なくてもよくて絶え間なくひかる (裏少年サンデーコミックス)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 252
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091284655

作品紹介・あらすじ

想像と現実の狭間で、大切な君と出会った。

並木くんの心の中の、大切な存在。その名は「ゴールデンユキコ」。ところがある日、五卯留伝有木子を名乗る少女と出会った。君は僕の想像ですか? 現実ですか?ここにいる僕は――。鮮烈なる才能・宮崎夏次系が描く、新時代ボーイミーツガールストーリー。

【編集担当からのおすすめ情報】
『変身のニュース』『夢から覚めたあの子とはきっとうまくしゃべれない』『ホーリータウン』といった作品で、広い層から熱烈な支持を得ている唯一無二の才能・宮崎夏次系氏。その宮崎氏が、あえて真正面から「ラブストーリー」に挑んだのが本作です。……とはいえもちろん、宮崎氏の持ち味である幻惑的かつ繊細な世界は健在。それらがすべて重なった本作のラストでは、きっとこれまでに体験したことのない種類の感動が押し寄せてくること間違いありません。ぜひご一読ください!

感想・レビュー・書評

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  • サブカル野郎であることから離れたくなる時期があって、そのあいだ作者の本を読めずにいたが、戻ってきてよかった。
    ああ戻ってきてよかった、ここに。

    それにしても今までの作者の作風からいうと、一般受けしそうなレベルまで来ていると思う。
    帯に「まっすぐに描き出す、鮮烈なるボーイミーツガールストーリー」とあるが、これ、決して惹句として嘘ではないのだ。
    まずは有木子「来週の〈金〉までなら…」のコマにやられ。
    「ハイスコアガール」の日高小春を思わせる竹智さんの「ペロ」に、キュン軌道ど真ん中に乗せられ。
    さらにある人の死から世界崩壊ともいえる感覚へとなだれ込み。
    そして、そして。

  • 人が恋に落ちる瞬間、その存在に気づいてしまって離れようとも引力のように惹かれていく瞬きを描いたp25〜27、p119〜120は特になんとも言えん。
    ウンコ風が吹き抜けようとも、鼻水だらだら垂らしながら走り抜けようとも、それがあぁ美しい、綺麗だと思える、この夏次系。
    p156〜158木漏れ日の光具合が最高にいい。
    ふわっととぼけていてふざけたシュールな世界で繊細さとリリカルさと鮮烈なセンセーショーナルなパンチを放ってくる人物と世界観の感じ、宮崎夏次系。
    誰もが喪失を抱え、誰かが拠り所になり得たかもしれない。

  • 君に会いたくて遠回りした帰り道、紙パックのジュース、駐輪場の無駄話、学校までの坂道、顔だけ知ってる同級生、だらしない僕らの唾液、靴箱前の足跡、見てはいけない君の顔、バッシュのキュッキュッという音、担任の古い型の自動車、帰り道のCDショップ、初めての高速バス、ひとりきりの駅前のホテル、すべてが足りなくて、なにもかもが目の前に、腹を見せて死んでいたセミ、どしゃ降りの雨で濡れた制服。

  • テレビ当たっちゃって複雑な気持ち…

  • クライマックスがすばらしい。

  • なるほどね、支離が滅裂で余白のある創作が
    読者の想像を掻き立てて自分だけのものにするのか
    柔らかくて淡くて掴み所のない感じが
    どこか誰かの歌にもありそうだな、と思う

    少年期の剥き出しで危うい性欲がすごい上手に
    表現されていて段々と気持ち悪くなってしまった

    だいたいどんな作者なのかわかったし、
    これ以上もこれ以下でも恐らくないのでもう良いや

  • 宮崎夏次系氏の作品『なくてもよくて絶え間なくひかる(2018)』を読了。 宮崎夏次系氏の作品を読んできた中で・・・一番好きな作品。 繊細で・儚く・切ないストーリーで良かった。

  • ごうるでんゆきこはかわいいよね

  • ディテールのリアリティがあるから、
    全体のストーリーはよくわからなくてもいい。

    現実だってそんなもんかもしれないし。

  • 意味付けをしてもいいけどそのまま読みたいかんじ

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著者プロフィール

漫画家。著書に『夕方までに帰るよ』『変身のニュース』(第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門「審査委員会推薦作品」選出)『僕は問題ありません』『ホーリータウン』『夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない』『アダムとイブの楽園追放されたけど…』(以上すべて講談社)、『培養肉くん』(KADOKAWA)、『なくてもよくて絶え間なくひかる』(小学館)、『と、ある日のすごくふしぎ』(早川書房)がある。最新作『あなたはブンちゃんの恋』を講談社「モーニング・ツー」にて連載中。画集に『変な夢を見た』(講談社)がある。

「2021年 『ハルには はねがはえてるから』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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