- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088822822
作品紹介・あらすじ
上弦の壱と交戦する岩柱・悲鳴嶼と風柱・不死川。激しさを増す戦いの中、二人の柱は痣を出現させ連携して戦うも、驚異的な強さに圧倒され続ける。そして、上弦の壱の一部を取り込み回復する玄弥だが…。激闘の行方は――!?
感想・レビュー・書評
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──私たちの才覚をしのぐものが今この瞬間にも産声を上げている。
彼らがまた同じ場所まで辿り着くだろう
なんの心配もいらぬ
私たちはいつでも安心して人生の幕を引けば良い
浮きたつような気持ちになりませぬか 兄上(第175話)
上弦の壱との戦いを収録の第20巻
ラスボス前のバトルで、最高の戦力が全てかなぐり捨てて戦いに挑むこの絶望感は少年漫画の盛り上がりとして感動的ですらあります。
連載は先日完結しました。「もうちょっと続くんじゃよ」にならず最高の終わり方をしたことに賛美を送りたい。
と言ってもここ10年ほどのジャンプ人気作はほぼ引き延ばしなしで終わっているので、マンガ作品としての完成度が重視されるようになって来ているというのは読者としてはありがたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大正ファンタジー活劇冒険譚!
上弦の壱・黒死牟との激闘は最高潮に。
戦いの中で明かされるのは、人間であった時の黒死牟。
双子の弟への確執・・・そう、日の呼吸の遣い手への想い。
いつかこれから生まれてくる子供たちが私たちを超えて
さらなる高みへと登りつめてゆくんだ・・・兄上。
170話~第178話を収録。
上弦の壱の名に恥じぬ黒死牟の実力。月の呼吸も血鬼術も強力!
痣が発現した行冥と実弥だが、苦戦を強いられる。
そこに、死を覚悟して、再び参戦する無一郎と玄弥。
戦いの最中、黒死牟の脳裏に過るのは双子の弟・縁壱。
そして激戦もいよいよ決着の時を迎える。
それぞれの闘いの巻!
痣を出したことで今宵の内に死ぬ、鬼になれば肉体と技の保存が
出来ると言う黒死牟に、人としての矜持を示すが如く、
全力で立ち向かい、“透き通る世界”を駆使した、行冥。
片腕を、そして胴までも切断されてもなお、刀を握りしめ、
行冥と実弥を守るために刀を赫く染めた、無一郎。
一番弱い者が一番可能性を持っているという、炭治郎の言葉が
後押しし、血鬼術を発動し、黒死牟を固定化した、玄弥。
自ら傷を縫ってまでも、指を切り落とされても、獅子奮迅、
激しく攻撃を続ける、実弥。その目には涙が・・・。
そして黒死牟。
侍だった。長男だった。武家の跡取りだった。妻も子もいた。
だが双子の弟がいた。最初の日の呼吸の遣い手となる、縁壱。
その境遇を憐れんでいた弟は、類稀なる神童だった。
彼に追いつき乗り越えたい・・・自分の心の葛藤との闘い。
彼への嫉妬心は全てを捨てさせて、同じ鬼狩りの道へ。
そして我欲が人間を捨てて鬼になる道へ。
しかし、自分の望みに疑問を持ったとき・・・これが侍の姿か?
何も手に入れず、何も残せず、燃え尽き、消し炭になって消える。
縁壱の遺品である厳勝自身が作って渡した笛。
鬼となって消えるまでもっていたのは何故?
憎しみは愛情の、嫉妬は敬愛の、裏返しだったのでしょうか? -
読了
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20巻は哲学でした…人はなんのために生きているのか、何を成すために生きているのか。
味方キャラも敵キャラもこんなに掘り下げてしかも泣ける、鬼滅の真髄が詰まっていました。
そしておまけのキメツ学園の伊黒先生の説明で笑う。
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玄弥がよい。
上弦壱に立ち向かう、無一郎、悲鳴嶹さん、玄弥が良い。
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一番、人間の感情的なものが強かったような気がする。
黒死牟。
涙が止まらなくなった。 -
第20巻。ジャンプの連載では無事完結できたとのことで、一安心です。
この巻では無惨戦前の上弦の壱戦です。いやしかし良かった。素晴らしいです。
上弦の壱、強かったですね〜。結局4人がかりで撃破。被害甚大ですが、、、
この巻では表紙にも描かれている、「呼吸」創始者、縁壱の話しが語られます。天才だった縁壱、努力してもどうしても敵わなかった厳勝。敵とは言え、なんだか切ない話ですね。