- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087901399
感想・レビュー・書評
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相変わらず面白い。
ぶっ飛んだ表現に何度も笑ってしまう。
楽しいひとときを過ごせて心のなかは、ニンマリ状態。
二章のゴージャスの真相の舌を噛むような名前のワインのことやそれに続く、俺たちの戦いは終わらない…に出てくる宅配便の集配所で働くナルオの話にやりすぎのラインのドアノブカバーに似た耳冷えのカバーなるもの…この三連発にどれだけ笑かしてくれるん⁇あなたお笑いの人なん⁇ってツッコミたくなった!
しをんさんの沼にどっぷりとハマるってこういうことね〜。
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雑誌「BAILA」に掲載されたエッセイ集の第二弾。
「しんがり」とは、戦の時に最後尾で敵を食い止める重要な位置。そこで寝てしまうというタイトルは、第一弾の「のっけから失礼します」のあとがきを書いているときに、すでに思いついていたらしい。
ゆるっとした日常の出来事が、しをんさんの目を通すとなんでこんなに面白くなるんだろう。
ピカチュウの等身大ぬいぐるみにハマるしをんさん。
タクシーの運転手さんや、近所に住むご両親との会話に爆笑ポイント多数。
エッセイはあまり読まないけれど、しをんさんだけは別。
三浦しをんワールドを堪能させていただきました! -
『のっけから失礼します』に続く、雑誌「BAILA」連載エッセイの書籍化。
後日談としての追記や、書下ろしが盛りだくさんで、連載を読んだ方でも楽しめそう。
しかも、この書下ろしは無報酬だそうで、ありがたい限り。
コロナ禍真っ只中で、人と会いづらい時期のためか、家族(ご両親)の話題が気持ちやや多め。
ご本人も触れているが、一度好きになった対象はずっと好きで居続けるタイプ。
「あれこもこれも、今もこの熱量で愛してらっしゃる……!」と、変わらぬパワーに衝撃を受ける。
そこに、ピカチュウが加わって、充実しているけれど、お忙しそうにも。
個性的なタクシー運転手のように、インパクトのある相手や出来事を拾うものはもちろん、日常エピソードなんだけれど、ご本人のツッコミが冴える話もあり、楽しかった。 -
「のっけから失礼します 」続くエッセイ。
しをん節炸裂!!
あとがきまで笑わせてもらいました。
しをんさんのピカチュウ愛がとにかくすごくて微笑ましかった。ピカチュウとの脳内トークがおもしろすぎ!
度々登場するハチプロとのエピソードもいい。
他にもコロナワクチン、友人と犬との散歩、タクシードライバーさん、観葉植物のエピソードなどなど。
観葉植物のエピソードでは思わず吹きました。
しをんさんの自問自答、ボケ突っ込み、脳内トークオンパレードのエッセイ。
今回もゆる~く楽しませて頂きました。
作品とのギャップがすごい、そんなしをんさんが大好き♪
しをんさんのエッセイは中毒性があると思う。
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相変わらずのハチャメチャ面白さ。
雑誌連載のままでなく、追記がどれにもしっかり付いてきてお得感満載!
EXILE関連は興味のない人間にはちょっとうざいけど、許します(笑)
インドア派の著者、次のエッセイに登山が加わることを密かに期待しています。 -
面白すぎるよ。電車では読めない!爆笑
BAILAに連載されたエッセイのまとめ第二弾
ピカチュウにハマり、等身大のぬいぐるみを買い求め、落ち着いて検討、と思った時にはポチッとしたトートバッグを父親に足拭きマットかと思われ踏まれ絶叫!父の言い分は、「だってこれ、毛が生えてるぞ」笑笑
自転車で大雨の中、大怪我。親指の爪が全剥がれ、血だらけで駆け込んで診察。その様子から拷問死した小林多喜二に思いを馳せ、後日骨折の疑いで診察してみた整形外科で、大丈夫、強い骨だ!と言われ回復していく様子…日々のあれこれの描写が面白すぎるし、時として現れる知識にハッとさせられる!
