銀の匙 Silver Spoon (8) (少年サンデーコミックス)

著者 :
  • 小学館 (2013年7月11日発売)
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091243461

感想・レビュー・書評

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  • 学祭の余韻も過ぎて、秋から冬へと転回していきます。
    で、こう来ましたか、、正直重いです。

    夢を失ったもの、夢をあきらめなかったもの、
    そして、夢を見つけたもの、人それぞれです。

    そして、事業を続けるということは重いな、とも。
    北海道の冬は長くなりそうで、、次巻も楽しみです。

  • 読了

  • 8巻まで一気読み。話題になってる割には…と思いながら読み始めたものの、2巻冒頭のピザでグッと来て、豚丼で涙して、長い長い秋の間に離れられなくなりました。そして冬。八軒かっこいいぞ、ガンバレ。アニメ再放送してくれ。

  • 駒場の家が母子家庭って聞いた時点でこうなることはわかっていたが、これから八軒始めエゾノーのみんなもどうあがいて行くのか楽しみです。
    駒場家の双子ちゃんに元気になってもらいたい。

  • 何度も目頭が熱くなった…>_<…

  • チーズを作るときは、前日から納豆を食べてはいけない。

  • チーズ作り。
    消費者目線で言えばチーズはお高いですが
    これだけ手間がかかっていると思えば
    安いなぁとも思います。

    来ない駒場君をみんなが心配しているのが優しいです。

    あやめちゃんが学食に居る時、
    ギャグシーンですが「食卓の上に足乗せんな罰当たりめ」
    と八軒君がちゃんと突っ込んでいるところが好き。

    遂に駒場牧場倒産のニュースをみんなが知ってしまいます。
    なんとかしたいけれど、借金を肩代わり出来るわけでもなく
    出来ることは本当に少ない。
    駒場君をなんとか引き留めようとする八軒君。
    でも駒場君の口から御影さんの家に保証人になってもらっているという事実を聞きます。
    野球も跡継ぎもなんにもなくなった。
    目標を見失った八軒君と同じ状態でもあります。

    離農なんて珍しくもない、その駒場君の言葉は
    確かに現実問題としてはそうです。
    でも、しょうがないとは言いたくない。
    アキちゃんに「巻き添え上等」と八軒君が叫ぶシーンは
    胸に来るものがあります。
    「わかろうとする努力はやめたくない」。

    野球部の先生と先輩が
    「ここやめた事、駒場に後悔させてやれ」
    と言っているシーンも泣けます。

    駒場牧場の牛が売られるところに立ち会う御影と八軒。
    飼い犬のバースが吠えて、業者の人も
    「オレらを牛泥棒だと思ってんだべ、いい番犬だ」
    と返すところが、細かいところではありますが
    切ない描写です。
    人間を信用していて素直に車に乗っていく牛たちの姿も悲しい。
    みんなで掃除をして、駒場牧場最後の牛乳を飲む。

    やっぱり駒場君の現状に自分を重ね合わせていた八軒君。
    アキちゃんはアキちゃんで、駒場君を見て思うところがあり。
    周りに悪気はないのですが、だからこそきつい
    当然跡取りになると思っているプレッシャー。
    それが重くて本音が言い出せないアキちゃん。
    「キツイだろうけど今を逃したらもう切り出せなくなるかも、
    なにがあっても味方してやる」
    この八軒君の言葉はすごく嬉しいです。
    実際味方として何が出来るわけでもないとしても
    その言葉だけで救ってくれることというのはあります。
    お父さんがきちんと話を聞いてくれる姿勢なのも
    本当に有り難い。
    大人たちが一致団結して反対してねじ伏せられることなんて
    いくらでもあるはずですから。

    条件として大学進学が出され、
    大蝦夷畜産大学が志望校として決まり、
    八軒君が家庭教師を買って出ることに。

    オレは農業しか知らんから学費を捻出してやるくらいしかしてやれない、
    夢が叶うにしろかなわないにしろ、おまえの本気を
    支えてくれる友達を裏切るようなマネだけはするな。
    厳しいようでいて優しいお父さんの言葉です。

    後でお母さんと二人になったとき、アキの本音を
    実は知っていたと語るとき、本人の前ではバイト
    としか言わないのに、お父さんがちゃんと八軒と
    名前を呼んでいるところが好きです。
    本音を言える友達が出来たんだね、というお母さんのコメントもじんわりします。

