世界鬼 (11) (裏少年サンデーコミックス)

著者 :
  • 小学館
3.70
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本棚登録 : 71
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091263292

作品紹介・あらすじ

戦慄のサイケデリックワールドついに完結!

最終夜、世界鬼と化した王の圧倒的な破壊を前に為す術も無い世界中のアリス達。そんな中、日本のアリス達を再び救ったのは、使界鬼と化した大倉であった。「生きろよ」その言葉を残し消えていった大倉であったが、王の脅威が去ったわけでは無い。

一方で、瀬木の命と世界を天秤にかける事を強いられたあづまは、かつてない絶望に陥っていた。
最終夜、どう足掻いても答えを出すしか無い局面で、あづまが選ぶのは…?

単行本描き下ろしは、最終話から数年後のゼラ、ここでしか読めない後日談。
あづまが選択をした後、果たしてアリス達はどんな道を辿るのか?

戦慄のサイケデリックワールド、ついに完結!!

【編集担当からのおすすめ情報】
鬼才・岡部閏のデビュー作にして衝撃の問題作ついに完結!!
様々な問題を起こし続けた岡部氏と世界鬼が、無事に最終巻を迎えられた奇跡と、それ以前漫画を描いた事がなかった氏の成長の軌跡を思うと、自然と目頭が熱くなってきます…
賛否両論を覚悟した最終話、そして単行本でしか読むことの出来ない後日談が含まれた第11巻。1巻から一気読みしていただくと、当たり前ですがその感動は倍増いたします。もし既刊がまだお手元になければこれを機に是非!

また、岡部先生は現在次回作を鋭意制作中です。
そう遠くない未来に、裏サンデー&MangaOneにて新作をお届け出来ると思いますので、皆様ご期待ください!!

感想・レビュー・書評

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  • 読み終わってからどれだけ経っても胸の奥で渦巻いているような作品。

  • やっと読めた
    最終巻を読むのには大抵、時間を要してしまうのが私の悪い癖
    ただ、この『世界鬼』は完結を認めたくないって、漫画読み特有の感覚だけでなく、むしろ、気分が爽やかになる終わり方じゃないのが、これまでの展開から容易に想像できたからだ
    どちらかと言えば「読みたくないなぁ」と、漫画読みとして、あるまじきキモチすら持ってしまっていた
    ただ、読まなかったら読まなかったでスッキリも出来ないので、覚悟を決めて読んだ
    案の定のラストだった
    さすがに、ほぼ一年前の作品なので、未読の人間は(1)から読んでいない人間以外にはいないと思うが、一応の注意としては、空腹時に読まない方がいい。確実にトイレに駆け込んで、便器とお喋りする羽目になる
    残酷な描写はあるにはあるが、『職業・殺し屋』ほどじゃないし、精神的なエグさで言えば、『不能犯』の方が勝っている。しかし、どちらも読んでいる私ですら、久しぶりに吐き気を覚えた
    「面白い」や「正しい」もしくは「根本的に間違っている」って感想云々は抜きで、名作と評されるべきである少年漫画なのは確実
    無邪気な愛は、純粋悪を内包している、それが端的な印象
    人間の命の軽さと、何にも代えられない価値に対して考えさせられる
    遺伝じゃなく、環境こそが、人間の中に最悪かつ最低のバケモノを作り出す、そんな陳腐な感想が浮かぶヒロインだったな、あずま嬢は
    しかし、彼女の生き方、死に対する観点が人間的に間違っている、とは言い辛い。何と言うのか、生物として純粋だ、彼女は。この世界には、善も悪もなく、二つが混ざり合った混沌もしくは虚無で満ち溢れているな・・・
    そんなヒロインが活躍する作品を見事に完結させた岡部先生の『グッドナイトワールド』の(2)が出たそうなので、様子見していた(1)と一緒に買おう
    どの回も強烈の一言に尽きるが、EPISODE.92「ハッピーエンド」に比べたら、まだ可愛げがある。改めて、ここまでヤバいヒロインもいないな、と笑うしかなかった
    この台詞を選んだのは、ストンと心に落ちてくる説得力があったから。どんなに綺麗事や大層な野望を持っていても、人の腕は伸ばせ、掴め、抱き締められる限界がある。それなら、いっそ、これくらい、清々しい独善的な愛を示す人間の方が信用できる

  • ロリコンの叔父が主人公を卑猥な目で見た時の表現(鼻が陰茎のように伸縮、膣口のような瞳)、実体化および顕在化する力の設定、予備タンク(世界鬼を一つ殺す度に命が削られるが、自身の代わりとなる命たちのこと)、チェシャ鬼があづまと文鳥の共通点を表したセリフ「—鳥と人にはひとつの共通点がある。拠からいずれ、巣立つということだ。」が印象的だ。

  • 不条理な風呂敷は畳まれたというか燃やされたというか、一筋縄ではいかないが上手く完結。「ダークグリーン」や「ラブ・シンクロイド」を思い出す。

  • なんだかんだと最後まで予想を裏切り続けてくれた作品。いいやつというよりはだめなやつだけど、魅力的なキャラばっかり。
    最終回はこれで終わり!?って感じだしバッドエンドだけど、この話らしい終わり方かなぁって気がする。後日譚とかカバー裏のおまけがファンには嬉しかった。

  • 自分さえ良ければ全て良しww
    最後以外はかなり好きです

  • 巻を重ねるごとに王道になっていく作風が大好きでした。終わってしまうは寂しいです。
    王道になるという私の予想通り、1巻からは想像もつかないような展開でした。2巻のあずまちゃんのセリフとの対比があり、この作者はそういうことが好きなんだなあ、と思ったり。
    でも、ラストはバッドエンドかな、と。

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