金剛寺さんは面倒臭い (1) (ゲッサン少年サンデーコミックス)

  • 小学館
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091282088

感想・レビュー・書評

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  • 地獄が認知され、そこから来た鬼たちが人間と共存している世界。心優しい鬼の少年・樺山プリンと、共感能力が極端に低く、それでも正しく生きたいがために理詰めでものを考える少女・金剛寺金剛との初々しい恋愛模様を描く、という不思議な漫画。

    「山口貴由のような勢いがある」と友人に薦められたのだけど、確かに息もつかせぬ勢いと、初期の山口貴由作品(『覚悟のススメ』や『悟空道』のような)に感じられる、人間の善性へ確信があるかのようなピュアさが溢れる。

    演出が奇抜ながら秀逸で、何でもないようなシーンにも心を揺すぶられる、熱い熱い恋愛漫画。

  • 直球の煽り文とメッセージ、および変化球なマンガ技法とが共存しているのが特徴的な甘酸っぱい青春マンガ。勢いに一気に引き込まれる。
    3巻まで読むと胸焼けすることもあるが、一見の価値は大いにあり。

  • 久々に首尾一ッ貫、1から100まで狂ってる大怪作の爆誕。天才・とよ田が生まれ持った作風で「手に入れている」、一種の免罪符をバンバン使って漫画というテクノロジーで マジメにふざけ尽くす大実験場、エリア51! 向いている先こそ違うけれど、こうの史代の圧倒的な自由さに通じるものがあるかも。そしてほんとに甲本ヒロトみたいな漫画家だ……コード2つでどこまでもかき鳴らしてくような。/ここまで気持ちよく辿り着いていると、もう文句言いたいのはタイトルくらいになってしまう。ストレートに、「ラブロマ 2.0」程度で良かったんだと思う。

  • 最初こそ漫画の雰囲気が掴みきれなかったけど、半分くらい読んだら大好きになった。
    みんな幸せで私も幸せになった。

  • このマンガ自体が面倒臭い、よくあるコメディ映画向きな

  • 正直、最高すぎる、そんな浅い感想しか出てこない
    とよ田先生が、至高のラブコメを描いてくれる青年漫画家であるのは、『ラブロマ』で完膚なきまでに叩きのめされているので、重々承知しているが、まさか、こんな重い一発を貰うとは思ってなかった
    まだ、読んでいない人に忠告するが、この(1)は表紙から予想する甘さの十倍の威力がある
    自分のラブコメ漫画に対する耐久力が低いかも、って不安がある人は、とよ田先生の他作品、もしくは、他の良質なラブコメ漫画を読んでから、こちらへ挑む事を推奨したい。オススメとしては、『古見さんはコミュ症です。』、『早乙女選手、ひたかくす』、『猫のお寺の知恩さん』、他社なら『そうしそうあい』や『久住くん、空気読めてますか?』も良いだろう
    ぶっちゃけ、この『金剛寺さんは面倒臭い』は『ラブロマ』以上だ、私の中では
    人と人外の恋物語ってのも、結構、大きい。そう言う意味では、『ああっ女神さまっ』がいる域に届く可能性もある。既に、ステージの縁に手がかかっているな、うん
    面倒臭い系のヒロインは、特に好きではない。ただ、金剛寺さんの面倒臭さは別だ。何だ、この可愛さは!?
    あまりにもトキメキクライシスで、甘酸っぱさを大量にブチ込まれた心臓が痛くなり、救急車を呼びたくなるほど。まぁ、お医者さんも匙投げるだろうけど
    どんな名医だって、恋の病だけは治せない
    忍先生の『オタカレ腐女カノ』と同じく、ハッピーエンドに向かって、カップルが全力で突っ走っていく点も、読み手の心はガンガンと揺さぶられる
    人を好きになるって、こんなに幸せになれ、同時に、世界を福で満たせるんだな、と青臭い悦びに浸れる、それに感謝しかない
    確かに、絵柄や台詞回しが独特で万民受けはしないかもしれない
    でも、間違いなく、いいものだ
    今年はさすがに厳しいかもしれないが、来年の今ごろにはアニメ化が決定しても不思議じゃない
    あくまで、私のイメージだけど、金剛寺さんの声は、沢城みゆきさんにお願いしたいな。林原めぐみさんも捨てがたいか
    樺山くんは・・・鈴木達央さんが、意外にしっくり来そうな気がするかも
    しっかし、何が悔しいって、感想の一番乗りを取れなかった事に尽きる
    これだけ良い恋愛漫画だから、他の人も注目しているだろう、と思っていたが、まさか、ここまで皆さん、全力で愛を語るとは。嬉しいやら、とよ田先生に申し訳ないやら
    他の人に勝つ為に感想を書いている訳じゃないにしろ、この拙いレビューで、『金剛寺さんは面倒臭い』が気になり、書店に行って購入してくれる人が一人でもいたら、ありがたい
    かなり、勉強をさせてもらったので、私の小説にもちゃんと活かさねば
    どの回も、二人のバカップルさに祝福の拍手しか送れないほど。その中でも、私がお勧めしたいのは、やはり、掴みとしてバッチリな第1話「信号が変わる」だ。ここまで、鷲掴みにされて、全力で叩き付けられたのは、久しぶり。痛ぇと叫ぶのも忘れて、今はその爽快感を噛み締めたい
    恋に落ちる瞬間の描写も、これまた、とよ田先生らしい。私らに撃ち込まれた銃弾の種類は違うだろうが、確実に急所はブチ抜かれている。ヘッドショットで戦闘不能なのに、とよ田先生、間髪入れずにぶっ放してくる。最早、蜂の巣である
    この台詞を引用に選んだのは、これぞ、とよ田イズムの本質、と感じたので。人によってはいらない、と思うかもしれないが、私は必要だ、と思う。恋心の下地には、相手に対する尊敬の念があるべきだろう。自分が持っていない物を相手が持っている、その強さに憧れ、素直に素晴らしいと讃えられ、人として尊敬できるからこそ、愛情は強まる。理想論以前の戯言だと嘲られるだろうけど、漫画の中くらいには夢を持ちたいのさ

  • この人のラブコメは大好きだっ!!

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