萩尾望都作品集 (〔第2期〕-14) メッシュ4 (プチコミックス)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091780348

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  • 名作読み直し週間。
    昔、小学館から出た著者の《第Ⅱ期作品集》より。
    金髪の中に一房の銀髪を持つため、
    メッシュと渾名される少年【※】を中心とする、
    パリを舞台にした人間模様。

    【※】
     本名はフランソワーズ・マリー・アロワージュ・ホルヘス。
     言葉遣いは乱暴だが、外見も可愛らしいので、
     名前と相俟って、よく女性と間違われる。

    収録作は「謝肉祭」「シュールな愛のリアルな死」

    「謝肉祭」
     貴族に雇われたデザイナーに見込まれたメッシュが
     モデルの一員になったが、キンスキー邸で出会った
     伯爵の親類の女性(彼女にとって伯爵が大伯父)と
     その夫のせいで妙な雰囲気に……そして、悲劇が。

    「シュールな愛のリアルな死」
     義理の兄(母の再婚相手の連れ子)に呼び出され、
     久しぶりに母と対面することになったメッシュだったが、
     母は現実と乖離し、
     あまりに手の届かない、遠い人になっていた……。
     メッシュの深い心の傷は、
     ミロンとの友情で癒やされるかに見えたが、
     虚を突かれるエンディングに驚き。
     初めて読んだときは声に出して「えー」と言ってしまった(笑)。
     だが、寂しいけれども、この結末は、
     メッシュがもう一人きりでも生きていけることを
     仄めかしているのかもしれない、
     そんな微かな希望を感じて本を閉じた。

  • 時々ランダムに読みます。今日は4巻のみ。親と子の問題がここにも。根深いけど、でも救いのありそうなラストでよかった。

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著者プロフィール

漫画家。1976年『ポーの一族』『11人いる!』で小学館漫画賞、2006年『バルバラ異界』で日本SF大賞、2012年に少女漫画家として初の紫綬褒章、2017年朝日賞など受賞歴多数。

「2022年 『百億の昼と千億の夜 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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