  • 八軒のやりたいこと、というか。とりあえずの目標が見つかってよかったなあと感じた。
    なによりもとあるキャラの自主退学というのは、衝撃的。
    漫画がマンネリしない要素として大アリな展開で、今後とても楽しみ。

  • 前巻でいなくなった駒場の所在が明らかになりました。現実が重くのしかかりました。
    駒場の事情を知る前までは、「農家の子供は銀の匙をくわえて生まれてきた、食いっぱぐれがない」と話していた他の生徒達も、駒場の事情を知ってから、実家の借金を気にしたり、一気にリアルモードに・・・。
    八軒がうまい儲け話はないかと先生達に聞いて回って、経営の大変さというか・・・お金を得ることの大変さを知るのはすごく良かった。同時に読者である私達も、どれだけ大変かを知ることができた。
    その他、農家をたたむ時のこととか、アキの将来への決心とか、チーズの作り方とか盛りだくさんで、っすごく良かった!!!o(*^▽^*)o

  • 駒場くんちが…。アキは自分のやりたい事を親に伝える事ができたね。
    みんな高校生なんだよなー。どうしても自分の高校時代と比べてしまう。

  • もともと甘い物語ではなかったけど、一気に現実的に重く。
    駒場一家も御影一家もどの家も、そういう現実と戦ってんだ。
    読み進めるのがしんどかったけど、今後の展開はすごく気になる。
    チーズ作りの場面がすごく楽しそうで、その対比が印象的だった。

  • 駒場が表紙になってる訳が分かった。
    八軒いいね。

  • 厳しい農業経営の現実、駒場くんの選択に涙。
    一方で、困難ながらも夢に向かって歩き始めるアキちゃんの姿が力強い。
    応援する家族の暖かさにもジンとくる。
    八軒良かったな、がんばれww

  • 漫画で教わる農業の現実・・・。

  • 激震の8巻。
    駒場、お前はこうなることがわかっていながら、エラーの雨竜さんに、すっきりした顔で感謝の言葉を送れるのか。
    なんて男だ。

    八軒に言わせると、そんなところも「大っ嫌い」ということになるんでしょうか。

    夢を追うこと。夢を持つこと。
    夢に向かって、努力することが大事。でも、努力の行き先が捻じ曲がって、夢を持つため、追うための努力が目的となってしまって、ひしゃげ折れた中学生の八軒。
    そのリハビリ、リセットで入学したエゾノーの生活で、自分の夢や可能性に、抑圧なく向き合える状況まであと少し。
    そんなところで出会ってしまった、夢の強制終了。

    本人の希望や実現する可能性。
    未来の可能性は無限。といっても、そこへ進むべき現在が確かでなければ、無惨なほど断ち切られる未来への道。

    八軒どうする?
    この現実突きつけられて、何を考え、どんな道を進むのか?

    今の答えは、目をそらさずに向き合うのみ。
    豚丼のときと一緒です。きっと八軒はいつでも、そうするんでしょう。
    最大の難関は、父親ですが。

    なにはともあれ、雨竜さんには、駒場を後悔させてやってほしいです。

  • チーズの加工の話と、農業の現実的な部分の話。
    皆カニ押しなところに笑う。
    けれど今回は今までと違い、農業は楽しいばかりじゃないというのがテーマ。
    まだ若い高校1年生の少年少女にのし掛かる現実と、胸に抱く夢の行き先。八軒のお人好しな性格と分かろうとする努力を貫く姿勢が際立っていた。
    それから、アキの言いかけた言葉が不意打ちでびっくり。これは期待していいよね?
    そしてアキの実家で、アキのためにあることを提案した時の家族の反応が様々で面白い。
    9巻は10月。

  • サラリーマン家庭では想像もできない農業の現実。
    それぞれが選択した道なんだろうけど、涙をこらえるのが大変だった。電車で読んじゃだめだ…。学生の時に読んでいたら、八軒と一緒に悩んじゃいそうだ。

  • 少年マンガにこれを描くのか!シビレた。友情・勇気は、バトルがなくても成立するんだ!