トイレに頻繁に行きたいおじさんが、「通路空いてた方がいいだろ、しっこう猶予だ」と笑 p.205
しんがりでも寝ています、の理由
しんがりとは、「拙者/せっしゃがしんがりを務めます(退陣する軍の最後尾で、追ってくる敵を食い止めます)」と羽柴秀吉が申し出て、サルめ、よく言った…! と信長さまが感極まるシーン… 重要な最後尾においても寝てしまう胆力。起きて。 p. 10
三浦しをんさんのエッセイは面白いと聞いていたが正に、前作もぜひ読んでみたい! -
お待ちかねの爆笑エッセイ。ずっとニヤニヤ時々ワハハハ!と大笑い。一番笑ったのは、チャットGPTをGTRと書き間違えたところかな。GTRじゃ車だよ~。加齢ネタが増えてきたし、あのお父様お母様も高齢化しつつあるけど、笑える話にまとめるワザはちっとも変わらず天下一品だ。弟君の毒舌も健在。
今回のハイライトは、しをんちゃんが「観る将」になっているのを知ったこと。だよねだよね、時代は将棋だよね!公園の池に浮かぶアヒルの後ろ毛がはねているのを見て「羽生さん」と名付けたり(羽生さんの寝癖は有名)、陣屋(よくタイトル戦が行われる旅館。高級。カレーが名物)に泊まって陣屋カレーを食べたりしていた。いいなー、うらやましい。
一つだけ、BUCK-TICKのことが出てきた時は悲しくなった。この連載時はまさか櫻井さんが亡くなるなんて誰も思いもしなかった。嬉しそうにライブのことを書いてるしをんさんももちろん、この後起きることを知らないんだ…。つくづく諸行無常をかみしめる。櫻井さんのご冥福をお祈りします。
オマケ
わたしはつい著者のことを「しをんちゃん」と呼んでしまうが、以前「友達でもあるまいし、ちゃん付けはおかしい」と書いている人がいて、うーん、それはそうなんだけど、自分にとっては「しをんちゃん」がしっくりくるんだよなあとモヤモヤしてた。この本を読みながらふと気がついたのだが、わたしは三浦しをんさんその人というより、一連の爆笑エッセイに登場する著者の分身キャラを「しをんちゃん」と呼びたいのだと思う。散らかった「火宅」に住み、あまり風呂に入らず、マンガをこよなく愛し、ヴィゴやカーンとの愛の生活を妄想する、著者と重なりつつそのものではない愛すべきキャラ、それがしをんちゃんなんだな。ちょっとスッキリしました。
オマケのオマケ
作家をどう呼ぶかってわりと難しいが、自分にとってはこうだなあというのが結構譲れない感じである。さすがに明治大正昭和戦前の作家は迷わず敬称略で、同時代でも呼び捨てにする方はいる。村上春樹とか町田康とか原尞など。でもおおむねこちらが例外で、大体さんづけして呼びたい方が多いように思う。「さん」とは言いにくいが呼び捨てはなんだかなあという時に、「氏」とつけたりもする。自分でも基準がよくわからないが、敬意と親疎の感覚のバランスの結果なんだろうか。あと、どうしても「先生」とつけたい方もいて、佐藤愛子先生や田辺聖子先生がその代表。別格なのだ。 -
もうもう笑うしかないしをんワールド。
家族の日常の事から自身の趣味に渡るまでまさにしをんの宝箱のテイをなす。
元気を貰える作品。 -
しをんさんワールド炸裂していました。
ピカチュウぬいぐるみとの戯れ、安定の推し活。
飾らない日々が素敵です。 -
『のっけから失礼します』に続く第二弾エッセイ集。
日常ネタからピカチュウ愛、EXILE一族愛、両親とのエピソード、自虐ネタまで、リズミカルな文章で綴られる。
三浦しをんさんの小説「愛なき世界」を読んだ時は、その内容から勝手にしおんさんの事を、しっとりとした上品で素敵な女性をイメージしていた。
いやいやとんでもない。
エッセイから浮かび上がるのは、途轍もなく素朴で親しみやすく面白い女性。
サクサク読み進めたが一番身近に感じたのは『俺たちの戦いは終わらない……!」。
この宅配便あるある。
私も経験があるだけに甚く共感した。