蟲たちの家 (ビッグコミックススペシャル 楳図パーフェクション! 3)
- 小学館 (2005年7月29日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (218ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091878939
作品紹介・あらすじ
▼第1話/蟲たちの家▼第2話/目▼第3話/ロウソク▼第4話/きずな▼第5話/螺旋階段▼第6話/首▼第7話/夏の終わり
●あらすじ/ある日、不倫相手の羽奈子に、妻がいることを打ち明けた男。彼はさらに「妻は、今はもう人間ではない」と告白すると、いぶかる羽奈子を自宅へと連れて行く。その家はいつも真っ暗で、掃除もされていない室内はクモの巣だらけ。男が言うには、仕事が早く終わったある日、前もって知らせずに家へ帰ったところ、妻が男と密会していて、動転した彼女はクモに姿を変えてしまったというのだが…(第1話)。
●本巻の特徴/男女の心に潜む「恐怖」を描く傑作短編集、表題作「蟲たちの家」ほか全7編! 巻末には、映画監督・黒沢清が綴る「私のUMEZZ体験」を収録。
感想・レビュー・書評
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男女の嫉妬・欲望・打算にまつわる短編が集まっているようだ。
好きなシーンは「目」の中の,「春は自分の顔を夫の肩と敷布の間にうずめると… そのまま声一つあげぬのが常であった。」という部分。ストーリーと強く関わってくる部分ではないけれど,貞節な女の表現のしかたとして関心した。そしてそういうのいいなあと思った。
それによく考えるとこの本に収められている男女の短編の中で,ノーマルに愛し合っている状態をあらわす数少ないシーンの一つでもあった。このあと事件が起こり二人の関係は歪みだしてしまう。この他には,「ロウソク」の中のろうそく以後と「きずな」の事故以前だけ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
装丁にノックダウン☆ 大人なホラー短編。どれも勝手で傲慢な男と、愚かな女のお話。濡場あり。
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2013年1月25日(金)、読了。
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窓貼り
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精神的にジンワリと来る、イヤ~な感じの短編集。
選択肢は二つ、でも、結局どちらを選んでも
幸せになれなかったことを確認してしまう
「夏の終わり」が一番キツイ。
それにしても、装丁が凝ってて素敵( 人´∀`)♪ -
蟲と人間、どっちが強い?
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装丁が神。祖父江慎。
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「夏の終わり」が印象深い。
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装丁がオシャレです。何か怖い生き物が出てくるわけでもないのに、人間心理を描くだけでこんなに怖い話が描けるのか、と脱帽。
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楳図さんでもエッチなシーン描くんだ・・。