僕の初恋をキミに捧ぐ (12) (フラワーコミックス)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 436
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091318442

作品紹介・あらすじ

堂々完結!!最後のお願いです。かみさま。未来を信じる力を僕にください。愛するキミに。最後にどうしてもお願いしたいことがあるのです。それが何か わかる?
シリーズ完結巻!

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったけどめちゃくちゃ悲しい。
    あの終わりかたはバッドエンドだと思う
    (手術は朝なのに、夜に泣いているし)

    生死についてや、脳死について考えさせる良い漫画だったけれど、読後感はあまり良くない。笑
    主人公が死ぬ話、絶望的な悲しい話でも、泣けて来ても読後感悪くないものあるのにこの違いはなんだろうと考えさせられた。

    病気を扱った話だから余計に、もっとハッキリと、夢や希望を見せてくれるラストでもいいと思う。
    病気の人全員死んでる。マンガの中でくらい夢見せて欲しかった。

    全巻、表紙は主人公の叶わない夢を描いてあるというのも本当に「悪趣味」とすら感じる。

    賛否両論巻き起こるとわかりつつも、ハッピーエンド描かず、このエンディングにした作者さんの意思は素晴らしい。

  • ※全12巻の感想をまとめてこちらに。

    …え?
    結果的に、逞は手術成功したってことでいいんだよね?
    子どもを二人授かるくらいまで生き延びたってことで…心臓移植やバチスタ以外の方法があったってことで…いいんだよね??σ(゚Д゚;)

    個人的に『僕妹』ほどは何かを思うことあんまなかったけど…
    頼と郁には不可能な未来を、逞と繭は叶えられたんだなと思うと、見守ってきた読者としては感慨深いなと思う。

  • 【最終レビュー(最終話)】

    微笑ましさあり、切なさあり、ほろ苦さあり、時折の清々しさも見え隠れしながら…

    最後の最後まで、全て出来ることをやり切り、葛藤しながらも覚悟を決めて

    本心の全てを込めた『想いの欠片の数々』を残しながら、生と死の闘いに向かっていく逞…

    繭さんの父親→繭さんに向けて

    〈作りかけのボートに例えながら、逞について問いかけながら…〉

    そして

    〈逞の父親が語る本来の親孝行とは…〉

    『互いの父親の目線においての率直な想い』

    これが、特に印象深く残った場面。

    〈逞→繭さんへのラストメッセージ〉

    後は、想像に任せます。

    ネタバレなしでのレビューとしては、此処までとします。

    答えは、表沙汰にはできない…

    後は、脚色次第であること。現段階においては、それでしか言葉にはできないのだから…

  • 最終巻。びっくりするくらいサクサク読めた。この作者さんの漫画は完結してから一気に読む方が合ってる気がする。逞が学校を辞めるかどうかの家族会議。逞のお父さん本当にいい人だと思う。涙流さずに読めなかったよ。そして繭のお父さんな。繭のお父さんも良かったよ。なんだろうね、この父親たちは。母親たちは心配してるから故の反対なんだろうけど、ちょっと言葉がきつすぎるよね。本当に憎まれ役を買って出ただけなんだろうか。逞と繭の人前式。高校生だとは思えない誓いの言葉だった。
    最後の終わり方は逞の遺書を読む形。捉え方は人それぞれでいいという作者さん。1回目に読んだ時は、逞は助かったんだなーと思って読んだ。高架下の場面からパパの顔だけなかなか出て来なかったから、読者にあれあれ?と思わせて、やっぱり逞でしたー生きてましたーみたいなやつだと超ポジティブに捉えた。
    2回目以降読んでみた時には周りのレビューや映画のレビューを見てから読んだので、繭が泣き崩れて遺書を読んでる背景が夜になってるとか、心電図がおかしくなってるとか言われて読んだら、確かに逞死んでそうだなーた思った。映画ではホラーだったそうで。そこまで言われると全ては逞の夢で、やっぱり亡くなっちゃったのかなとも思う。全12巻のカバーが逞の夢だって言うくらいだもんね。私個人としては、くじ運が悪い逞だからこそ、成功例が1件しかない誰しもがダメだと思うような手術で成功して生き延びたんじゃないかなとも思う。

