菜々子さん的な日常 REVIVAL (4) (ビッグコミックススペシャル)
- 小学館 (2016年8月12日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091878182
作品紹介・あらすじ
大人気シリーズついに完結!!
昭和の北海道、木造校舎がなつかしい某高校を舞台に、ワルさも適度にこなす健康男子の瓦君と、
クラスメイトでショートカットがキュートな天真爛漫娘・菜々子さんが織り成す、ちょっぴりHな日常…
学園ラッキースケベのパイオニア『菜々子さん』シリーズも、本巻でいよいよフィナーレ!!
【編集担当からのおすすめ情報】
約20年の長きにわたって続いた大人気シリーズもいよいよラスト1冊となりました。日本のお色気漫画の歴史を語る上で間違いなく避けては通れないであろう名作を、皆様、最後までお見逃しなく!!
感想・レビュー・書評
-
『平成生まれ』シリーズ(ハトポポコ)だけでなく、このシリーズも、ついに終わりか・・・・・・
寂しいなぁ、好きな漫画が終わっちゃうってのは
でも、瓦先生が、このタイミングが一番にイイな、終わるには、と感じたのなら、読み手としちゃ、それを受け入れるしかない。と言うより、受け入れるべきだ。長々と文句を垂れるのは、漫画読みとしての格を貶めるだけだ、と最近は思えるようになった私
ただ、文句じゃないんだけど、残念だな、と感じるのは、アニメ化しなかった事だなァ
描写の過激さで言えば、『つぐもも』(浜田よしかづ)とさほど変わらないはずだが、『つぐもも』はアニメ化が決定したけど、『菜々子さん的な日常』シリーズは・・・色々とあるのかねぇ
改めてシリーズを読み返してみて、しみじみ、この作品を支えていたのは、日常感だな、と思った
妄想の可能性は無限大にしろ、どうしたって、シチュエーションは自分の日常にピッタリと合うものになりやすい
菜々子さんが無防備な痴態を晒してくれるのは、そんな何気ない日常の中の一コマであり、その自然さに男は違和感を覚えず、惹き込まれる
また、元気花丸印の菜々子さんも勿論だが、瓦くんも、全巻を通して、キャラがブレなかったのも大きい。ほとんどのパターンで痛い目を見てるのに懲りず、菜々子さんの恥ずかしいトコを見てやろう、とアグレッシブに行動し続けた彼は男の鏡だ
また、ストーリーが安易にラブコメ展開に走らず、とことん、エロ多めのコメディであったのも嬉しかった
菜々子さんの日常は、これにて見納めだが、彼女に劣らぬほどスキだらけのヒロインが登場し、活躍(笑)する次回作を楽しみにしていよう
最終巻もニマニマが止まらぬ状況ばかりだが、個人的に推したいのは、Scene.61「オアシスの菜々子さん」だ。たまに、コインランドリーから下着を盗んだバカが捕まった、と聞くが、コインランドリーの愉しみは、これくらいに留めておくのが無難なんだろう。しっかし、菜々子さん、それは無防備にも程がある
この台詞を引用に選んだのは、この手の作品特有の妙な説得力が宿っていたから。自分が大人になったな、と感じる要因は人それぞれだろうが、確かに、理不尽な現実を、「まぁ、こんなもんだ」と諦めるのでなく、受け入れられるようになると、人間的に一皮剥けたって感じがありそうだ詳細をみるコメント0件をすべて表示