- Amazon.co.jp ・マンガ (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088763569
感想・レビュー・書評
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所謂 実験台にされつつも
素敵で優しい人間に囲まれていた死刑囚のお話
「しかたのないこと」って
きっと こういうこと
人として生きる事の難しさでいっぱいだった
5巻
あのラストがやっぱり一番で
だけどなんだか
かなしかったな詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルにひかれて手に取り、パラパラとめくっておもしろそうだったので読み始めた。なかなかおもしろい。
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頭に、殺人を犯しそうな興奮状態に陥ると爆発するというチップを埋め込まれ、管理下の元無償で社会奉仕をする、死刑囚042号。
そんな彼と、彼の働く学校の生徒、そして責任者などの人のつながり。
設定はとても好きなのだけど、なぜか最後あっさりしてるなぁという印象。
主人公が感情をあまりあらわにしないせいかもしれない。ところどころ切なかったり苦しかったりもどかしい気持ちもあるのだけれど、だからそこ最後があっさりすぎて…
作者のおっとり捜査でも同じ感想抱いたなぁ…途中はすごい好きなのに終わり方がいつもなんかこう、物足りなさが残る -
内容は面白い。しかし絵が・・・下手というか、好き嫌いだけども。
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彼の結末はこの1巻で明らかになっているが、これからどうなるのかがとても気になる。
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少女漫画風なテイストの割にはテーマは重め。死刑論や性善説に踏み込むかによってはさらに重く。とりあえず周りが良すぎ環境。
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人殺しを美化するつもりはない。
ただ、『漫画ならではの救いがある』ということが、いい。
この死刑囚042は、たまたま殺人を犯し、たまたま『奉仕活動をさせるプログラム』(殺意を抱くと爆発するチップを頭に埋め込み社会奉仕)に拾われ、たまたま学校に配属された。
この死刑囚042の周りには、たまたま『いいひとたち』が集まった。
この死刑囚042は、たまたま『過去にトラウマを持った人間』だった。生きるために絶望を知った人間だった。
この本を読んだから、死刑は廃止にしろ、なんて野暮なことは言わないでもらいたい。
レイプ犯や快楽殺人など、生きるに値しない。ひとのいのちはもどってこないと知っているはずなのに、いきるよりもつらい行為をおこなったくせしてのうのうと生きているレイプ犯なんて男性器ちょん切って生きながら殺されてしまえばいいくらいだ。
ひと、とはどういうものか。かんがえるためには、ひつようでしょう。 -
「死、または奉仕」
死刑。
シンプルかつ最も重い部類に入るものだけれど、実際に執行される人数は宣告された数よりも少ない。そして人の死を人が選んで良いものか。そう議論は交わされ続けている。
では、当人にとっては重く、しかし人が人の死を選ぶ必要のない代替案があるのならば。
この物語はその代替案である「死ぬまで奉仕」の実験材料、死刑囚042号の歩んだ時間を描くもの。
主人公である042号は幸か不幸か実験に選ばれ、彼は独房の代わりに「チップ」を頭に埋め込まれると、再び外の世界へ触れる。
久しく見ていなかった世界に彼は涙し、刻む。
奉仕先は社会の縮図である学校。
ありとあらゆる性質の人間達に、好奇と恐怖の入り混じった視線を向けられる中、トラブルに巻き込まれ、世間に蔑まれつつも数々の人々と出会う。流れていく。
彼はゆっくりと、その周りもまた、変わっていく。
彼は死刑囚である。
実験が終われば再び拘束され、死刑を待つ。
次に空を見ることはない。
彼は生き抜く。
彼もまた、生きる人間なのだ。