  • 主要キャラクター
    垣野内逞(かきのうち たくま)種田繭(たねだ まゆ)
    鈴谷律(すずや りつ)鈴谷昂(すずや こう)

    前作『僕は妹に恋をする』の主人公、頼が進学した高校の男子寮長と女子寮長が主人公。重い心臓病を患って幼少時から入退院を繰り返している逞と、一番近い所で支えたいと願う繭の恋物語、全12巻。6巻で『僕は妹に恋をする』と繋がる。

    『僕妹』を読んだ時に番外編で寮長の話はないのかなと思ったけれど、やっぱりあったかと言う感じ。それも、番外編の域を超えて立派な作品に仕上がっています。
    『僕妹』で寮長のピルケースに色んな種類の薬が入っている絵があったけれども、それ程そこに深く触れていなかったのが気になったのですが、きっと青木先生の中では、その時からこちらの話のことを考慮してたのではないかと。寮長の関西弁の理由も明かされてましたね。
    『カノジョは嘘を愛しすぎてる』で興味を惹かれて、青木先生の漫画を読むのは3作目ですが、好みの差はあれど、どのストーリーも内容が入り組んでいて濃い作品で、読者の心をあっちこっちに振り乱し、少女漫画に求めているものより遥かに上のレベルで、訴えてくるメッセージがあるのだなと。

    幼少時代から中学生頃のエピソードは、年齢の割に言動が皆大人っぽ過ぎて、若干読むのに不快感が。そこを我慢して読み進めると、作品の良さが見えて来た様に思います。
    昂先輩の交通事故、脳死は想定外だったので、かなり残酷に落としてくるなと言う印象。残された律くんのダメージが、かなり大きいですよね。
    賛否両論あるラスト、私はこれ以上に良い物語の締め方はないと思います。少女漫画で良くある、なんだかんだあっても最終的にはドレス着て結婚式をして、子供も出来ましたと言う絵を最後の1、2ページに載せるエンディングは、おとぎ話過ぎて抵抗がある為、重厚に終わったところに価値があるなと。
    個人的にエンディングを付けるのならば、昂先輩が意識を取り戻し(かなり無理があると思いますが)、逞の叶わなかった夢をかなえると言う感じにしたいかなと。

    軽くきゅんきゅん出来る、心のオアシス的な少女漫画ではないので、読後の爽快感を求めることは出来ないと思いますが、ずっしりとした重みがあって、読む価値はあると思います。
    『僕は妹に恋をする』、『僕の初恋をキミに捧ぐ』そして『カノジョは嘘を愛しすぎてる』どれもメインキャラクターを男の子にしているのも青木先生の特徴でしょうか。今後の作品も楽しみです。

  • 面白くてはまってしまった。電子書籍にて。

  • 内容が詰め切れていないように感じた。

  • 二人の恋路も、まーあれだが。

    私はパパさんの医者としての言葉にぐっときた

  • なんか、最終話の終わりかたが若干消化不良というか・・・。もうちょいはっきり書いて欲しかったかなあ。まあ、読者に委ねてるってことなんだろうけど!
    作品としては、普段少女漫画を読まない自分でも一気に読んでしまうほどの良作ではあります。

  • このシリーズは、僕は妹に恋をするのスピンオフ作品だけど、私はこっちの方が好きだなー^^
    とにかく泣けるし、色んなことを考えさせられた作品でした。
    主人公が男の子というのも、少女漫画には珍しい設定だし、男の子目線で描かれているのに切なくなるのは何でなんだろう・・・

    買わなくても良いから、読んでみる価値はあると思います!

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