魔法自家発電 (フラワーコミックスアルファ)

著者 :
  • 小学館
3.88
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本棚登録 : 188
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091374370

作品紹介・あらすじ

萩尾望都先生も絶賛! ワンダーよみきり集

ケモノの僕と
天使なキミが
同じ世界にいる奇跡。


デビューコミックス「いちばんいいスカート」が朝日新聞、書評誌、女性誌で
取り上げられ大好評を博した気鋭の新人・谷 和野(たに かずの)。

その待望のよみきり集第2弾がついに発売!!
本作は、通学電車で天使と出会ったみにくいケモノの「僕」を主人公にした
表題作の他、ワンダー&ハートフルな5編が収録されています。

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●萩尾望都先生からのコメント

ここにあったの? 探していたの。

手編みのような手触りの谷 和野ワールド
不思議で甘くてビター風味、癖になりそう。


―――まさに谷 和野ワールドですね。
素晴らしい作品たちです。
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<収録作品>
「魔法自家発電」
通学電車で天使と出会った
みにくい僕は…!?

「ソファベッド・ツアー」
夜のとばりが降りる頃、
少年が旅立った先は…!?

「Whoにつける名前」
博士につくられたロボットのフー。
その心の名は――

「おてんきはんばい」
ご入り用のお天気はございませんか?

「2人時間」
目が覚めたとき、
僕の横にいたのは…!?


【編集担当からのおすすめ情報】
「いちばんいいスカート」で鮮烈デビューを果たした谷 和野先生の
ファンタジックワールドを堪能できるよみきり集・第2弾です。

好きな人、家族、友達、そんな人たちへの思いがつまった本作は、
きっと読んだ方の心にそっと寄り添う一冊になると思います。

くせになる方が続出の谷和野ワールド、どうぞお楽しみください。

感想・レビュー・書評

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  • ヒトのキカイの、心の機微を丁寧に描いているので共感しやすい。短編ながら、ひとつひとつの話が印象的。母親視点があるのも共感できる。あったかくて、せつない、少女マンガのそこが好き。

  • 嗚呼...なんて清らかなんだろう...と汚らわしい僕の心はこの漫画を読んですっかりと洗い流されました。
    表題作の魔法自家発電やWhoにつける名前、2人時間などの話が特に印象的でした。
    皆さん萩尾望都先生を彷彿とさせるとおっしゃてますが、恥ずかしながら僕は萩尾望都先生の作品を読んだことがありません。
    そんな僕が感じた印象は九井諒子先生が少女漫画を描いたらこんな感じかな?です。

  • 短編集。美女と野獣、夜に飛ぶ男の子、恋するロボット、水で満たされた部屋、などファンタジー要素がありながらリアルな世界につながるとこは、子供と大人の間にいる人のためのおとぎ話という感じ。不思議な漫画が読みたいときに。

  • 最後の話が一番良い

  • 夢のあるタイトルと表紙にドキドキ。帯の「萩尾望都、絶賛」に期待する。そして本編を読む。できれば何度も読み返す。これがこの本の正しい取り扱い方だと思われます。現代っぽさと懐かしさが同居した絵のタッチとストーリーがじわじわしみてくること請け合い。日本が舞台の作品もありますが、洋画の雰囲気が好きな人に特におすすめします。紅茶とクッキーを用意して、くつろぎながら読みたい1冊。少しずつ風味の違う短編の5種盛りを、心ゆくまで味わってみて下さい。(kuu)

  • 心の柔らかい部分を撫でてくれるようなマンガ。

    短編集だから短くて当たり前なんだけど、どの話も「フー」ぐらいの長さがあればいいのになぁ。

  • 昭和的な絵柄だなぁ。短編5編。3編は大人というか年上のエゴを感じた。「2人時間」途中で展開はわかったものの泣けた。再度読むと字幕に泣けた。全編通して、子供の純粋さ素直さが光ってた気がする。

  • 『帯帯詐欺』でガッカリなんてことはよくあるけれど、こちらの『萩尾望都、絶賛』は、首を何十回も縦にブンブン振っても惜しくない納得の出来映え!この人、天才じゃないの?常人にない切り口だわー。次も期待してます!

  • 【デザイナーメモ】読み切りの切れ味で、新作を出すたび反響の大きい新人さんの第2短編集。

    イラストラフは見せてもらったが、「表紙から裏表紙につながる」というアイディアを担当さんが出したくらいで、ほかあまり要望したところはない。ボード3枚に分けて描かれたものをデータ上でつないでいる。とにかく圧倒的なイマジネーションのシャワーを感じるイラストで、まるで往年のロールプレイイングゲームのボス戦のようなどきどきがある。もっと遠慮がちに小さくタイトルを入れた案もあったが、作家さん自身が選んだのがこの大きなタイトルのレイアウトだった。

    色はピンクがちょうど嵌るところに空いていたので、とくに苦労せず決まった。Y50にマットPPをかけたところ、相性でネオンのような色合いのレモンイエローになったのが面白い。イラスト全体の配色にどこか1980年代サンリオの感じがあったので、素直に従ったつもり。

    オビの文句は萩尾望都先生で、「ここにあったの? 探していたの」と心地良いポエムのようなテキストをいただいて楽しくレイアウトした。「〜たの」の脚韻は著者「谷和野」先生のお名前からの連想ではないかと勝手に思っている。(カバー、オビ、表紙、総扉、目次その他を担当)

  • 短い物語ながら構成にミステリアスな謎解きから打ち明けに向かいみせる展開と驚きが用意されおり、ファンタジックな描写やSFの設定を跨って著者のセンスと工夫が随所に散りばめられて、また締め括りの心に響くハートフルな目線が心地よくそのセンスオブワンダーに惹かれつつ陶酔とした。
    最後に収録されている「2人時間」のギミックには途中で勘付いたものの、また精読し直すことで、あぁあれはこういうことで、あぁ、これはそういう事なのかとまだ残る余韻とともにしみじみと唸った。アプローチの仕方が巧いなぁー

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