- Amazon.co.jp ・マンガ (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091780348
感想・レビュー・書評
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名作読み直し週間。
昔、小学館から出た著者の《第Ⅱ期作品集》より。
金髪の中に一房の銀髪を持つため、
メッシュと渾名される少年【※】を中心とする、
パリを舞台にした人間模様。
【※】
本名はフランソワーズ・マリー・アロワージュ・ホルヘス。
言葉遣いは乱暴だが、外見も可愛らしいので、
名前と相俟って、よく女性と間違われる。
収録作は「謝肉祭」「シュールな愛のリアルな死」
「謝肉祭」
貴族に雇われたデザイナーに見込まれたメッシュが
モデルの一員になったが、キンスキー邸で出会った
伯爵の親類の女性(彼女にとって伯爵が大伯父)と
その夫のせいで妙な雰囲気に……そして、悲劇が。
「シュールな愛のリアルな死」
義理の兄(母の再婚相手の連れ子)に呼び出され、
久しぶりに母と対面することになったメッシュだったが、
母は現実と乖離し、
あまりに手の届かない、遠い人になっていた……。
メッシュの深い心の傷は、
ミロンとの友情で癒やされるかに見えたが、
虚を突かれるエンディングに驚き。
初めて読んだときは声に出して「えー」と言ってしまった(笑)。
だが、寂しいけれども、この結末は、
メッシュがもう一人きりでも生きていけることを
仄めかしているのかもしれない、
そんな微かな希望を感じて本を閉じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
時々ランダムに読みます。今日は4巻のみ。親と子の問題がここにも。根深いけど、でも救いのありそうなラストでよかった。