STEEL BALL RUN スティール・ボール・ラン 24 (ジャンプコミックス)
- 集英社 (2011年6月3日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088702537
感想・レビュー・書評
-
「ジョニィ・ジョースターはオレにとって『最大の試練』だ 試練は『克服して必ず殺す』」
レースは最終局面へ!血の因縁は世界を超えてお互いの目の前に立ち塞がる!覚悟と祈りの物語、ここに終幕ッ!
「来い!ジョニィ・ジョースターッ!決着は止まる時よりも『早く』着くだろうッ!」
ラスボスと言えばこの男しかいない!Dio!セルフオマージュたっぷりな展開はシリーズファンなら思わず唸るところ。投げ捨てるマッチと暗転する演出が美しくて好き。躊躇なく周りを犠牲にするのもさすが。
時の世界にまで入ってくる無限の回転!それを断つために、覚悟を決めたDio。遺体によってすべての幸福を得るために。しかし、幸せになりたいのは彼だけじゃない。ルーシーの幸せへの道。すべての因縁が繋がってくることに鳥肌が立った。そして、ジョニィは自分の足で家に帰る。かけがえのない友とともに。
怒涛の終盤!そこからのルーシーの駆け引きが素晴らしい。スタンドバトルで魅せるだけじゃなく、非力な人間であろうとも自分にできることを見つけ、行動して道を拓く姿がカッコいい。旅の思い出を振り返るシーンも泣けてくる。
7部はやっぱり好きだ!ロードムービー的な展開と成長物語、そこに男同士の友情と闘いが加わってむせ返るほど濃い味わい。ジョジョは何回も読み返したくなる雰囲気があるよね。人間賛歌。自分の家に帰るように、また読み返したい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久しぶりに漫画を読んだらやめられなくなって、漫画喫茶に行ったり、ゲオで借りたりしながら、2~3週間かけて今日やっと読み終わりました。
「ジョジョの奇妙な冒険」の第7部です。第1~4部までは読んだことあるけれど、作品としてはこの第7部が一番好きかもしれない。
僕が言うのもなんだけど、構想力とか、一つの作品を描ききる力とか、テクニカルな部分はもちろんのこと、その背後にある思想性もシリーズを重ねる毎に着実に深化してしてきていると強く感じる。常にアンテナを張りつつ、よく考え、そしてそのアウトプットを作品に反映させながら一貫したテーマ(人間賛歌)をより深めていこうするその姿勢は素晴らしいものがあると感じます。僕も、仕事は全然違うけれど、そういう姿勢で人生を全うしたいな。
1巻の巻頭の作者のコメントはとても共感できるので、ここに再録しておきます。あと19巻のディオ(withホット・パンツ)の対大統領戦は(僕の知る限り)漫画史上でも屈指の名勝負だと思う!
そしてアメリカ行きたい!笑 -
全てに感謝しかない
紛うことなき傑作 -
最後数巻は一気に読んでしまった。
一気に読ませるだけのスピード感を保ちつつ、シリーズを通して貫かれてい人の意志への称賛は、他のシリーズにも劣らない。
特に、主要人物の一人であるルーシーを軸とした話は非常に良かった。
女性と言う意味では、リサリサや、トリッシュや、ジョリーンも過去のシリーズで活躍していたけれど、皆何かしらの能力者だった。他のキャラクタが、時空を超えたり、時間を止めたりする中、彼女にはなんの能力もない。
そんな圧倒的に不利な状況下で、自分と夫のために戦い成長する姿は、ジョジョシリーズのテーマとなっている人間賛歌を体現した存在といえるのではないだろうか。
それにしても昔に比べて、絵もそうだけど構図がカッコよくなっている気がするなぁ。見た目が若いと言われる荒木氏ですが、どっちかと言うと50歳を超えた時点で書かれた本作にバンバン新しい構図やら描き方を入れてきていることに、驚きを禁じ得ない。 -
ルーシー周りのあれこれがとても良かった。非力な一般人の少女なりの涙まみれの戦いっぷりが、スタンド戦に全然見劣ってなかった。
-
スティール・ボール・ランは最後2巻で一気に好きになった。1~6部のバトルの疾走感がゴール前で戻ってきた感じ。ディエゴが包みを開いた瞬間は圧巻。
-
最終巻。
「無駄無駄無駄無駄無駄アァア!!」
は、やっぱり(?)良い物ですね。
しかし、この人のマンガって、勢いがあってすごいです。
「ハチワンダイバー」とコレは、勢いだけで読まされている気がします。そして、これからもきっと、続く限り読んでいく。 -
ついに最終巻。表紙が素晴らしい。SBRは表紙が全て素晴らしかった。ストーリーは、まああまりつべこべ言わなくてもよいと思う。スティールとルーシー。どうなったんだろう。ジョジョ、どうなったんだろう。さらっと結末。