マギ (24) (少年サンデーコミックス)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091255570

作品紹介・あらすじ

アルマトラン編完結!そして世界が動き出す

すべての異種族のために王となり、父であるダビデとの決戦に臨んだソロモン。そして多くの犠牲の果てに、ソロモンは「運命」、そして世界の「神」に触れる…。ソロモン王の伝説、そしてアルマトラン滅亡の引き金となった「組織」。『マギ』世界の謎がアラジンから明かされたとき、世界会談に集結した金属器使いたちは――!!? 壮大なスケールで贈る魔導冒険譚!!

【編集担当からのおすすめ情報】
これまで語られなかった『マギ』世界の深淵が明かされた「アルマトラン」編も、この巻で完結! 「ソロモン王」、「アル・サーメン」、「迷宮」、「ジン」、そして「アラジン」… 明かされた多くの謎は、すべて世界会談に集うアリババやシンドバッドたちの世界へと繋がってゆきます。おもわずこれまでの巻を読み返したくなる、壮大な『マギ』の世界をお楽しみください!!

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。
    アルマトラン編が終了し、アルサーメン設立とアラジン誕生のいきさつが明らかにされ、各国は新たな局面を迎えることになる。
    とっても濃い内容だったので、またゆっくり読み返してみたい。
    ウーゴ君て、現世界の創造主だったのね・・・偉大すぎか。
    アルサーメンのメンバーにも同情すべきエピソードが多く、一概に「悪」と断言できないところも話を一層複雑にする。
    『平等』とは何か。
    イスナーン達がソロモンから離反する心理もわからなくはない。確かに、大切な存在を奪われた人と、そうでなかった人との差は大きい。
    愛する子どもを失い虚無感に苛まれるファーランと、愛する男の子供を腹に宿すシバは平等ではない。業火に焼かれたセッタは生き返らない。これからも歩んでいける人と歩みを止めた人は平等ではない。
    平和と平等は、おそらく誰しもが願うことだろう。だが、その実現は個によって異なる。この異なりが諍いと争いをうむ。
    ・・・深いなあ、と、読後はただただそればかり。
    さて、異世界の記憶をなくした人々は、現世界でアルサーメンとどう立ち向かうのか。
    今後の王たちの判断が気になるところです。

  • 希望ももちろんあるんだけど、色んな人達の抱いた絶望が深すぎて辛かった。
    アル・サーメンは悪だとは思うけど、彼らには彼らの思想と、それを掲げる理由がある。そのために数え切れないほどの他人を犠牲にしようとしていたとしても、今の世界を間違っていると感じてるから、己の論理を貫き覆そうとする。人は自分が正しいと信じていることを行う。信念があるというのはそういうことだろう。
    アルマトランの悲劇というのは、ソロモンの正義が余人にも理解出来る程度のものではなかったというのが不幸の元の一つだったんだろうな。高次というか、一つ上の段階から物事を見ていたんだろう。もしくはもっと単純に、ソロモンの愛は大きすぎた。世界中のみんなが自由にのびのびと、可能性に満ちた生き方をしてほしいと望んで、その理想を叶える手段も実力も手にしてしまって、決断するに至ったけれど、でも誰もがソロモンのように誰をも愛せはしない。命そのものをいとおしむだけではなく、命に伴う付加価値も含めて愛するのが凡庸な人間の愛で、ソロモンの愛は神の慈愛や博愛に近い。理想と言ってもいいが。愛に不純物は付き物なのに、ソロモンの視点は透明すぎる。
    いっそソロモンは最初から神様として生まれていれば、あれほどには迷うことも苦しむこともなかったろうにな。人として生まれてしまったこともソロモンの、アルマトランの不幸の一つ。色々な要因が重なって連なり積み上がって、世界の崩壊へと達してしまった。それがアルマトラン編の印象。
    今でもよくわかってはいないけど、なんとなく私はそういう感じで理解した。

  • 2019/12再読
    アルマトラン編は閉塞感があってややつらかったので、現代に戻ってきてほっとした。シバが闇堕ちのようで堕ちてないという、紛らわしい…。ウーゴ君をやたら天才と持ち上げていたのは、今のシステムを一人で考えだしたという設定に納得感を持たせるためかな。

