- Amazon.co.jp ・マンガ (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088440378
感想・レビュー・書評
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全7巻。
町田君の生き方考え方は憧れるけど、私には出来ないなぁ~。
態度が悪い人に会うと、イライラしちゃうので…。
皆が知らない他人でも、誰かの大切な人と思って接する世界って理想ですね。
心がささくれだった時に読むと良いかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全7巻完結。ほしよりこ「逢沢りく」と違って、絵柄は極めてオーソドックスな少女マンガ。ボーイミーツガールに至るまでの、ゆっくりとした学園ものなのだが、これがなんと玄人受けする第20回(2016年)手塚治虫文化賞新生賞を受賞している。何故か。りくと同じように、主人公の町田くんは一歩間違えれば極めて危険な人物として描かれているからである。
成績も中以下で運動神経もない町田くんは、老若男女を問わず周りからは愛される。町田くんはちょっと知り合ったおばあさんに「あなたに恋をあげることはできません。でも、愛ならあげられます。愛は知っているんです」と臆面もなく言うことのできる危険な少年だからである。詐欺師が言えば天才的な「人たらし」だけれども、町田くんは有言実行の高校生だ。本気で、全力で、不器用だけど一生懸命に、周りの人すべてを家族を愛するように愛するのである。だから、始末に負えない。
愛とはなんだろ。ホントに優しいとはなんだろ。愛と恋はどう違うんだろ。ホントはとっても難しいこの課題、この「天然人たらし」を通じて、7巻かけて描ききっている。2015-2018年別冊マーガレット連載。
因みに、石井裕也監督作品「町田くんの世界」は失敗作だった。 -
最終巻!改めて町田くんの周りにはいい人ばかりだな、と。でもそれは町田くん自身がいい人だから、彼の温かさの周りに人が集まってくる。そして彼を好きになる。
町田くんが猪原さんに恋をして、それが今まで彼が家族や友人に与えていた愛と異なることに気づく場面はよかったな…ついこの間フロムの『愛するということ』を読んだから愛は与えるもの、という町田くんの言葉がしっくりくるなー -
町田くんの物語もいよいよクライマックス!猪原さんへの恋心を確信した町田くんの戸惑い。誰かに嫌われたくないと初めて感じたこと。これまでは町田くんが愛を与えた人々の物語だったけど、最終巻は恋を知ったことで欲しい・与えられたいという願望を抱いた町田くん自身の物語。
「人の魅力なんてさ 言葉にできるものだけじゃないって町田くんが一番知ってるんじゃない?人が好きなんでしょ」
あのヤンチャだった氷室くんがこんな言葉を伝えられるように…と親心になってしまう。栄さんも見事なサポート!そばで見守ってくれた人たちだからこそ、真っ直ぐに言葉を手渡してくれるんだなと。
迷子の女の子の話もよかった。「知らない人なんてしらない」と他人を悪く言う女の子に、
「そうだね 知らない人だって思うとね 家族だって思うと大事にしようと思わない?あの人もあの人もこの人も君にとってのママやパパと同じように 誰かに大事にされるべき存在なんだ ママやパパにとっての君のように」
まさに町田イズムの真髄がここに!ここから与えるだけで完結してきた愛という感情から、相手から与えられたいと願う恋という感情へと進むのも町田くんらしい。心はその人のものなのに、それでも欲しい──矛盾した感情ごと受け止めるのもまた愛なんだろうね。
ラストに向けての盛り上がりと、ここでまさかの伏線回収!最後の最後まであたたかい物語でした。 -
途中の巻を飛ばして衝動買い。
そして即読み。
この本に出会って良かった、
人の優しさ、気持ちのあたたかさに
たっぷりと浸れた。
相手を否定せず、尊重するってことを難しく考えすぎしまうから
少しの思い違いを頭と心が自分にとって都合悪い解釈をしちゃって
付き合い方、話しかけ方に気後れすることがある。
町田くんを見習って
素直に相手を見よう。
マンガを読むことが好きだから繋がった縁。
この先も大切にしていこう。 -
町田くんの世界、完結です。
派手さや刺激はないですが、最後まで優しいお話でした。
映画化するそうで……町田くんは、地味目な雰囲気イケメンの人が良いなあ。猪原さんはきつめの美人希望。 -
最初から最後まで、“町田イズム”(笑)で、とても良かったです。
当初、全巻を図書館で借りて読むつもりだったのですが、3巻まで読んだ時点で、これは手元に置いておきたい!と。
古本ですが、全巻購入しました。
疲れた時、心がギスギスしている時に読み返したいです。 -
町田くんの天然人たらしが・・・
炸っっ裂・・・!
爆裂。 -
町田くんの鈍さは相当だと思ってたけど、自覚してからは普通に臆病になったり押したりするんだなぁ、人好きだからそれは出来るんだなぁ、と思ったりしました。
猪原さんの下の名前がなかなか出てこなかったのはそのせいか!と最後でやっと名乗って分かりました。
母は「別れても有効」って言ってたけど、もう別れない関係性が出来たなって思えて、猪原さん良かったねと思います。
すごく平和なお話でした。