黎明のアルカナ-始まりの刻-: 小説オリジナルストーリー (フラワーコミックスルルルnovels)

  • 小学館
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本棚登録 : 110
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091337795

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  • 黎明のアルカナをオリジナルエピソードでノベライズ!
    ナカバとロキのセナン王城での生活や、深く結ばれた絆のわけ。
    そして結婚前夜、ナカバとシーザは実は出会っていた!?
    0巻に当たる、結婚以前の物語。

    発売日に新刊と一緒に購入したものの、何だかんだ今日まで放置していた小説版アルカナ。
    しかしいざ読んでみると、思った以上にいいノベライズだなと感心してしまった。
    こう言ってはアレだけど、漫画版はわりとざっくり話が進むので、細かい雰囲気や心情、周囲の背景みたいなものが分かりづらい。
    それがこのノベライズだとあら不思議、そう言った諸々がすごくうまく溶け込んでいて、漫画よりむしろ分かりやすい気さえした。
    漫画好きだけどね。
    内容はエピソード0という事で、主にナカバとロキがメイン。王城での生活は思った以上に悲惨だったらしいことがうかがえた。
    しかしいくつか漫画との矛盾点も感じてしまったり、ここら辺はやっぱ筆者が違うから仕方ないのかな。
    シーザ派としては、三分の二がロキのターンなのは少々物足りないながら、ロキの献身的なナカバへの想いが強く伝わってきて、ロキ株がかなり上がったり。
    新キャラのミナとアシュナもなかなか良い味を出していて、いつか漫画版で再登場すればいいのになぁ。
    そんでシーザ。小説のおかげで、シーザの抱えていた虚無感とかがしっかりと描かれていてかなりいい感じ。
    ナカバとの前夜の出会いも、その時に発した言葉もいい感じだっただけに、漫画版での結婚式に繋がるのは残念。
    でも実は裏で、ナカバに嫌がらせを繰り返す母やルイスを諌めたりと、彼なりに気を遣っていて嬉しい。
    全体的に、ノベライズとしては十分な完成度だったかなと。むしろアルカナは小説の方がいい気も…。

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