  • な、長かった……

  • アルマトラン編完結なんだ。アルマトランの世界で何があったかはわかったけど、話が壮大で神とか運命とか意志とか話についていくのに必死で読了後のこの疲れた感じ。体力使う。でも今までのジンのアラジンに対する対応の仕方とか、ウーゴくんが聖宮の番人になった経緯とか知れて良かった。ウーゴくんが頭だけになってたのってどっかで話したっけ?そこだけ急に気になっちゃった。アルサーメンが今までただの悪い組織って思っていたけど、弟分を亡くしたイスナーンや、息子を亡くしたワヒードやファーランの気持ちを思えば分からないこともなかった。ただ、アルバの気持ちはほぼ分からなかった。煌帝国の玉艶はアルバだったって事でいいのかな?シバ死ぬときのアルバの顔めっちゃ怖かったけど。久々のアラジンとアリババ、モルジアナのセットは嬉しかった。やっぱりこの3人大好き。

  • アルマトランの異変。
    今の世界ができた理由。
    なんとなく分かるような、分からないような。
    何がどうなったか、いまいち分からない。
    なぜ、そうしなければならなかったのか。
    ソロモンはルフを解放してどうなったのか。盲目?
    アルバはなぜああなったのか。
    ファーランたちが恨んじゃうのは分かるのだけど。
    シバは正義なのか、権力を振りかざしたのか。
    絶対悪、絶対正義なんてないだろうけど、
    あれでよかったのか?
    ダビデは魔力を供給するだけのために、
    多くを殺したのか。
    私の理解力が足りないのだと思うけど。
    戦いの中では結構おんなじ顔に見える…。
    ウーゴくん、メガネ外さないで欲しい。

    このまま、読み続けてみます。

  • 後方基地壊滅。
    セッタと、ワヒード、ファーランの子どもテス死す。

    ソロモン、ダビデを倒す。

    ダビデの大聖堂にある次元の歪みへ突入。
    イル、イラー「神」と遭遇。
    アルバ変わる。

    黒いルフが元々。
    運命に定められた真実をすべての魔道士が共有し絶望する。ソロモン、黒いルフと融合し白いルフとなる。
    ルフが平等に分け与えられることで魔道士のちからが減少。

    シバは、ソロモンの意思をつぎ女王となる。
    アルバは、イル、イラーを取り戻すため黒いルフを集めはじめる。

    ウーゴが、金属器を作り出す。
    シバとアルバの対決。
    アルバの勝利。アルバの軍団がアル、サーメン。

    ソロモンとシバの子どもがアラジンと分かる。

    ソロモン、イル、イラーを異空間に戻すために力を使い果たし死ぬ。

    ウーゴ五年をかけて死滅しようとする世界から別の世界への移動方法を構築。
    移動する際にマギシステムを実行
    。ある一部を除いたすべての知的生命体の姿と言語の統一された。
    自らは聖宮の番人になる。

    移動から1000年アル、サーメンが復活したのを見計らい、アラジンを育てる。

    アルマトラン編終了。
    いろいろと伏線が回収された。

  • 全ての異種族のために王となり、父であるダビデとの決戦に臨んだソロモン。
    そして多くの犠牲の果てに、ソロモンは「運命」、そして世界の「神」に触れる…。
    ソロモン王の伝説、そしてアルマトラン滅亡の引き金となった「組織」。
    世界の謎がアラジンから明かされた時、世界会談に集結した金属器使いたちは…!?

    アルマトラン編ついに完結! うわぁ長かった。そして壮大すぎてちょっと理解が追いつかなかった。
    ある意味で設定が二作品分あると言っても過言ではない感じなんだけど、それにしてもアルマトラン長かった。世界会談なんてもので上映しているという事実を完全に忘れ去っていたね。
    ソロモンの選択、シバの奮闘、ウーゴの決断、どれも正しいのかは難しいところ。あれほど一緒に頑張っていた仲間たちと溝が出来ていって、終いには彼らこそがアルサーメンになってしまうというのが悲しい。ジン達は異種族の人たちだったか。アラジンの出生もわかってようやくそこはすっきりした。

  • アルマトランのお話終了。なんか、登場人物わからなくなってきた。

  •  アルマトラン編の終幕である。なんと恐ろしい規模で物語るのだろうか。ソロモンの決断と、対立したアルバ。どちらが正しいかは、答えの出しようがない。
     こうしてようやく、煌帝国を(そして世界を)蝕むアル・サーメンという組織が何を狙っているのかが見えた。アルマトランでの失敗を糧に、世界に黒いルフを満たそうとしている姿は、本当に恐るべきものである。
     そうした世界の濁りについての物語もあるが、ウーゴが決めた世界の形と、そのことに従った金属器の守護神らの決断の気高さは特筆に値するものだった。素直に星五つと評価したい。

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著者プロフィール

漫画家。 週刊少年マガジン(2018年26号 ー2021年6号 )→別冊少年マガジン(2021年3月号 ー) にてこの本の原作である 「オリエント」連載中。
作品に「マギ」「すもももももも ー地上最強のヨメー」がある。

「2022年 『オリエント(4)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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