菜々子さん的な日常 REVIVAL (4) (ビッグコミックススペシャル)

著者 :
  • 小学館 (2016年8月12日発売)
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本棚登録 : 8
感想 : 1
5

『平成生まれ』シリーズ(ハトポポコ)だけでなく、このシリーズも、ついに終わりか・・・・・・
寂しいなぁ、好きな漫画が終わっちゃうってのは
でも、瓦先生が、このタイミングが一番にイイな、終わるには、と感じたのなら、読み手としちゃ、それを受け入れるしかない。と言うより、受け入れるべきだ。長々と文句を垂れるのは、漫画読みとしての格を貶めるだけだ、と最近は思えるようになった私
ただ、文句じゃないんだけど、残念だな、と感じるのは、アニメ化しなかった事だなァ
描写の過激さで言えば、『つぐもも』(浜田よしかづ)とさほど変わらないはずだが、『つぐもも』はアニメ化が決定したけど、『菜々子さん的な日常』シリーズは・・・色々とあるのかねぇ
改めてシリーズを読み返してみて、しみじみ、この作品を支えていたのは、日常感だな、と思った
妄想の可能性は無限大にしろ、どうしたって、シチュエーションは自分の日常にピッタリと合うものになりやすい
菜々子さんが無防備な痴態を晒してくれるのは、そんな何気ない日常の中の一コマであり、その自然さに男は違和感を覚えず、惹き込まれる
また、元気花丸印の菜々子さんも勿論だが、瓦くんも、全巻を通して、キャラがブレなかったのも大きい。ほとんどのパターンで痛い目を見てるのに懲りず、菜々子さんの恥ずかしいトコを見てやろう、とアグレッシブに行動し続けた彼は男の鏡だ
また、ストーリーが安易にラブコメ展開に走らず、とことん、エロ多めのコメディであったのも嬉しかった
菜々子さんの日常は、これにて見納めだが、彼女に劣らぬほどスキだらけのヒロインが登場し、活躍(笑)する次回作を楽しみにしていよう
最終巻もニマニマが止まらぬ状況ばかりだが、個人的に推したいのは、Scene.61「オアシスの菜々子さん」だ。たまに、コインランドリーから下着を盗んだバカが捕まった、と聞くが、コインランドリーの愉しみは、これくらいに留めておくのが無難なんだろう。しっかし、菜々子さん、それは無防備にも程がある
この台詞を引用に選んだのは、この手の作品特有の妙な説得力が宿っていたから。自分が大人になったな、と感じる要因は人それぞれだろうが、確かに、理不尽な現実を、「まぁ、こんなもんだ」と諦めるのでなく、受け入れられるようになると、人間的に一皮剥けたって感じがありそうだ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック(小学館)
感想投稿日 : 2016年9月23日
読了日 : 2016年9月23日
本棚登録日 : 2016年9月12日

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