明日、私は誰かのカノジョ (1) (裏少年サンデーコミックス)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091294944

作品紹介・あらすじ

一週間に一回、私は【誰か】の彼女になる

彼女代行として日々お金を稼ぐ女子大生と彼女に魅せられた男達の、恋愛のリアルを描くビターラブストーリー。第1巻は主人公の雪を偽の彼女としてレンタルした若きサラリーマン、壮太と雪の歪な恋愛模様を描く。あくまで客と彼らの理想の女を演じる代行彼女...二人の心の距離は果たして近づくのだろうか――

【編集担当からのおすすめ情報】
電子書籍として発売後すぐ異例の大ヒットを記録した『明日カノ』が、これまた異例の最速書籍化! 生々しすぎる現代の恋愛観に多くの共感を得た本作をこの機会にぜひお読みくださいませ!

感想・レビュー・書評

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  • 漫画を全巻読了。
    いちいち巻ごとの感想を書けないので、一巻にまとめて書く。

    どの編のエンドも絶妙に綺麗に解決しない部分がリアリティがあって、一貫しててそこがこの作品の好きなところ。

    特に心に残っているシーンが、萌編ラストの
    ゆあてゃの「ぬる…」っていう部分。
    その後の番外編を読んで余計に心に来た。
    世間でいう一般家庭でそれなりの愛を持って育てられてきた萌と
    おばあちゃんはいても愛に飢えながら育てられてきたゆあてゃの埋められない差が際立って表現されていて
    、この漫画、良い意味で裏切らないなと思った。
    しかし、戻る場所が無い故に、金を介した愛しか知らないゆあてゃのことを思うと、やっぱり切なさを感じる。
    みぽつとも同じようなことあったんだろうな。
    理想を言うならやっぱり1番幸せになってほしい子である。

    そして、自分は絶対しないという自信が持ってる人ほどその壁が破られた時の依存性は意外にもすごいんだろうなと萌を見ていて思ったし、
    自己肯定感低い時に埋め合わせしてくれる存在は本当どんなものよりも魅力的な魔物になりうる。
    だからこそ、自分自身で自分を受け入れられる場所を多数持っておくことが大事だと改めて思った。

  • 親の支援が特にない女の子が生きていくには落とし穴がありすぎる東京。知らず知らずに植え付けられた美醜の価値観とか、誰しも抱く寂しさにうまくつけいるビジネスとか。たしかに女の子たちが自ら選んでることだけど、なんで選んじゃうのかが伝わってきて心がヒリヒリした。これ以上全女子が傷付かないでくれーと願わずにはいられない作品。

    それぞれの背景と行動がすごくしっくりくる。ホストにはまって風俗始めた大学生の萌ちゃんは、結局家族とか大学の友達とのつながりから抜け出した。でも地雷系ホスト狂のゆあちゃんは嫌で嫌で捨ててきた田舎や東京での他のつながりもなく、担当ホストと切れた後は次のホストにいっちゃう。

    最初はドラマきっかけで、吉川愛ちゃんがかわいいなあとなんとなく見てたらはまった。原作読んだらドラマの再現度にも感動。

  • 心理描写が丁寧で、かなり引き込まれる作品。

    レンタル彼女をしているユキに
    「どうしてこの仕事をしてるの?大学生ならカフェとか、居酒屋でバイトが一般的かなと思って…」と言う壮太に対して、
    「育ちの良さってこうやって人を無自覚に傷つける」というシーンに共感。
    私も毒親育ちで高校の奨学金も自分で返済したので気持ちがよく分かります。


    ユキ「(家族の)仲良いんだね」
    壮太「? 普通じゃないかな」
    というシーンもなかなかしんどい。
    壮太は悪くないけど…


    最後に、壮太をNG客リストに登録するか10分悩んだユキの描写も切なかったですが、すっきりとしたラストでした。

  • 心理描写、リアリスト、淋しさがとても繊細に描かれていた。

  • ホストとか風俗とか、お金の力で都合の良い人になってくれる時間を買っている人には何か感じるところがあるはず。
    主人公が自分を消しながらお金を稼ぐために、レンタル彼女をしている一方で、金を出す側は自分の日常の都合の良い1ピースに主人公を当て込み、自分自身を顕在化させ肯定する快感に溺れるといった非対称性が歪な構造を生むキーなのかなと思いました。
    引きも良いので次巻も読もう。

  • リアリティがものすごくてしんどいが
    この作品で女の解像度アゲようとする人がいるとしたらそれはとても不本意だなと勝手ながら、、

  • パパ活したり、レンタル彼女している女の子たちが主人公の漫画。みんな、、、幸せになれるんだろうか。。。読んでいて本当にハラハラしてしまうし、それぞれの女の子たちが立場上、心理的に追い詰められていたりして、、、人に優しくない当たりをしたり。。。読んでいて心配。

  • 縮図?
    面白いです

  • 1ページ目から中々ショックなビジュアルからの始まり。
    メイクをすることで『誰かのカノジョ』になる。
    武装して違う自分になる。

    壮太を見て「愛されて育ったんだな」と思う雪の気持ち
    とても良くわかる。
    壮太の友達の達也は両手に花だと言ったり
    雪の服がエロいと言ったり、しかも「俺誘われてる?」と言ったり
    ものすごくそこらへんによくいるクソ男子でめちゃくちゃリアル。
    初対面の人の服装にケチをつけるなんて、僻みだろうが麻里にも窘めない達也も最悪。
    壮太も謝ってくるだけマシだがその場で何も言わないし
    「一回も素で話してないよね」って仕事で来てるんだから当たり前だろう。
    仕事で会っていたのにプライベートで話しかけられて
    「冗談だって謝ってたよ」とか見当違いだし
    触ってくるし、気持ち悪い。
    愛されて育って人に嫌われたことがない人間なのだろうなと思う。
    雪がしっかり、冗談を免罪符にするな、と自分が読みながらイライラしていたことを言ってくれてすこしすっきりする。

    育ちが良いから謝ろうともう一度予約を入れるし、
    スマホの修理代を出すというし、居酒屋のバイト程度で生きていけるのが普通だと思っている。
    旅行のプランをちゃんと立てた!と言って定休日も調べていない。
    失敗しても怒られない環境で育ってきたんだろうな。

    金を払って相手してもらっているのに自分が上だと思っているおじさんたち、一体どういう理屈でそう思えるんだろう。
    心も体もお金では売らない、という雪ちゃんは恰好良いと思う。
    迷う気持ちもありつつも壮太をNGにするのも
    相手の要望に従って服やキャラを変えるところも
    プロとしてきっちりしている。

  • レンタル彼女で生活費と学費を捻出してる雪が主人公。
    客観的で冷静だなー。私は自分さえ見えてない。

    壮太は真面目だしいいやつなんだろうけれどどっかズレてる。
    苛立たせる気はないんだろうけれどいらつく。

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