  • 現実が突き刺さる…。
    農家、農業。経営苦しいイメージ。
    それでいて毎日の労働も大変。大事に育てたものを捨てなくちゃいけない時もある、伝染病が流行ったら殺さなきゃいけないこともある。
    政府の方針に振り回されることもある。

    消費者側として、農家の方に報いるために
    正しく良いものを選択していきたいな。
    安いからと流されず。

  • 大きな転機。駒場家は離農。保証人となってした御影家への影響も避けられない。
     その家族会議に主人公・八軒が「私が居てって頼んだの」一人娘アキのにより参加。祖父の道楽の馬育成をやめようという結論、当然牧場を継ぐと期待されるアキのその婿候補としての参加(前年夏季労働で誠実は披露済み)だったが、アキは「牧場を継ぐつもりはありません。私には夢があります。番牽競馬の厩務員になりたい、でなくとも馬に関わる仕事がしたい」と爆弾宣言!
    「大学を卒業することが条件だ」とされ、八軒が勉強を教えると保証した。

  • 駒場家の離農、連帯債務者となった御影家、非農家(八軒)のそれぞれの事情が重く、笑いながら涙するような感じで読了。こんな展開の中で八軒とアキの仲がいい感じで進展しそうで、少しずるいような気もするが応援したくなる。中島先生のチーズ作りは今後の伏線になるのか? アキは家庭教師・八軒の働きで希望進路へ進めるか? 今後が楽しみ。

  • 厳しい現実に直面。スケールの大きい、しかも安定しない仕事ってこういうしんどさがついて回るんだなあ。駒場の気持ちを思うとやりきれない。一方で自分の気持ちをやっと吐き出せたアキに感動。八軒、すごい。みんなそれぞれ頑張ってほしいです。

  • アニメで見た時、あまりに衝撃だったお話。
    ものすごく現実的で、どうにもならない無力感に襲われる八軒。
    駒場牧場が離農。野球も、牧場を継ぐ夢も、ぜんぶなくなった。
    今までは、農業の楽しくて美味しい部分が主に描かれていたけれど、この巻ではお金にまつわる厳しい現実が描かれています。牛たちがみんな連れていかれて、空っぽになった牛舎を見るのは悲しい。
    御影も、とうとう自分の気持ちを両親に打ち明けます。
    付きっ切りで御影の勉強を見る事になった八軒だけど、ラッキーというわけでもない…みたい。

  • 久しぶりに続きを読んでみたけど、あいかわらず泣ける。
    駒場家の離農。
    アキの将来。
    御影牧場はどうなるのかな・・・。
    金儲けはカニと、先輩の靴下のにおい攻撃で笑った。

  • 野球部が大会で負け、そして駒場が学校に来なくなった。
    なんで来なくなったのか、その理由を編入試験を受けるという南九条の口から聞くことになった八軒たち。
    『倒産』、『借金』。
    高校生にはどうしようも出来ない問題です。でも、それでもみんな考えることを辞めない。現実から目をそらさない。この漫画に出てくる子供たちはみんな強い子たちばっかりだなぁ…なんて思いました。
    家のために夢をあきらめた駒場。そんな駒場の姿を見て、御影はついに自分のことを見つめ直す。

  • 駒場の夢が途絶え、かわりにアキの夢が具体的に動き出す。
    この漫画を読むと自分も頑張れねばなぁと、毎回思わされる。

  • 本誌を追い切れなくなってきたので、途中からコミックス派に。8.9巻を一気読み。何となく本誌で読んだことある部分も多かったのですが、改めて面白いなぁと感じました。

  • この巻読んで、ほぼ泣いてました。
    もー目が痛い。

  • うわーーーーすごい。駒場の家が離農に、ということもそうなのですが……。今までの話、全部この展開に繋がっていたのがすごいと思った。駒場の、「人に構いすぎるな」という言葉も、御影の「馬から落ちたら早めに手を離せ」という言葉も。

  • 借金とか廃業とか、生き物相手だし
    ほんとにシビアな面を描いてくれてる。

    2013.2.2読了

著者プロフィール

荒川 弘は1973年5月8日生まれ、北海道出身の漫画家。
代表作『鋼の錬金術師』(スクウェア・エニックス)、『獣神演武』(スクウェア・エニックス)、『百姓貴族』(新書館)。
1999年にエニックス21世紀マンガ大賞を受賞してデビュー。衛藤ヒロユキのアシスタントを経て独立。
大ヒット作『鋼の錬金術師』で、2004年第49回小学館漫画賞少年向け部門を受賞。
2011年19号より『銀の匙 Silver Spoon』で初の週刊連載開始。同作で2013年第58回小学館漫画賞少年向け部門を受賞。

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