、これが値段が高いんだよねえ。超旨いけど。大阪のきつねうどんは意外。大阪では「けつねうどん」というけどね。佐賀のシシリアンライスとか、面白いなあ。B級感がいい。広島のかきめしは王道だね。
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日本全国地元に愛される、郷土めしを厳選し、レシピを紹介。
ジャパごはん・・・そばめし、ハントンライス等、16種の地元飯。
ジャパ汁・・・のっぺ、冷や汁、どんがら汁等、12種の汁もの。
ジャパめん・・・じゃじゃ麺、おっきりこみ等、10種の愛され麺。
以上、見開きで2種を各1ページで紹介、各1ページでレシピ。
箸休め①・・・まだあるジャパごはん4種
箸休め②・・・ジャパつまみ9種 食後に・・・ジャパおやつ10種
以上、紹介。オールカラー。参考資料有り。
日本各地の郷土のごはん類の紹介&レシピのムック本。
完成料理のアップされた写真が良く、なんとも美味しそう。
レシピも簡潔ながら、分かり易い説明なのが、良い。
なんといっても、取材メモが蘊蓄満載で楽しかったです。
旅行して、美味しかったと思ってた、てこね寿司やこづゆ、
おっきりこみ等が載っているのが嬉しいし、
まだまだ味わったことの無い郷土料理があるなぁと、しみじみ。
長崎の皿うどんは金蝶ソースだよね!と、
蘊蓄にうなずいてしまいました。 -
日本にはこんなにも沢山の郷土料理がある。
一日も早く、何不自由もなく、各県に行ってたらふく食べたいものだ。 -
食日本制覇のために買いました
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この人の本は写真がいい。おいしそう。さて作れそうなものもあればいやこりゃもうというのもある。茄子素麺作ってみようかな。
その長浜の店の人、ほんまにお喋りで、ながながと長浜の歴史を聞かせてくれました。長浜の真ん中を通る街道は真...
その長浜の店の人、ほんまにお喋りで、ながながと長浜の歴史を聞かせてくれました。長浜の真ん中を通る街道は真っすぐじゃなくて、いびつにいがんでいるのですが、秀吉がわざとそうしたそうです。なぜかは分かりますよね。
情報、ありがとうございます。
情報、ありがとうございます。
わたしも何にも知らないままだったら最後まで読めなかっただろうし、まず読もうと思わなかったです。
nejido...
わたしも何にも知らないままだったら最後まで読めなかっただろうし、まず読もうと思わなかったです。
nejidonさんもご存知のとおり、大好きなコン・ユさんのエピソードがあったから、原作を手に取りました。
悪くいえば最初は軽い気持ちです。
でも読んでるうちに、そんな軽い気持ちだった自分に、アホアホ、わたしのアホと腹が立ちました。
映画にあっても、出演された俳優さんたちは子どもたちも含めて、当然事件のことを調べたりされただろうし、原作も読まれたんじゃないかなと思います。
きっと出演されることで、いろんなマイナスな面があることも覚悟されてたと思います。
子どもたちが虐待されるシーンなど、もしかしたら映画にしたいと強い気持ちを持たれたコン・ユさん自身も、後悔……というか、その選択に怯まれた瞬間があったかもしれないな……と、勝手に、勝手に(強調!)ですが想像してしまいました。
それでも俳優さんたちは、やっぱりプロでした。
だから世間には、むごいシーンがクローズアップされるかもしれないけど、上辺だけの気持ちでは観ないぞと、腹を括って観ました。
原作も読み込んでみると、実はその当時の韓国の時代背景や世相が関係したり、いろんなものが見えてきたりします。
特にこういう実際にあったことを知ろうとするとき、ひとつの視点からだけで読んで結論づけたり、知ったつもりになるのは、浅はかだなと思いました。
これはkuma0504さんのおかげで気づけたのですが。
一度事件は忘れられたけれど、映画を観た韓国の人たちが、もう一度事件に向き合い、政治まで動かしたのはすごいなぁと感心しました。
どう考えてもこの事件の最初の判決はおかしかったです。おかしいものはおかしい。
その感覚を忘れちゃいけないなと思いました。
それでも無理に皆さんにおすすめできる本ではないなぁとは思ってます。