- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088821733
作品紹介・あらすじ
迎えたセンター試験当日。だが理珠や文乃、あすみが待つ会場に成幸は一向に現れない!! 試験開始が迫り不安が募る中、うるかは成幸を捜しに出るが!?
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
11巻から14巻のように個別ルート回を含んでいないためか、表紙は一人のタイプではなく以前のように複数人のタイプに
それでもうるかと成幸が寄り添う特別仕様なんですけどね
大学合格をゴール地点にした本作も15巻にしてようやくセンター試験。此処まで本当に長かった…
ただ、時間を掛けた分だけ各人物の想いは深堀りされ、関係も深いものとなっている
その変化が最も強く出たのが理珠だろうか
成幸への好意を自覚した理珠の変化は目覚ましいもの。態度だけでなくファッションまで劇的に変化するとは思わなかったよ。女性に対しては割と鈍感なところがある成幸でさえドギマギしてしまうって相当な変化だよ!
また、あすみの変化も注目したい
彼女は成幸の先輩ポジションであり、成幸を弄ぶ数少ない逸材であったのだけど、ここに来て遂にデレ期到来か?と言いたくなる描写が
町中で成幸と会ったり、成幸に褒められたりしただけで運を使った、なんて状態にあすみがなるとは。他にも成幸と理珠の仲を嫉妬してしまう描写なんて以前の彼女を思えば予想外にもほどが有る。だがそれが良い
そして問125はまさかの水希回。彼女がメインとなる回って今まで無かったよね?物語が終盤に近づいたこの段階になって遂に水希メイン回が描かれるとは……
彼女がブラコンをこじらせているのはこれまでの描写から知っていたけど、まさか縁の下の力持ち的なことまでしているとは!
どこまで成幸に対して本気なんだ、この娘は!?
センター試験、成幸の怪我。そういった大事件を通して更なる変化として描かれるのは文乃と理珠の真冬に対する認識の改め
真冬は当初、文乃たちの希望進路に反対する存在であり、いわば憎まれ役だった。それが文乃達は2つの事件を通して、また真冬は成幸によってものの見方が変わった
見えているものが変われば、相手への印象も変わる。まさかあの三人が和解するとはなぁ…
各ヒロインたちの想いの変化、関係性の変化。そういった変化を齎したのは確かに成幸によるものなのだろうね
でも、肝心の成幸はどこまで彼女らの変化についていけているのだろうね?
成幸との付き合いの中で大きく成長し海外留学を目前としたうるか。その変化は喜ばしいはずなのに同時に寂しいと感じてしまう成幸
そろそろ成幸自身が彼女らとの付き合い方を明確にする時期が来ているのだろうか?
でも、何だかんだ言ってこの巻で最も美味しいシーンだったのは成幸と真冬の関係を疑ってもやもやして対抗心燃やす文乃だったと思うのですよ
彼女は彼女で成幸に対して何も思っていないなんて冗談でも言えないような状態になっているように感じられるよ?